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第6章
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しおりを挟む「っ……めて……」
もう、何も見たくない。
もう、何も聴きたくない。
「っ……もう、ッ……やめてっ……!!
もう、これ以上っ……やめてぇぇーーッ!!!!」
感情が高ぶって、私は天を仰いで思いっきり泣き叫んだ。
すると。何処からともなくゴゴゴッと地鳴りのような音が響き渡ると同時に、私の身体を水色の光が包み込み始めた。
「!っ……な、なんだッ?!」
「何が起きてるんだっ?!」
側にいた兵士達は驚き戸惑い、私と辺りを見回している。
私自身も何が起きているのか、分からない。
けど、私を包む水色の光は暖かくて、懐かしい感じがした。
”お前に全てを託そう”ーー。
その水色の光が私にそう言ったと思ったら、まるで元々身体の一部だったように水色の光は私の中に取り込まれていく。
ドクンッと、鼓動が跳ねて身体が熱くなる。
暖かい、心の中から湧き上がる”何か”が、私の力になって溢れた。
「!っ……くッ!!」
カッと激しい水色の光が私の身体から放たれ、羽交い締めしていたクウォンは爆風に飛ばされるように離されて、地面に片膝をつく。
シンッと静まり返る戦場。
みんなが、驚いた表情で私を見ていた。
「……。
アクア。力が、戻ったのか?」
私にそう声をかけるのはヨシュア兄様。
力が、戻ったーー?
私は、自分の長い髪に触れて確認するように顔面に毛先を運ぶ。
真っ白だった私の髪は、輝く水色に変わっていた。
おそらく瞳も、水色だ。
水の国の象徴である、青系統の色。
これが、本来の私の姿。
10年前、両親を奪われて失った力。
水の国の神子、アクア。
それが私の、本当の姿。
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