どうやら異世界転生しても最強魔法剣士になってしまった模様

あっきー

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第2章

34.それはただの獲物

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アラゴスから特別に集落へ迎え入れて貰える事となったキサギが歩きだそうとした、その時。


彼女と旅団らは遥か上空に魔力の気配を察知し、空を見上げる。


「……あら。あんなところにいたの。通りで探知に引っかからないはずね」


平坦な声ながらも、少し煩わし気な空気を漂わせるキサギに、突然ただならぬ気配へ様相が変わったと感じたディゴン達は訝しむ。


「……どうした?」


キサギへと向き直ったアラゴスが声を掛けるも、ただ微笑みを浮かべ唇に人差し指を添え「シィー」という静かにするよう求めるポーズをとられる。


別に今誰も何も喋ってはいないのに、何を静かにしろというのか、と彼らは一様に首を傾げた。


「ふふ。何やら不躾に、こちらをデバガメしている輩がいるようです」


何がおかしいのか、彼女はクスクスと笑みをこぼしながら小声で喋りかける。


「皆さんはこのままそこの茂みへ入って隠れて下さい。あぁ、ご安心を。貴方がたには何も危険はありませんよ。あ、動けなくなると思いますが心配はいりません。暫く大人しくしていて下さいね」


そのまま小声で話すと、アラゴスの背を押しながら皆を茂みへと誘導する。


そして彼らを押し込むと、一旦守護する為の結界を張る。


とあるデバフをかけて。


「探す手間が省けてなんてラッキーなのかしら!それじゃあ張り切ってお仕事しましょ!」


キサギは茂みの彼らから背を向け、目の前に立つ式神らへとそう元気よく声を上げた。


式神らはキサギの掛け声がかかると、様相を変えニヤリとした笑みを浮かべる。


刹那。


突然キサギ達の真上に、禍々しい負の魔力を帯びた魔法陣が現れる。


そしてそこからヌゥッとゴツゴツとした肌の鋭い爪の生えた大きな足が出現する。


徐々に大型魔獣2体の姿がゆらりと全貌を現すと、地面へと向かって落ちて来た。


召喚された2体がズゥゥゥゥン!という轟音と共にキサギ達の前に降り立つ。


茂みの中で隠れて様子を伺っていたディゴン達は、突然の大型魔獣の出現に驚愕する。


すぐさまディゴン達パーティとアラゴス、バドが勢いよく武器を構え、キサギ達の元へ向かおうとする。


が、その場から動く事が出来なかった。


「な、なんだ!足が動かない!」


「え?!」


アラゴスの焦る声に、ディゴン達も動かそうとするが同様に動けなかった。


それもそのはず。


キサギがそうなるよう、部分的な石化魔法のデバフをかけて結界を張ったのだ。


何故キサギはその様なデバフを付けたのか。


きちんとした真の理由は別にあるのだが、ただキサギとしてはこうなる事が予想され、突然目の前に出てこられても邪魔だから、というなんともありきたりな理由がそこにはあった。


茂みの中で彼らは懸命にもがくがやはり動けず、何故こうなったのか理解出来ないまま、ただこの事態を傍観するしか出来なかった。


キサギ達の前に突然出現した2体の大型魔獣は、しっかりと彼女らを視界に捉えグルルと唸り声をあげている。


「あぁ。大型魔獣の出現は、こういう事だったのね」


なんとも呑気なキサギの鈴を転がすような美しい声音が周囲に響く。


「破魔壁」


そして先程彼らにかけた結界とは別にもう一つ、新たな結界を周囲に展開する。


「そぉねぇ……誰に相手をして貰おうかしら。ふふふ。じゃあ……リンデルではシュリとソウエイに任せた事だし、今回はビャクランとコクヨウで行きましょっか」


この場の異様な雰囲気を諸共せず、彼女はコロコロと笑みをこぼしながら楽しげに指名する。


主からオーダーされ、名を呼ばれた彼らは何やら嬉しそうだ。


外れたシュリとソウエイは仕方ないと言った様子で肩をすくめ、その場を譲るように一歩下がる。


すると、大型魔獣の一体がもう我慢出来ないと言わんばかりにグオォォォォォン!と咆哮をあげる。


『喧しい。下賤な獣が。後で相手してやる故、ちと黙っとれ』


節操のない獣を捩じ伏せるように、コクヨウが威圧する。


目の前の大型魔獣はその向けられる圧に一瞬たじろぎ、前傾姿勢のままに警戒態勢をとる。


そんな騒ぎを流し目で見やり、キサギは日差しを避けるように片手を額に添えながら、よく晴れた空へと顔を向けた。


「……私はこっち」


彼女は空のとある一点、少し雲の分厚い部分に目を向けるとニヤリと悪い顔を浮かべる。


そしておもむろに右手を空へと掲げた。


「そんなところでコソコソ隠れるように高みの見物なんてしていないで、こちらに降りてらっしゃいな。どこの誰とも知らない魔人さん?」


彼女の言葉に魔力が乗る。


右手から放たれた魔力が、天高いその場所へ十重二十重に古の文字が羅列した魔法陣を織り上げる。


魔法陣が天空で光を放った、刹那。


ドゴォォォォォン!!


と、轟音と共に、突然キサギ達の目の前に空から何が降って来た。


土煙が上がり暫くして落ち着いた頃、何かが降って来たと思われる地面は抉れ、キサギの目の前には小さなクレーターが出来ている。


茂みからその様を覗き見るエルフ、獣人らは何が起こったのかわからず、驚愕の表情のまま声を上げることも出来ない。


「いってててて……何すんだよ!!この野郎!!」


クレーターの中から1人の男の叫ぶ声が響き渡る。


その声を耳にした茂みに身を潜める全員がビクリと体を震えさせ、その身を固めた。


ロミは耳を垂らし青ざめながらプルプルと震えだす。


ディゴンやレオノア、ニコも息が上がり小刻みに体を震わせた。


(こ……この、声……)


茂みに潜む誰もが、その呼吸が浅くなる。


そしてクレーターの上をフワフワと宙に浮かび上がり、服についた土埃を払っているその姿を目の当たりにすると、心臓を止められたかのように息が止まる。


「ったく、ガラクタのくせに生意気だな。お前」


端正な顔立ちながらもやたらと白い肌、黒髪のツーブロック、鋭利な赤い瞳、軽装ながらも両腕と首から覗く炎の柄のような刺青。


かつての記憶が鮮明に蘇り、耳の奥で血管がドクドクと喧しく鳴り響く。


そう、彼こそが50年前にドヴァールを襲い沢山の亜人達を惑わせ、狂わせ、虐殺を繰り広げ、精霊王を眠りにつかせる原因となった上位魔人その人であった。


先程突然空から降って来た魔人が、服の土埃を丁寧に払いながら不機嫌そうに目の前のキサギを睨みつける。


魔人から放たれる異様な負の魔力が周囲に漂うにも関わらず、彼女は目の前でフワフワ浮かぶ不機嫌そうな男を静かに見据えた。


「あらガラクタだなんて、お言葉ね。貴方が見下す存在に、こんな姿にされているというのに……ふふふ。それに、お空の上でデバガメなんてしていないで、ここで見てれば良いでしょ?」


コロコロと可愛らしく笑う彼女の余裕な態度に、魔人は不快げに睨みつける。


「大型魔獣2体と同時に俺の相手もするってのか?お前、馬鹿だろ?」


嘲る魔人を前にして、キサギはただ呆れながら肩をするめる。


「あぁ、やっぱり貴方がアレを召喚していたのね……全く、魔人ってのは快楽に忠実だから、ホント面倒臭い仕事を増やしてくれる天才よね」


その姿からは目の前の魔人に対して微塵も焦燥や恐怖心も感じられない。


茂みに隠れる亜人達は、キサギの悠然とした出立ちにどこからそんな自信が出て来るのかと愕然としながら、体を震わせる事しか出来ないでいた。


煽られた魔人がギリッと鋭い目つきのままに、目の前のキサギへと己の負の魔力を誇示するかのように放ちながら見据える。


「お前……」


「まぁまぁ、そう焦りなさんな。貴方の相手は後でゆっくりしてあげるから。その前に……ビャクラン、コクヨウ、お待たせ」


ご機嫌な彼女の声音が響くと、呼ばれた彼らが大型魔獣へと歩み寄る。


「来たれ、白沢」


妖艶な微笑みを浮かべ柔らかな声音でビャクランが彼女の愛刀を呼び出すと、しなやかでその美しい両手には白銀の双刀が握られ、刀身を交差するように構える。


『ふぉふぉふぉ』


好々爺な掠れた笑い声と共に、獅子ほどの体が中型魔獣程の本来の大きさへと変化し、靡く黒い毛並みが神々しくキラキラと陽の光を反射している。


彼らの目の前には、先程から獲物を前に待ちきれんとばかりに唸り声を上げる、巨大な大型魔獣2体が前傾姿勢で待ち構えていた。


だが、それは式神らにとっても“獲物“と言った意味では同様で。


「遊んでらっしゃい」


キサギから言葉が放たれた、刹那。


シャンッ!


それは鈴の音が響くかのような、静謐な空間に響き渡る涼やかな音色だった。


その音が周辺に響き渡ると同時。


彼らの目の前の大型魔獣2体の体は、いとも簡単にその体を八つ裂きにされ、バラバラに切り裂かれていた。


ビャクランから放たれる真っ白な膨大な魔力は神々しさすら覚えるほどに、先程浮かべられた微笑みはまるで慈愛の籠った女神の如き面持ちで、魔獣に苦しみの時間すら与える事なく屠る。


対して遠慮なく全身から放たれるコクヨウの漆黒の魔力は、負の魔力とは似て非なるもので、溢れ出る崇高で荘厳なその魔力を帯びた彼の前足が、魔獣を容赦なく仕留める。


茂みに隠れるディゴン達は、あまりの一瞬の出来事に目を剥きながら当然の事ながら声を上げる事も出来ず、ただただ口を開けたまま呆然とする。


そしてそれは魔人も同様で、その様を目の当たりにし茫然自失な有様を晒す。


キサギ達旅団以外の誰もがその信じられない光景を目の当たりにし、ピクリとも動く事が出来なかった。


いとも簡単に幾重にも切り裂かれた大型魔獣の体の破片が、ドシンドシンと轟音と土煙を立てながら地面に落ちてゆく。


完全に行動不能となったそれは、もはやただの残骸と化していた。


「あらあら、なんて呆気ない。お遊びにもならなかったわね。ふふふ」


場違いにも軽やかにコロコロと楽しそうに笑うキサギの声が響く。


その声でハッとようやく現実へ戻ってきた魔人や茂みに潜む彼らは、驚愕の表情を浮かべたまま彼女を見やる。


そこにはまるでお遊戯を楽しむ美しい少女が楽しげに悠然と笑っており、彼らの目にはこの場面であまりにも場違いなその姿が異様にしか映らない。


そんな光景にたじろぎながらも魔人がギリッと悔しげに奥歯を鳴らし、その心情を隠す事すら出来ず曝け出すように濁った負の魔力を放ち、周囲を勢いよく包んでゆく。


「お前らぁ……ムカつく!」


ブワリとその背中から膨大な魔力を放ちながら、魔人が忿懣やるかたなく肩を震わせ叫び声をあげた。


だが途端に赤い瞳を煌々と滾らせながらその目をゆっくり細め、ニタリと嫌な笑みを浮かべる。


「ガラクタの分際で、やってくれるじゃないか……まぁどうせアイツが目覚めるまでの間のお遊びの時間だったんだ。たっぷり可愛がってやるよ!せいぜい俺を楽しませてくれよ!!」


目を細め愉快そうにニタニタと嗤いながら、周囲に撒き散らかしていた負の魔力をキサギ達へ向けてブワリと覆い囲ませるように、己の手を大仰に振るう。


負の魔力が濃密な白い霧へと変貌し、立ち込めたそれはキサギ達をあっという間に呑み込んでいく。


「この霧からは誰も逃れる事は出来ない!せいぜいお前達も良い声で哭いてくれよぉ!俺にお前達の壊れた姿を見せてくれよぉ!」


魔人が身を捩り、狂乱と享楽に満ちた高笑いが周囲にこだました。























































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