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第23章(1)雪side
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しおりを挟む確かに、弥夜君が産まれて来るまではそうだったのかも知れない。
けど、今は間違いなく、響夜は弥夜君を大切に想っているに違いないと思った。
ずっと、見てたいなーー……。
いつしか、そう思っていた。
弥夜君だけでなく、オレは響夜とも、離れたくない、って思い始めてたんだ。
すると、その時。オレの視線に気付いた響夜がこっちを向いて、バチッと間近で瞳が重なった。
「!!っ、……ぁ」
一瞬で顔にカアッと熱が高まる。
何故ならその距離は……。そう、1番近い言葉で表すなら、キスが出来そうな距離。響夜の横顔に見惚れているうちに、知らず知らず自分が近付いてしまっていた故に距離が縮まっていたのだ。
「っ、ご……ごめん!オレーー……ッ、わ!」
「!!ーー……バカッ!!」
傾いた身体を、力強い腕に引き寄せられて抱き締められる。
慌てて離れようと思って後ろに退いた足を椅子に引っ掛けてしまったオレを、響夜が助けてくれた。
「……ったく。危なっかしいな」
「っ……ご、ごめん」
?!っ~~……さ、さっきより近くない?!
倒れなかった事にホッとしたのは束の間。密着した身体、自分の頭上から響夜の声が聞こえてきて……。髪に吐息が掛かって、胸がドキリッと跳ねる。
っ、こ……こんなの、反則だよっ。
響夜は相当着痩せするみたいで、絶対にオレみたいに細いと思ってたのに実際は全然違った。
何度か軽々と抱き上げられたからまさか、と思ってはいたが……一緒に暮らし始めて、弥夜君とのお風呂上がりの響夜の裸を見てしまったオレは衝撃的だった。バランスの良い筋肉が付いてて、ガッシリしてて、紫夕にも決して劣らない鍛え上げられた肉体。
おまけに、ナチュラルに優しくて……。今だって、抱き締めながら頭をポンポンしてくる始末。
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