1 / 41
成人祭
しおりを挟む
「ルシウスとメアリー成人おめでとう」
今日はルシウスとメアリーの成人祭が開催されている。
この世界では成人すると神様の加護【スキル】を取得する事が出来る。十五歳で成人とするこの世界は成人になるとスキルを取得出来るのだ。今後どのように生きて行くか身の振り方を決める大事な日である。
この小さい辺境の村ではどんなスキルを得たとしても暮らす事は出来る、村の裏手にある山【通称虹山】には七色に輝く神々しいドラゴンが住んでいるこのドラゴンは過去に勇者の相棒として名を馳せた。
その名をクレイクと言うクレイクはその背に勇者を
載せ敵陣深くまで追撃すると四方八方にブレスを放った。
クレイクの凄い所は、七つのブレスを使い分けた所だ。アンデットには浄化のブレスを、多数の群勢には
闇のブレスで視界を奪いその副次効果で毒に陥れる、
炎のブレスで敵城を燃やし尽くすと、氷のブレスで湖を凍らせ味方の進軍を助けた。風のブレスで敵陣を崩し、雷のブレスは視界に捉えた者は全て無に返す。
残り一つのブレスは情報が錯綜しており詳しくは分かっていない。
そのクレイク一族の末裔が虹山には住んでいると言われておりその膨大な魔力により周辺に存在している果実が突然変異し後に七色に輝く果実が出来た。
これをドラゴンフルーツと呼ぶ。村人達はこのドラゴンフルーツを商人に売却しているお陰で辺境ながらも豊かな暮らしをしているのだ。
今日成人したルシウスとメアリーは幼馴染みであり互いに良き理解者だ。村の中央にはキャンプファイアに使うような形で木をで枠組みし、火を焚いていた。
成人した二人はこれから自分はどのような人生を歩み、何処を目指すのか決意表明が行われる。この村は皆アットホームで家族の様な温かい村で、何処に誰が住んでいて、誰それと誰それがどうのと言う話はその日の夜には皆んな知っている程だ。
まず最初にルシウスから決意表明が行われる。
「皆今日は集まってくれてありがとう」
ルシウスが話始めると、村人達は指笛を鳴らしメアリーとルシウスの関係を茶化してくる、村人達はルシウスとメアリーが友達以上恋人未満な事を知っているのだ。
「皆そんなに茶化すのは辞めてくれよぉ! もう良いや、俺はテイマーのスキルを得たんだ。テイマーがどういうスキルなのか父さんと話をしたんだけど、それで今後どうするのか決めた。 俺は色々な魔物をテイムして共に旅をし色んな景色を見てみたい、 それで最終的には虹山のドラゴンをテイム出来るような凄腕のテイマーを俺は目指す!」
テイマーというスキルを聞いて村人達はルシウスの事が心配になっていた。スキルの件はこの成人祭の時に初めて村人に宣言する為、成人した子の家族以外はこの時迄知らないのだ。そういうしきたりなのだ。
何故テイマーが心配になるかと言うと直接的な戦闘では無く、魔物をテイムする時や魔物を従えてる時にのみ恩恵を受けられるスキルであり、魔物と言うのは色々なパターンがあるが基本的には強さで従えると言うのが一般的で、その際戦闘力は必須なのだ。
戦闘力が無い金持ちなんかは護衛の冒険者等を雇ったり、魔物屋と言われる魔物を売買している牧場等で購入するのだが、実力が無ければ金が掛かるスキルで、金が無い為にテイマーになる事を諦める者も多いと言う。 その為テイマーというスキルをルシウスが授かった事に村人達は心配になっていた。
「そうか凄腕のテイマーになるか、精進するが良い村の者もルシウスに協力出来る事はしてやってくれ次はメアリーだ」
村長がルシウスの決意を聞き村人達に協力を促すとメアリーに話を振った。村長は元冒険者の者で村長と言ってもまだ若い屈強な男だ。名をドレイクと言う
「私は料理人のスキルを授かりました。 そして今後の目標ですが……」
メアリーが溜めを作ると村人達はニヤニヤし始める、今日は良い酒が飲めると男共はメアリーとルシウスを肴に酒を煽っていた。
「ルシウスのお嫁さんになって、美味しい御料理を毎日食べさせたいです」
「えっ?」
ルシウスは初耳だった。 村人達は良いぞ良いぞと言う者や、でかしたと踊り出す者、お年寄り達は「若いって良いわね、まぁた、じいさんが踊っとるわいありゃ明日寝たきりになるじゃろう」
と皆思い思いに言葉を発したり踊り出した。
渦中のルシウスはと言うと、目が点になり微動だにしていなかった。衝撃が強すぎて魂が抜けかけてるのかもしれない。メアリーはそのルシウスを
揺さぶり意識を覚醒させようと頑張っていた。
(まったくぅ……頑張って皆の前で告白したのになんでこの男は固まってるのよ)
「ねぇルシウス! ねぇルシウスってばぁ!」
耳元で叫ばれた為ルシウスはビックリした。その反動でなんとか正気を取り戻す。
(耳元で叫ばなくても良いじゃないか、そんな事急に言われたら俺だって魂抜けかけるわ!)
「おぉ、悪いな急だったもんでビックリしたわ」
「もう」
メアリーが頬を膨らませると村人達は和み、酒を飲み干し、あるものは嫉妬の炎に狂っていた。それは男だけでは無かった。
ルシウスは何時もメアリーと行動を共にしているから見飽きてるだけで、他の男達にとっては高嶺の花なのだ。ルシウス自身も村の女達には人気で美男美女と言った所だ。 どちらかが釣り合って無いのなら
今の様な事になった場合周りの者はもっと嫉妬するだろう。
二人とも美男美女だと諦めもきくと言うものだ。
ルシウスは頬を膨らませてる状態のメアリーを可愛いと思いながらも、何を言えば良いのか分からなくなっていた。
(俺旅に出る予定だし……連れていく? しかしなぁ、何があるか分からない訳だしメアリーのお母さんも心配するだろう……)
一通り考えている時ドレイクが口を開いた。
「まぁルシウスも成人したばかりで若いし、やりたい事もあるだろう。メアリーも、もう少し待ってあげたら良いんじゃないか?」
「待ちますよ! 料理の腕をあげて帰って来たら美味しいもの沢山食べさせてあげるんだからっっ!」
ルシウスが返事を返す前に話は纏まったみたいだ。ルシウス自身もメアリーの事を好いては居るので後で結婚と言うのも選択肢としてはありだろう。話が落ち着いたと同時に乾杯が始まる。ドレイクから言葉が一言。
「若い二人の幸せを願って……カンパーイっっっ!」
《カンパーイ》
乾杯を合図に食事が始まる。
今日は宴なので猪形の魔物を丸焼きにしたものやドラゴンフルーツ、そしてこの日しか呑めない村秘蔵の名酒が振る舞われた。
今日はルシウスとメアリーの成人祭が開催されている。
この世界では成人すると神様の加護【スキル】を取得する事が出来る。十五歳で成人とするこの世界は成人になるとスキルを取得出来るのだ。今後どのように生きて行くか身の振り方を決める大事な日である。
この小さい辺境の村ではどんなスキルを得たとしても暮らす事は出来る、村の裏手にある山【通称虹山】には七色に輝く神々しいドラゴンが住んでいるこのドラゴンは過去に勇者の相棒として名を馳せた。
その名をクレイクと言うクレイクはその背に勇者を
載せ敵陣深くまで追撃すると四方八方にブレスを放った。
クレイクの凄い所は、七つのブレスを使い分けた所だ。アンデットには浄化のブレスを、多数の群勢には
闇のブレスで視界を奪いその副次効果で毒に陥れる、
炎のブレスで敵城を燃やし尽くすと、氷のブレスで湖を凍らせ味方の進軍を助けた。風のブレスで敵陣を崩し、雷のブレスは視界に捉えた者は全て無に返す。
残り一つのブレスは情報が錯綜しており詳しくは分かっていない。
そのクレイク一族の末裔が虹山には住んでいると言われておりその膨大な魔力により周辺に存在している果実が突然変異し後に七色に輝く果実が出来た。
これをドラゴンフルーツと呼ぶ。村人達はこのドラゴンフルーツを商人に売却しているお陰で辺境ながらも豊かな暮らしをしているのだ。
今日成人したルシウスとメアリーは幼馴染みであり互いに良き理解者だ。村の中央にはキャンプファイアに使うような形で木をで枠組みし、火を焚いていた。
成人した二人はこれから自分はどのような人生を歩み、何処を目指すのか決意表明が行われる。この村は皆アットホームで家族の様な温かい村で、何処に誰が住んでいて、誰それと誰それがどうのと言う話はその日の夜には皆んな知っている程だ。
まず最初にルシウスから決意表明が行われる。
「皆今日は集まってくれてありがとう」
ルシウスが話始めると、村人達は指笛を鳴らしメアリーとルシウスの関係を茶化してくる、村人達はルシウスとメアリーが友達以上恋人未満な事を知っているのだ。
「皆そんなに茶化すのは辞めてくれよぉ! もう良いや、俺はテイマーのスキルを得たんだ。テイマーがどういうスキルなのか父さんと話をしたんだけど、それで今後どうするのか決めた。 俺は色々な魔物をテイムして共に旅をし色んな景色を見てみたい、 それで最終的には虹山のドラゴンをテイム出来るような凄腕のテイマーを俺は目指す!」
テイマーというスキルを聞いて村人達はルシウスの事が心配になっていた。スキルの件はこの成人祭の時に初めて村人に宣言する為、成人した子の家族以外はこの時迄知らないのだ。そういうしきたりなのだ。
何故テイマーが心配になるかと言うと直接的な戦闘では無く、魔物をテイムする時や魔物を従えてる時にのみ恩恵を受けられるスキルであり、魔物と言うのは色々なパターンがあるが基本的には強さで従えると言うのが一般的で、その際戦闘力は必須なのだ。
戦闘力が無い金持ちなんかは護衛の冒険者等を雇ったり、魔物屋と言われる魔物を売買している牧場等で購入するのだが、実力が無ければ金が掛かるスキルで、金が無い為にテイマーになる事を諦める者も多いと言う。 その為テイマーというスキルをルシウスが授かった事に村人達は心配になっていた。
「そうか凄腕のテイマーになるか、精進するが良い村の者もルシウスに協力出来る事はしてやってくれ次はメアリーだ」
村長がルシウスの決意を聞き村人達に協力を促すとメアリーに話を振った。村長は元冒険者の者で村長と言ってもまだ若い屈強な男だ。名をドレイクと言う
「私は料理人のスキルを授かりました。 そして今後の目標ですが……」
メアリーが溜めを作ると村人達はニヤニヤし始める、今日は良い酒が飲めると男共はメアリーとルシウスを肴に酒を煽っていた。
「ルシウスのお嫁さんになって、美味しい御料理を毎日食べさせたいです」
「えっ?」
ルシウスは初耳だった。 村人達は良いぞ良いぞと言う者や、でかしたと踊り出す者、お年寄り達は「若いって良いわね、まぁた、じいさんが踊っとるわいありゃ明日寝たきりになるじゃろう」
と皆思い思いに言葉を発したり踊り出した。
渦中のルシウスはと言うと、目が点になり微動だにしていなかった。衝撃が強すぎて魂が抜けかけてるのかもしれない。メアリーはそのルシウスを
揺さぶり意識を覚醒させようと頑張っていた。
(まったくぅ……頑張って皆の前で告白したのになんでこの男は固まってるのよ)
「ねぇルシウス! ねぇルシウスってばぁ!」
耳元で叫ばれた為ルシウスはビックリした。その反動でなんとか正気を取り戻す。
(耳元で叫ばなくても良いじゃないか、そんな事急に言われたら俺だって魂抜けかけるわ!)
「おぉ、悪いな急だったもんでビックリしたわ」
「もう」
メアリーが頬を膨らませると村人達は和み、酒を飲み干し、あるものは嫉妬の炎に狂っていた。それは男だけでは無かった。
ルシウスは何時もメアリーと行動を共にしているから見飽きてるだけで、他の男達にとっては高嶺の花なのだ。ルシウス自身も村の女達には人気で美男美女と言った所だ。 どちらかが釣り合って無いのなら
今の様な事になった場合周りの者はもっと嫉妬するだろう。
二人とも美男美女だと諦めもきくと言うものだ。
ルシウスは頬を膨らませてる状態のメアリーを可愛いと思いながらも、何を言えば良いのか分からなくなっていた。
(俺旅に出る予定だし……連れていく? しかしなぁ、何があるか分からない訳だしメアリーのお母さんも心配するだろう……)
一通り考えている時ドレイクが口を開いた。
「まぁルシウスも成人したばかりで若いし、やりたい事もあるだろう。メアリーも、もう少し待ってあげたら良いんじゃないか?」
「待ちますよ! 料理の腕をあげて帰って来たら美味しいもの沢山食べさせてあげるんだからっっ!」
ルシウスが返事を返す前に話は纏まったみたいだ。ルシウス自身もメアリーの事を好いては居るので後で結婚と言うのも選択肢としてはありだろう。話が落ち着いたと同時に乾杯が始まる。ドレイクから言葉が一言。
「若い二人の幸せを願って……カンパーイっっっ!」
《カンパーイ》
乾杯を合図に食事が始まる。
今日は宴なので猪形の魔物を丸焼きにしたものやドラゴンフルーツ、そしてこの日しか呑めない村秘蔵の名酒が振る舞われた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
元・神獣の世話係 ~神獣さえいればいいと解雇されたけど、心優しいもふもふ神獣は私についてくるようです!~
草乃葉オウル ◆ 書籍発売中
ファンタジー
黒き狼の神獣ガルーと契約を交わし、魔人との戦争を勝利に導いた勇者が天寿をまっとうした。
勇者の養女セフィラは悲しみに暮れつつも、婚約者である王国の王子と幸せに生きていくことを誓う。
だが、王子にとってセフィラは勇者に取り入るための道具でしかなかった。
勇者亡き今、王子はセフィラとの婚約を破棄し、新たな神獣の契約者となって力による国民の支配を目論む。
しかし、ガルーと契約を交わしていたのは最初から勇者ではなくセフィラだったのだ!
真実を知って今さら媚びてくる王子に別れを告げ、セフィラはガルーの背に乗ってお城を飛び出す。
これは少女と世話焼き神獣の癒しとグルメに満ちた気ままな旅の物語!
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる