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第3章(3)アカリside
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しおりを挟む「……ホント。
アカリは俺を誘うのが上手いよな」
「ッ……」
フッと意地悪く微笑みながら、いつの間にか私の手から奪っていた、フタの開いたままのボトルの水を飲み干すヴァロンの姿。
空になったボトルを枕元に置いて、口端から少し溢れた水をペロッと舌で舐めて私を見降ろす、その美しい獣のような彼から……。目が逸らせない。
一瞬で、惹き寄せられて……。
心も身体も、ヴァロンに夢中になる。
「……身体、辛くない?」
絶対に彼の方が疲れてるのに、私の頬に口付けて、そのまま優しく耳元で尋ねてくれる。
休ませてあげなきゃ、って思うのに……。
次はいつこうしてヴァロンと触れ合えるか分からないって思ったら、堪らなく独占欲が溢れてしまう。
「っ……平気。
もっと、ヴァロンと触れ合いたいッ」
「……俺も」
しがみ付く私を暫く抱き締めて……。
「愛してる」って囁きながら、その言葉を行為で表すように、その夜ヴァロンは私を何度も何度も……絶頂に導いてくれた。
……
…………。
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