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第21章(1)シュウside
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しおりを挟むえ?私、ですか?
もちろん、私も楽しみにしていますよ。
君にもたくさん心配をかけてしまったかも知れませんが、私はホノカさんと結婚して、ミライが生まれて、そしてまた新しい生命が生まれてくる今を、とても幸せだと思っています。
もちろん、君が居ればもっとパーフェクトなんでしょうけど……。
夢の配達人は、2月に入って現在繁忙期。
今年度は順位の入れ替わりが激しいので、もしかしたら金バッジから新たな白金バッジの夢の配達人が登場するかも知れませんね。
全く、本当に君だけですよ。
白金バッジになってから19年も、その地位を守り続けた夢の配達人は……。
あ、そうそう!
来年度からは、いよいよミライが夢の配達人としてデビューします。
君が白金バッジを取得した最年少記録15歳を破るんだ、って今からもう意気込んでいて……。
でも、きっとあの子なら私と君の夢の続きを見せてくれるのではないか?と、期待しています。
ふふっ、私も親馬鹿ですかね?
そんなミライにもつい最近、切磋琢磨出来る良きライバルが出来たんです。
その子はシオン君と言って、私の父が今年の初めにある孤児院から引き取ってきた男の子なんですが、ミライに引けを全く取らない優秀な逸材。年齢もミライと同じらしく、すぐに意気投合して、それからは毎日のように二人で一緒にトレーニングや勉強をしています。
まるで、幼い日の私達みたいですね。
父はシオン君を連れて一度隠れ家に戻ってきたんですが、すぐにまた旅に出てしまいました。
どうやらもう一人、捜している人がいるみたいなんですよね。
齢も齢なんで本当は止めるべきなのでしょうが、やりたい事がいくつになってもあるというのは少々羨ましくも思います。
父と同じ年齢になった時、果たして自分にはやりたい事があるのか?と、問われたら今の自分では答えられない気がして……。
君は、どうですか?
きっと「んな先の事分かんねぇよ」って、今を、目の前の事を必死にこなしていくのでしょうね。
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