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テイマー協会
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扉を開けると広いながらもカウンターとテイマー用品を扱っている棚があり他は雑破な光景が広がっている簡素なものだった。 カウンターの端には木の棒にとまっているペット型の魔物インコンが佇んでいる。
「お客さんお客さん、こっっっちおいでっっ」
(なんなんだあの鳥は……)
ルシウスは奇妙な物を見るような顔をしながらもカウンターに向かって歩いていくがその間もインコンは一人で喋っているとてもカオスだ。
テイマー協会の中はちらほら人は居るが広さもあって閑散としている印象を受ける。
カウンターには四ヶ所場所がありそのうち三ヶ所の受付は女性が担当しておりだからなのか野郎どもが湧いていた。誰でも良かったので空いている男性の所へ向かう。
「ようこそテイマー協会へ」
男は執事服の様な物を着ていて人の良い笑みをしている人は良さそうだ。
「あの……初めてなんですが登録出来ますか?」
「新人の方ですね、大歓迎ですこちらの紙に名前と年齢を記入してください」
カウンター脇から取り出した紙に言われた通りに記入する。
「はいルシウスさんですね。説明の方始めますが宜しいですか?」
「お願いします」
男の説明を要約するとテイマーにもランクがあるそのランクはホワイト、イエロー、グリーン、ブルー、レッド、シルバー、ゴールドでホワイトが一番下でゴールドが一番上だ。
自己紹介等の時は自分のランクも一緒に申告した方が良いらしいホワイトならホワイトテイマー、ゴールドならゴールドテイマーと、年会費を払わなければいけないらしく初回は銀貨一枚で登録料込みだが来年からはランクや実績に左右されるらしい。
ホワイトテイマはテイムしたモンスターが居ない状態で、イエローは一体テイムした状態、それ以上はテイムしたモンスターの強さに依存する様だ。
年会費を払ってでも登録する意味はテイマー用品が充実しているからだろう魔玉以外にもテイマー魔法これはテイムした魔物を強化するものがメインで他にも便利そうな物もある後は魔物が喜びそうな櫛や石鹸等どれも必要な物だ。
「では登録料に銀貨一枚頂戴致します」
ルシウスはポーチに入っている皮袋から銀貨一枚を取り出し男に渡した。銅貨、銀貨、金貨があり銅貨百枚で銀貨一枚、銀貨百枚で金貨一枚だ。
「ではこちらをどうぞ」
男が取り出したのは腕輪だ。腕輪の中心には白い石が埋め込まれており、その他にも何かを埋め込める穴が八つある、これは魔玉を填めるスペースで腕輪に魔力を流す事で一番最初に魔力を流した者を所有者として登録される様に作られておりこれも盗難対策の一つだ。
「名前と年齢も登録してありますので魔力を流して貰えれば登録完了です」
言われた通りに魔力を流し登録を完了させる。
「協会ではモンスターと一緒に快適な空間で宿泊出来る施設も別く用意しています。これは提携している宿屋なのですがこの宿屋なら借りた部屋の中でのみ魔物を出して寝る事が出来ます。 ですがその魔物の大きさ等の問題もありますのでもし魔物を出すならば宿屋の方に確認を取ってからにしてください。今新人応援キャンペーンをしていますがどうされますか?」
「新人応援キャンペーンってなんですか?」
男はよくぞ聞いてくれたと胸を張りキャンペーン内容の説明を始める。男は少し興奮している様だ。
「これも提携している魔物牧場で一週間泊まり込みで働いて頂くだけで・ナ・ン・ト・魔物牧場でやっている魔物くじを一枚引く事が出来ます。食事等も魔物牧場で出してくれますしお金は掛かりません。ただ注意点なのですが報酬は魔物くじ一枚だけなので金銭は発生しません」
(へぇ凄い良いもんやってるんだなぁ)
「そういうのはいつもやってるんですか?」
「ここの街ではいつもやっております、ここの街の魔物牧場と我々協会は昔からの付き合いでして、テイマーになられる方が少ないと協会も協会内の立場というものもありますし魔物牧場のご主人……ここの魔物牧場は夫婦でやっているんですが結構な年配者でしてね、店を閉めると言いましてそれならと協会が立ち上がった次第であります」
「分かりました。是非やらせてください」
「ありがとうございます。こちらが簡易地図になってますので見ながら行けば迷わないと思います」
男から簡易地図【手書き】を受け取り一言二言言葉をかわすと協会を出た。
(よしっ! なんてラッキーなんだ……魔物くじで……あんな魔物や……こんな魔物を……ウヘヘヘ)
ルシウスは先の未来で格好良く強い魔物をくじ引きにてゲットする妄想をしているせいで笑いが止まらない有様だ。
「お客さんお客さん、こっっっちおいでっっ」
(なんなんだあの鳥は……)
ルシウスは奇妙な物を見るような顔をしながらもカウンターに向かって歩いていくがその間もインコンは一人で喋っているとてもカオスだ。
テイマー協会の中はちらほら人は居るが広さもあって閑散としている印象を受ける。
カウンターには四ヶ所場所がありそのうち三ヶ所の受付は女性が担当しておりだからなのか野郎どもが湧いていた。誰でも良かったので空いている男性の所へ向かう。
「ようこそテイマー協会へ」
男は執事服の様な物を着ていて人の良い笑みをしている人は良さそうだ。
「あの……初めてなんですが登録出来ますか?」
「新人の方ですね、大歓迎ですこちらの紙に名前と年齢を記入してください」
カウンター脇から取り出した紙に言われた通りに記入する。
「はいルシウスさんですね。説明の方始めますが宜しいですか?」
「お願いします」
男の説明を要約するとテイマーにもランクがあるそのランクはホワイト、イエロー、グリーン、ブルー、レッド、シルバー、ゴールドでホワイトが一番下でゴールドが一番上だ。
自己紹介等の時は自分のランクも一緒に申告した方が良いらしいホワイトならホワイトテイマー、ゴールドならゴールドテイマーと、年会費を払わなければいけないらしく初回は銀貨一枚で登録料込みだが来年からはランクや実績に左右されるらしい。
ホワイトテイマはテイムしたモンスターが居ない状態で、イエローは一体テイムした状態、それ以上はテイムしたモンスターの強さに依存する様だ。
年会費を払ってでも登録する意味はテイマー用品が充実しているからだろう魔玉以外にもテイマー魔法これはテイムした魔物を強化するものがメインで他にも便利そうな物もある後は魔物が喜びそうな櫛や石鹸等どれも必要な物だ。
「では登録料に銀貨一枚頂戴致します」
ルシウスはポーチに入っている皮袋から銀貨一枚を取り出し男に渡した。銅貨、銀貨、金貨があり銅貨百枚で銀貨一枚、銀貨百枚で金貨一枚だ。
「ではこちらをどうぞ」
男が取り出したのは腕輪だ。腕輪の中心には白い石が埋め込まれており、その他にも何かを埋め込める穴が八つある、これは魔玉を填めるスペースで腕輪に魔力を流す事で一番最初に魔力を流した者を所有者として登録される様に作られておりこれも盗難対策の一つだ。
「名前と年齢も登録してありますので魔力を流して貰えれば登録完了です」
言われた通りに魔力を流し登録を完了させる。
「協会ではモンスターと一緒に快適な空間で宿泊出来る施設も別く用意しています。これは提携している宿屋なのですがこの宿屋なら借りた部屋の中でのみ魔物を出して寝る事が出来ます。 ですがその魔物の大きさ等の問題もありますのでもし魔物を出すならば宿屋の方に確認を取ってからにしてください。今新人応援キャンペーンをしていますがどうされますか?」
「新人応援キャンペーンってなんですか?」
男はよくぞ聞いてくれたと胸を張りキャンペーン内容の説明を始める。男は少し興奮している様だ。
「これも提携している魔物牧場で一週間泊まり込みで働いて頂くだけで・ナ・ン・ト・魔物牧場でやっている魔物くじを一枚引く事が出来ます。食事等も魔物牧場で出してくれますしお金は掛かりません。ただ注意点なのですが報酬は魔物くじ一枚だけなので金銭は発生しません」
(へぇ凄い良いもんやってるんだなぁ)
「そういうのはいつもやってるんですか?」
「ここの街ではいつもやっております、ここの街の魔物牧場と我々協会は昔からの付き合いでして、テイマーになられる方が少ないと協会も協会内の立場というものもありますし魔物牧場のご主人……ここの魔物牧場は夫婦でやっているんですが結構な年配者でしてね、店を閉めると言いましてそれならと協会が立ち上がった次第であります」
「分かりました。是非やらせてください」
「ありがとうございます。こちらが簡易地図になってますので見ながら行けば迷わないと思います」
男から簡易地図【手書き】を受け取り一言二言言葉をかわすと協会を出た。
(よしっ! なんてラッキーなんだ……魔物くじで……あんな魔物や……こんな魔物を……ウヘヘヘ)
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