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第1章(2)ツバサside
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しおりを挟む「はい。じゃあ次は左右に瞳を動かしてみて……」
ここは夢の配達人隠れ家の医療施設。
担当に付いてくれた女医のホノカさんの指示に従って俺は目の検査を受けていた。
「……うん!ズレもなくしっかり装着出来てるし、見た目にも違和感ないわ。
ツバサ君自身が着けてみた感想はどう?」
「問題ありません。すごくいい感じです」
渡された手鏡で自分の瞳が左右とも全く違いのない白金色になっているのを確認して、俺はそう答えて微笑った。
虹彩異色症ーオッドアイーである俺の瞳を隠す為のカラーアイレンズ。
今後の生活やこれから忙しくなる夢の配達人の仕事の中で、眼帯のままでは色々と支障が出てくるだろうと言う事で作ってもらったのだ。
今日はその試着と、問題がないかの最終検査。
黄色でもない、金色でもない俺の白金色の瞳色のカラーアイレンズを作り出すのはかなり難しかったみたいだけど……さすがはホノカさん。
ホノカさんはこの隠れ家の医療施設を任されている責任者で、なんと最高責任者であるシュウさんの奥さんだ。けれど、最高責任者の奥さんだから偉い訳ではない。努力家で、腕も良くて、何よりも親身になって接してくれる"夢の配達人の母"と呼べる存在。
俺の父さんが現役だった時に色々お世話になった人で、今は看護師見習いである姉のヒナタが色々学ばせてもらっている先生でもある。
「良かったわね。ホノカさんに担当してもらえるなんて、あんた本当に幸せ者よ?」
そう声を掛けてくれる姉貴。今日もホノカさんの助手として付いて、俺の事を一緒に診てくれた。久々に会う事が出来て嬉しかったし、やはり何より安心感が違う。
「だな!
おまけに美人で優秀な助手さんも付いてくれたし~?」
「!……あら、言うようになったわね~!」
俺が揶揄うと、姉貴は「生意気ね!」と言う感じに背後から回り、腕で軽く首を絞めてくる。「ちょ、やめろよ」ってジャレ合っていると、そんな俺と姉貴を見てホノカさんが笑った。
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