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15話 制裁 その3
しおりを挟む「フェリス王女殿下……この度は本当に申し訳ございませんでした」
「いえ、あなたが直接悪いわけではないですし……」
ルーザ嬢は私に申し訳なさそうに謝罪していた。その態度は本物に見えるけれど、彼女がここまで悪びれる必要はないと思う。というより、彼女に何かされたっけ?
「私は貴方様から、ブンド様を奪い取ってしまいました……これは貴族として許されることではないと思います。然るべき罰を受ける所存でございます」
「そ、そんなことは……」
「へえ、ブンド殿とは違ってルーザ嬢は少しは物分かりが良さそうね。安心したわ」
私が言いかけた時、それを制止するようにフィルア姉さまが発現した。私が「気にしないで」と言おうとしたのを分かったのかもしれない。それを止めたのだろう。
「フィルア様……はい、ありがとうございます。本当に申し訳ございません……」
「あなたが直接行ったわけではないのは、フェリスも分かっているわ。ただし、連帯責任というものが、どうしても発生するわね」
「はい……心得ております……」
フィルア姉さまは本気で言っているのかしら? それとも、王家として舐められないように話しているとか? あまり、王女である私が許してばかりだと示しが付かないから、私の発言を止めたのだろうし。
「まあ、ルーザ嬢の方は大丈夫として……」
「ひっ……!」
完全に人が変わっている……フィルア姉さまに睨まれたのはブンド様だ。
「ブンド殿の方はしっかりと罰を与える必要があるわね。子爵令息であるフォルテ殿に対する態度もそうだけれど、単純に王家の人間に対して無礼を働いたのだから」
「そ、それは……フィルア王女殿下……」
「今さら、フェリスが王家出身だったことを知らなかったなんて通らないわよ。調べもしなかった自分を恨みなさい」
「わ、分かりました……あうう……」
フィルア姉さまは容赦なかった……う~ん、ブンド様の完全敗北と言ったところね。
「……」
「ルーザ嬢、どうかしましたか?」
「え……? いえ、なんでもありません……」
あれ……フィルア姉さまを見ていたような気がしたけれど、気のせいかしら?
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