スノウ2

☆リサーナ☆

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第19章(3)響夜side

19-3-1

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幸せ、って、何だーー……?


親父が森の中に建てた病院兼、研究施設に戻ってきた僕は、その一室のベッドで眠るサクヤの寝顔を見つめた。
風磨ふうまに捕まって、ホテルで襲われそうになっていた所を助けて……。その際から体調が悪そうだったサクヤは、その夜から三日間眠ったまま。
でも、それはサクヤの血筋である魔物の特性で、スノーフォールは怪我をしたり体力が低下すると、長時間睡眠する事で体力の回復に努める事からだろう。

それは、問題ない。
問題は、別にあった。

……
…………それは、ここに戻って来てサクヤが一通りの検査をして分かった事だった。

数時間前ーー。

「……は?妊、娠?」

親父とその親父の研究チームの有力者が集まった研究室で、サクヤの担当医師である朝日あさひが検査で分かった結果を告げた。
その、まさかの事態に驚いた僕は、思わず声を上げてしまう。

「っ、どう言う事だよ?」

スノーフォールが、例え生まれた際の性別が男でも、絶滅を回避する為に子を産む事が出来る種族、と言う事は知っていた。
だから、その血を受け継ぐサクヤが同等だと言う事も……。
でも、僕は納得がいかなかった。何故なら……。

サクヤアイツが子供を身籠れるようになるのは、二十歳になってからじゃなかったのかよッ!」

そう。
それが以前、僕が聞いたスノーフォールが男でも妊娠が可能になる年齢だった。

子供を身籠もり産める、と言っても、男として産み落とされた以上、初めからその機能が身体に備わっている訳じゃない。
周りに同種族がいない。子孫を残す事が難しい、と本能的に悟ると、徐々に徐々に生殖機能が変化して……。別の種族と交わる事で命を繋げていこうとするんだ。
でも、それが可能なのは成熟期を迎えてから……。サクヤの場合は、二十歳を過ぎてからだ、と言われていた。

それなのに、まだその時期ではないサクヤが妊娠ーー……。

話が違う。
そう思った僕が朝日あさひに詰め寄ると、俯く奴の代わりに口を開いたのは親父だった。
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