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第16章(2)雪side
16-2-5
しおりを挟むーー……っ、子供?
その姿を目にして、オレの緊張は一気に緩む。
外に居たのは、二人の子供だ。多分4、5歳位の、赤毛の男の子と茶髪の女の子。
少し行った、この森を出た所に小さな町があるって紫夕が言ってたから、きっとそこに住んでいる子供達が森に遊びに来たのだろう。
可愛いなぁ~……。
その姿を見て、安心したと同時に可愛い姿に癒される。
元気に駆け回って、無邪気に遊ぶ様子についつい目が離せなくなって、オレは暫く覗き穴から離れる事が出来なかった。
みんな元気に、してるかな?
子供を見ていると、よくマリィのお手伝いで面倒をみていた保育所や孤児院に居た子供達の事を思い出す。
……。
マリィ達に、会いたいな……。
しかし。始めは懐かしく、楽しく思い出していた事も、次第に胸にズクッと小さな痛みを疼かせ、広がり出した。
これ以上見ていたら、切なくなるーー……。
オレは自分の服の胸元をキュッと握り締めると、後ろに足を一歩退いて扉からから離れようとした。
けど、覗き穴から目を離そうとしたその瞬間。
ーー……あ!危ない……ッ!!
そう思った直後に外に居た女の子が転んで、「うわぁ~ん!」と鳴き声が上がった。
その光景を見て、紫夕との約束を一瞬忘れてしまって……。
「っ、大丈夫……?!」
悪気なんて全くなく、オレは咄嗟に鍵を解除すると扉を開けて、そう、子供達に声を掛けてしまった。
この行動が、後にある事件に発展してしまうとは知らずに……、……。
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