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6 神受教と真呪教
神受教のラロ
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◆◇◆◇◆◇
百人は入れそうな広い部屋の前方に、学校の体育館にあるようなステージが設置されている。
ステージの上に置かれた演説台に両手をついて、俺は周囲を見渡す。ざっと七十人くらいはいるだろうか。男性女性は半々くらいだが、年齢層は四十代以上が多いだろうか。
「皆様、本日は"神受教"の祈祷会にご参加頂き、誠にありがとうございます。私は本日の祈祷会の責任者を拝命しております、松島隆文と申します」
俺はこの神受教の総務部長を担っている。元々は妻の晴美と娘の有希との三人で暮らしていて、ここから少し離れた街でラーメン屋を営んでいた。
経営は厳しかったが、少しずつ固定客もつき始め、何とか生活できるレベルではあった。しかし、百メートルほど離れた場所に東京で行列ができる人気店の暖簾分けの店がオープンした。それに伴って、俺の店の売り上げは下がり始めた。やっとついてきた固定客もその店に奪われていった。
「くそっ、やっと波に乗りかけていたのに。あんな店が出来なければ、俺の店はあのまま良い流れで固定客を増やしていけたのに」
それでも何とか店を保たせるために、新メニューを開発したり、チラシを作って呼び込みなどもした。でも、それも大した効果はなく、赤字がひどくなり始めた。その頃から、仕入業者からも取り引きを渋られたりもした。
百人は入れそうな広い部屋の前方に、学校の体育館にあるようなステージが設置されている。
ステージの上に置かれた演説台に両手をついて、俺は周囲を見渡す。ざっと七十人くらいはいるだろうか。男性女性は半々くらいだが、年齢層は四十代以上が多いだろうか。
「皆様、本日は"神受教"の祈祷会にご参加頂き、誠にありがとうございます。私は本日の祈祷会の責任者を拝命しております、松島隆文と申します」
俺はこの神受教の総務部長を担っている。元々は妻の晴美と娘の有希との三人で暮らしていて、ここから少し離れた街でラーメン屋を営んでいた。
経営は厳しかったが、少しずつ固定客もつき始め、何とか生活できるレベルではあった。しかし、百メートルほど離れた場所に東京で行列ができる人気店の暖簾分けの店がオープンした。それに伴って、俺の店の売り上げは下がり始めた。やっとついてきた固定客もその店に奪われていった。
「くそっ、やっと波に乗りかけていたのに。あんな店が出来なければ、俺の店はあのまま良い流れで固定客を増やしていけたのに」
それでも何とか店を保たせるために、新メニューを開発したり、チラシを作って呼び込みなどもした。でも、それも大した効果はなく、赤字がひどくなり始めた。その頃から、仕入業者からも取り引きを渋られたりもした。
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