グレイ

第１章（２）紫愛side

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守護神ガーディアンは私達が働いている本部の他に、北、南、東、西、に支部がある。
守護神ガーディアンの隊員や研究員や医師達……。働く人は最初は本部で採用試験を受けて、合格した後に研修を受けて、無事に研修を終えた後に本部に残るか別支部に配属されるか、が決まる。

本部でも支部でも1番偉いのが総司令官。
総司令官は隊員、研究員、医師達の全てを束ねて、何事においても最終的な決定権を持つ地位。
そしてその下に、隊員の中で1番上のパパみたいな総指揮官的な立場の人が各職にいて、その下に隊長などと言った細かいグループに分かれたリーダーがいる。

私はまだまだその下。
15歳で隊員試験に合格して、約1年の研修の後にようやく特殊部隊の第２隊長であるアレクの元へ配属された。
日々色んな事を学んで、身も心も精進中だ。

「おはようございまーす！
今日も1日、よろしくお願いします！！」

任務がない日の隊員は、各部隊の指導員さんや隊長の指示に従って筋トレや戦術を学ぶ訓練をしたり、話し合いミーティングをして信頼関係を築いて、次の任務や魔物の襲撃に備える事が仕事なんだ。
そんな訳で、今日は本部の敷地内にある訓練施設で第２部隊のメンバーと訓練だ。

「お、来たな紫愛シア。おはようさん」

私が訓練施設の入り口を潜ると、先に来ていた隊長リーダーのアレクが出迎えて挨拶を返してくれる。

本名はアレク・ジョジョヴィッチ。年齢は27歳。
私が所属する第２部隊の最年長で、隊長リーダーさん。魔器マギは斧ーアレク・tear（裂ける）ティアーー。
容姿は金色の髪と瞳に、黒い肌。身長がなんと192㎝もあって、筋肉ムキムキのガッチリ体型。
そんな容姿ででっかい斧を振り回すからパッと見は怖そうだけど、全然そんな事ないんだよ？6人兄妹（下は全員妹）の1番上の長男って事もあって、すごく面倒見が良くて優しいの。
「隊長」とか「リーダー」って呼ばれるのは恥ずかしいらしくて、私も「アレク」って呼ばせてもらってる。