227 / 589
第11章(1)雪side
11-1-4
しおりを挟むっ、嫌……。
まだ、離れたくないーー……ッ。
このままじゃ引き離されてしまうと思ったオレは、必死にしがみ付いて恥ずかしくて言えない気持ちを訴える。
このままオレの中で、イッてほしいーー……。
そんな事しても、オレ達には何も残らない。
オレと紫夕がしてる行為は、ただ互いが快楽を感じるだけで、未来もなければ、後が大変なだけ……。
それなのに、こんな風に想う自分はきっとおかしいんだ。
オレの紫夕への愛は、狂ってるんだーー……。
そんな汚い貪欲を持つ自分に呆れながらも、紫夕を愛して、欲しがる気持ちを抑える事が出来ない。
もっと愛してほしくて、紫夕にも自分を欲しがってほしくて、震える身体にジワジワと潤む瞳。
すると、涙が頬をつたり落ちた、その瞬間。
「ーー……今日だけ、中に出してもいいか?」
っーー……え?
「お前の中で、イキたい……」
紫夕が、オレに言った。
そしたらその直後。返事をする間も無く唇を塞がれて、熱い口付けと共に再び激しく紫夕が腰を揺らし始める。
っ、紫夕ーー……ッ!!!
唇を塞がれ、そして秘部内の敏感な部分を擦られて、突かれて、吐息混じりの喘ぎしか出せない。
返事をする代わりにぎゅうっとしがみ付いて気持ちを伝えると、それに応えてくれるかのように紫夕もオレを強く抱き締めてくれた。そして……。
「っ、雪……愛してるッ」
隙間なくグッと密着した、瞬間。
オレは今までに感じた事がない程の快楽と、今まで生きてきた中で1番の幸せを感じた。
……
…………この日があったから、オレは残りの時間を逃げずに全う出来た。
もしも、未来のオレが過去に戻れるとしても、この日がなくなってしまうなら絶対に変えたくないーー。
そう思えるくらい、オレにとって大切で愛おしい日だったよ。
……
…………。
0
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる