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第22章(2)紫夕side
22-2-3
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***
その夜ーー。
「お疲れ様、紫夕ちゃん。
それと、総指揮官への就任!本当におめでとう!!」
「おう、ありがとな」
缶ビールの蓋を開けて、ご馳走様が並んだテーブルを二人で囲んで乾杯。
ここでは、無理しなくていい。
笑顔も、自分も作る必要はない。
今、俺がありのままで居られる唯一の場所だった。
おめでとう、と言われても。ありがとう、と答える表情も。決して噛み合っていなくても、何も言わないでいてくれる。
「ささっ、あったかいうちに食べてね!ホラ、デザートにアップルパイもあるわよぉ~」
「っぐ……!んなデカいの食い切れねぇよ!」
目の前に差し出された、顔面より遥かにデカいアップルパイを見て飲みかけのビールを吹きそうになると、そんな俺を見てマリィが笑った。
昔は強烈なインパクトでしかなかった白と赤とピンク色の家や内装も、ヒラヒラの服を身に纏ったマリィも、今では自分にとって居心地の良い落ち着く場所になっているのが本当に不思議だ。
間違いない。
マリィがいなかったら、俺はもう一度守護神に戻って来よう、なんて選択肢は考えられなかっただろう。ただ闇雲に飛び出して、橘の元に飛び込んで……終わっていた。
けれどマリィが居てくれたから、思い留まって、冷静に考えを見つめる事が出来た。
「何言ってるのよ。たくさん食べて、元気をつけて働いて……絶対に雪ちゃんを取り戻しに行くんでしょう?」
「ああ」
マリィの言葉に頷きながら、俺は改めて自分の決意とすべき事を思い出す。
あの日。斬月に過去を見せてもらい雪の妊娠を知った俺は、ただ雪に会いたくて、ただ雪を取り戻す事に必死だった。
でも、マリィが話を聞いてくれたお陰で、俺は大事な事に気付いたんだ。
今のままではダメだ。
今のままでは、何も変わらないのだ、とーー……。
その夜ーー。
「お疲れ様、紫夕ちゃん。
それと、総指揮官への就任!本当におめでとう!!」
「おう、ありがとな」
缶ビールの蓋を開けて、ご馳走様が並んだテーブルを二人で囲んで乾杯。
ここでは、無理しなくていい。
笑顔も、自分も作る必要はない。
今、俺がありのままで居られる唯一の場所だった。
おめでとう、と言われても。ありがとう、と答える表情も。決して噛み合っていなくても、何も言わないでいてくれる。
「ささっ、あったかいうちに食べてね!ホラ、デザートにアップルパイもあるわよぉ~」
「っぐ……!んなデカいの食い切れねぇよ!」
目の前に差し出された、顔面より遥かにデカいアップルパイを見て飲みかけのビールを吹きそうになると、そんな俺を見てマリィが笑った。
昔は強烈なインパクトでしかなかった白と赤とピンク色の家や内装も、ヒラヒラの服を身に纏ったマリィも、今では自分にとって居心地の良い落ち着く場所になっているのが本当に不思議だ。
間違いない。
マリィがいなかったら、俺はもう一度守護神に戻って来よう、なんて選択肢は考えられなかっただろう。ただ闇雲に飛び出して、橘の元に飛び込んで……終わっていた。
けれどマリィが居てくれたから、思い留まって、冷静に考えを見つめる事が出来た。
「何言ってるのよ。たくさん食べて、元気をつけて働いて……絶対に雪ちゃんを取り戻しに行くんでしょう?」
「ああ」
マリィの言葉に頷きながら、俺は改めて自分の決意とすべき事を思い出す。
あの日。斬月に過去を見せてもらい雪の妊娠を知った俺は、ただ雪に会いたくて、ただ雪を取り戻す事に必死だった。
でも、マリィが話を聞いてくれたお陰で、俺は大事な事に気付いたんだ。
今のままではダメだ。
今のままでは、何も変わらないのだ、とーー……。
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