転生者は無属性魔法で世界を救う

黒ハット

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第11話、学園編6

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武闘大会に行く日になり、学園には出場する4人の他にダビデ帝国まで護衛する王国の騎士20人、学園長を初め教師が4人、大会運営関係者が4人の合計32人で騎士団は馬に騎乗し、馬車には関係者が別に乗り、荷物などもあるので7台の馬車が用意してあった。

リンゲ師匠やバロン陛下も大会には来賓として出席するが、移転魔法で前日に帝国の大使館に来るらしい。

僕も王都を出るのは田舎に帰る時は移転魔法で帰っていたので馬車での2週間の長い旅は初めてで少し興奮していた。

無事に王都を出発して王都から出ると、農作地帯があり、道路は王都内は石畳だったが、王都を出ると土魔法で固められた道で馬車の揺れもそんなに気にならずに済んだ。

馬車には出場する4人が一緒で皆は王都を出たのは初めてらしく景色を見てはしゃいでいる。

最初の宿泊地は小さな町で宿も少なく、僕や関係者は宿に泊まり、護衛の騎士団はテントの中で寝ていた。

それからたまに魔物が出たが、護衛の騎士が討伐して何事も無く1週間程過ぎ、国境を超える為に山越えを2日が過ぎた谷間で先発していた偵察の騎士が慌てて戻り、魔獣が出たと報告があり。

騎士団が関係者は馬車から出ないようにと言われ、騎士団は闘いの準備を整えた。

魔獣は3匹でいずれも猿の化け物で体長が3メータくらいで鋭い長い牙があり、尾は3本で見るからに凶悪な感じだった。

騎士団に魔獣が飛びかかり騎士が1人あっけなく倒されて、魔獣1匹に騎士5人が一組で戦っていたが、劣勢で僕は見ていられなくなり。

馬車を飛び出すと、騎士団から危ないから馬車の中に戻れと言われたが無視して魔獣に向かい、重力魔法で魔獣を動けなくして真空刃を同時に10本放ち、魔獣を1匹倒して残りの2匹も同様に倒した。

魔獣は暫くすると黒い霧になり魔石を残して消滅した。

僕は倒れた騎士に近づき、治癒魔法を放つと傷ついた騎士は青白い光に包まれて傷はすべて無くなり元に戻っていた。

その様子一部始終を見ていた護衛の騎士団はしばらく何が起こったか分からず、戸惑っていた。

正気に戻った騎士団から護衛団の団長が近づき。

「王都を出る時にリンゲ魔法団長から何かあったなら君を頼り、指揮を任せるように言われていたが、信じられずに報告が遅れ済まなかった。
此れからは何か起きたならすぐに連絡するので許してくれ。
私は今回の護衛団の団長で、ブノワ・セドナエだ。宜しく頼む。それにしても君は凄いね。騎士団は強者の集まりなのにそれが苦戦する魔獣をあっさり倒してしまうのには驚いた。それに治癒魔法まで使えて君は何者なのかな? 」

僕は素早く真実の目で見ると。

ブノワ・セドナエ(善性)
人族、 騎士
年齢、 27歳
能力, 気法力の加護、剣術使い、
気法力  65 上級


信用できる人と分かったが、苦笑いしてリンゲ師匠に付いて修行中の身ですと答えていると、馬車に避難していた人達も出て来て僕の側に集まり、口々にダメかと思ったとか、凄い魔法使いだとか言っていた。

「だってアラン君だもの、私たちだって最初は驚いたけれど、今はアラン君が何をしても驚かなくなりましたのよ、ウフフ、」

王女のエルザさんが言うとジャンもマルクも、うん、うん、と頷いていた。

それから、危険な山越えを急いで通り抜け、国境の街ハノーバに着いた。

ハノーバの街はそんなに大きくはなかったが、国境の街という事で軍事の街で王国の軍隊1部隊3千人が駐留していてその家族もおり、それなりに賑やかだった。

護衛の騎士団も全員が久しぶりに宿に泊まり、くつろいでいると、団長のブノワさんが来て僕に。

「お疲れの所申し訳ないが私と一緒に軍の方に挨拶に付いて来て欲しいのだが」

「えっ? 平民で学生の僕が? どうしてですか」

ブノワさんが言うには、リンゲ師匠から僕の事を聞いていて魔獣を倒した事も耳に入り、是非会いたいと言って来たらしい。

仕方無いのでブノワさんに付いて軍の施設に出向き、案内された部屋に入ると、2メータ近い大柄で髭を蓄えたいかにも軍人という男性がいて。

「わしは、この軍の将軍でギヨーム・ミケランだ。呼び立てて済まなかった」

「いえ、僕は平民の学生でリンゲ師匠の弟子でアランと言います。宜しくお願いします」

「用事とは他でもない、君に興味を持ってな。どのくらい強いか試したくなったわけだ。わしと今から模擬戦をしてもらう。断ることは許さん」

ギョーム将軍を真実の目で見ると。

ギヨーム・ミケラン(善性)
人族、貴族、軍人
年齢45歳
能力、 能力, 気法力の加護、剣術使い、体術使い、気法力、75,上級

僕より気法力は強いみたいなので魔法で戦った方が良いと思い

「わかりました、僕は魔法ですがいいですか」

直ぐに模擬戦をするようで、軍の訓練場に連れて行かれ、模擬戦を始めた。流石に将軍と言うだけはあり、凄まじい剣戟だった。

僕は気法力を勉強するために、しばらく攻撃をさせる事にした。

自分に防御魔法で強化幕を張り、瞬間移動で攻撃を避けていると、将軍が剣を振ると剣が見えないほど早く、僕が避けた後の地面が2メータくらい裂けていた。

「おいおい、逃げてばかりでは面白くないぞ、
やはりまだまだだな」

やはり気法力の上級者は強いなと思いながらも魔獣に比べたなら全然弱いなと感じて攻撃する事にした。

重力魔法で将軍を地面に縛り付け、瞬間移転で背後に移転して将軍の首に剣を突きつけた。

見ていたブノワ団長が勝負ありと叫ぶと。

「信じられん。わしが手玉に取られて子供扱いされるとはリンゲ様とバロン陛下が言っていた事は本当だったな。ワッハッハー、面白い。アラン君には期待しているよ」

何でこうなるの? リンゲ師匠の差し金だと思い、宿に戻り久しぶりにお風呂に浸かり、その晩は爆睡した。



国境の街ハノーバを出て国境を問題も無く通過し、思ったより早くダビデ帝国の首都サリバのイリーナ王国の大使館に大会の10日程前に着き、全員旅の疲れを取る為に2日間はのんびり休むように言われた。

その2日目に王女のエルザさんから街を散策してみないかと誘われて2人で街に出て散策していると、綺麗なカフェを見つけエルザさんが入ってみたいと言い出し、仕方なく付いて入った。

エルザさんが、ケーキと紅茶を注文し、僕も同じものを注文してケーキを食べ紅茶を味わっていたが。

「ねえ、アラン君はどんな女性が好みなのかな?私と付き合う気はない?」

僕は予想外の事を言われて、ケーキを喉に詰まらせそうになり。

「ゲホゲホ、ふぅ~、驚いた。何を言いだすのですか、本当にもう。冗談も程々にして下さいよ。
僕は平民でエルザ様は王女で王族ですよ。分かりますか。身分が違いすぎて釣り合わないよ」

「ええー、そんな事ないよ。
だってリンゲ様もお父様もアラン君を認めているのに告白すると私はアラン君が年下だけれど、精神的には私より大分年上に思えるし、異性として大好きよ。私と結婚してください。今は婚約だけでも良いわよ」

「ちょ、ちょっと、待ってよ。どうして婚約とか結婚の話になるの? エルザさんが良い人で綺麗なのは認めるけれど、無理、無理」

「ふーん、もしかしたらだれか好きな女性がいるのね。
イリーナ王国では強い男性の子孫を残す為に奥さんを何人でも持てるのは知っているでしょう?
お父様も5人も奥さんがいるわよ。
私はアラン君を諦めないわよ、絶対どんなことをしてもアラン君の奥さんになるからね、覚悟しといてよ」

僕は、頭を抱え、どうしてこうなるの? そういえばお父さんが女難の相があると言っていたなと思い出し途方にくれた。

帰りはエルザさんに強引に腕を組まれて大使館に帰った。

武闘大会を明日に控え戦う組み合わせが決まり、イリーナ王国からは他に王立以外の3学園が参加していて街の宿に泊まっているらしい。

帝国からも4学園が参加していて、聖国からは2学園で最初は総当たり戦で上位4学園で決勝戦行い優勝決まるが出場する個人戦も同じで、最初は団体戦を行い個人戦は後と決まった。

いよいよ武闘大会の当日が来て、闘技場で開催のセレモニーがあり、各国の国王、皇帝、聖王が挨拶をし終わり、団体戦が始まり闘いは2日かけて行われた。

戦いの結果、イリーナ王国の王立学園が9勝0敗
帝国の帝立学園が 8勝1敗
聖国の聖立学園が 7勝2敗
帝国の首都学園が 6勝3敗

順位が決まり抽選の結果、王立学園対帝国の首都学園、帝国の帝立学園対聖国の聖立学園、準決勝は王立学園対帝国の首都学園が最初に行われて3人共、快勝し決勝に進んだ。

帝国の帝立学園対聖国の聖立学園は、2勝1敗で
帝国の帝立学園が決勝に進み、2学園の優勝を掛けた戦いが始まった。

王国の1番手はエルザが出て、対戦相手も女性で両方共、魔法使いで相手は火の魔法で詠唱をして大きな火の玉を作りエルザに放ったが、エルザは僕が教えた光の防御を身にまとい火の玉が消えると、エルザは無傷で微笑み、場内の観客は呆気にとられていた。

僕に言われたように、無詠唱は使わず詠唱する振りの口パクをして、光りの光線を放つと相手は場外に飛ばされて気を失いエルザが勝ったのだ。

次はマルクが出て相手は巨大な男で気法力の持ち主で闘いが始まると、マルクは魔法を放つ間も無く防御するのが、精一杯で負けると思われた。

しかし土の防御壁で何とか持ちこたえ、隙をみて強力で小さな火の玉を20個位を相手に放つと、相手は小さい火の玉を見て大した事は無いと思い、せせら笑い避けずにいたが、火の玉の威力は凄まじく、装備していた革の防御服が燃え出し転げ回って消そうとしたが、消えず降参した。

最後はジャンが相手を跳躍からの1撃で瞬殺して、イリーナ王国学園の優勝を決めた。

観客は帝国の人が90パーセントで帝国の帝立学園の優勝を疑っていなかったので、余りの力の差に落胆し驚いていた。

貴賓席のエリック皇帝は体を震わせて悔しがり、側近を困らせていた。

1日空けて個人戦が始まり、総当たり戦で僕は全勝し準決勝に進み、これも勝ち決勝戦に勝ち上がり。

僕の余りの圧倒的な強さに観客は勿論、各国の首脳も驚きを隠せなかった。

リンゲ師匠も貴賓席にいてニコニコして喜んでいた。

師匠から実力を思う存分見せつけるように言われたので、決勝戦まで相手を5秒もかけずに瞬殺してきた。

決勝の相手は帝国の第5皇子で、真実の目で見ると。
モリス・ダビデ
人族、皇族
年齢、17歳
能力、魔法の加護、火の属性、風の属性
魔法力、 63、上級

結構強そうだった。

決勝戦が始まり、僕は相手の魔法を受けてみようと思い。

自分に防御魔法を掛けて相手の魔法の攻撃を待つと、最初は詠唱して火の光線を放って来たが、それを掌で防いで見せると、皇子はえっ? とした顔で驚き、次は風の魔法で真空刃に似た風の刃を放った。

此れも掌で受け止め、消し去ると、もう一度、詠唱を始めたが、僕は今まで隠して来た気法力を使い10メートルくらい跳躍して相手を殴り倒して気絶させた。

場内は一瞬、静寂になり、その後、歓声に包まれた。

大会も終わり、表彰のセレモニーが始まろうとしていた時に、空が急に暗くなり、大きな黒い霧が発生して、見ている間に10メートル位の黒いドラゴンのような形になった。

 
普通の魔物のドラゴンと違い鋭い長い牙と2本の尾があり、魔獣だと気が付いた。闘技場にいる全員が恐怖で動けずにいたのである。
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