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水筒作成
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翌朝、ライズ達が来る前に食事やトレーニングの為朝早くに起きた。起きた後は朝食も摂らずにトレーニングに精を出しそれが終ると水浴びをして朝食を食べる。何時もと同じ日課をこなし、朝食を終えるとヒイラギが扉の隙間からルシウス達を見ていた。
ヒイラギを見つけたルシウスは手招きしてヒイラギを呼んだ。
「おはよう、クロもちゃんとおはようって言ってごらん」
「にゃあー」
「ルシウス兄ちゃんおはよう! クロちゃん触りたいんだけど良いかなぁ?」
「そう言えば約束してたよな! たぶん大丈夫だと思う。優しく撫でてやってくれ!」
ルシウスに言われクロの事を脅かさない様にゆっくりと近づき背中を優しく撫でた。クロも多少警戒はしていたが、悪意が無いと感じるとヒイラギを受け入れた。
「ふぁあ!スベスベだぁ」
「にゃっあ!」
そうだろそうだろとクロは得意気な顔をした後にルシウスを見て感謝している様だった。ルシウスもヒイラギと一緒にクロを撫でる。とても気持ち良さそうな顔をしておりそれを見てると此方まで気持ち良くなってしまうような雰囲気を感じる。
「ルシウス兄ちゃん! クロって可愛いよねぇ僕も欲しいなぁ」
「確かに可愛い……けどあげられないぞ!」
「それくらい分かってるよぉ! 僕も早く自分の魔物が欲しいなぁ」
ヒイラギと談笑しながら待っていると外からライズの声が聞こえた。
「ルシウス行くぞー!」
「ヒイラギ君ごめん! 今日出掛けなきゃいけないんだ」
「分かりましたぁいってらっしゃい」
ヒイラギに断りを入れるとクロを収納して下に降りた。下にはライズしか居なかった。
「ルシウス遅いぞ!」
「それは悪い今日はテラとセラは居ないのか?」
「あいつらは生命草の採取に行ってる俺も終わったら合流する予定だ。ルシウスはどうする?」
「取り敢えず保留で」
ライズを先頭に木材を扱っている所に向かう、ギルドを通りすぎ噴水を右に曲がり、マジックアイテム屋を通り過ぎた所に開けた場所があった。
そこには丸太や竹等、建築や家具に使う材料が所狭しに並べられていた。屈強な男達が種類毎に陳列し、注文があった場合は屋内の屋根付きの作業所で加工を行っている。竹が並べられているエリアに行くと担当の男とライズが話始めた。
「いらっしゃい! 今日はどんな物をお探しで?」
「今日は竹で水筒を作る予定なんだがスライム液と滅菌液で加工した物はあるかな?」
「竹はあるんですがね……スライム液の滅菌加工となると今は無いですね」
「じゃあ黒竹を水筒用に一つ貰いたいんだがいくら掛かる? 新人なんだが安くして貰えると助かる」
「そうですね……品を切らせてしまっていたのは此方の不手際ですし、応援の気持ちを込めて銅貨十枚でどうですか? これ以上は安く出来ませんよ」
「乗った! 水筒用に一つ頼むこれと同じ様に加工してくれ」
担当の男が竹を切り、ライズが出した水筒と同じ様にサービスで加工してくれた。交渉を終え品物を受け取るとルシウスの元迄戻ってきた。
「ラッキーだぜ? 無料で加工して貰えたんだからな」
「お金幾ら掛かった?」
「それがな、これはまだ完成じゃないんだ。まだスライム液の滅菌加工が終わってない、材料は銅貨十枚で買えたんだが、 これからスライムを討伐してスライム液を採取しなきゃならん!滅菌草も採取しに行かなきゃいけないからスライムの核を貰えればお代は良いぜ!」
「ライズがそれで良いなら俺に文句は無いよ」
これからスライム液と滅菌草の採取に向かう、今セラとテラが居るであろう森では無く反対側にある小さな森に向かう。門を出てクロを出して肩に乗せると三十分程歩き目的地に着いた。
「ここの森はスライムしか出ないからそんなに気にする事無いぜ?」
森に入った事のあるライズが先頭に目的の場所に向かう、まずは滅菌草の採取だ。滅菌草は菌の繁殖を抑え、物を長持ちさせる効果がある。
食料の保存等にも使われるポピュラーな草だ。滅菌草は綺麗な水の近くに自生しその滅菌草のおかげで水を綺麗に保てていると言っても良い位のとても有能な草だ。
ここのスライムはその滅菌草を主食としており、その体液と滅菌草を併用する事により相乗効果で効能を上げる事が出来る、ライズを先頭に湧水が溜まっている所迄来るとスライムが三体、ムシャムシャと滅菌草を千切りながら捕食していた。
「ここで注意点だが絶対に武器を抜くなよ? 抜いたら攻撃されるからな、まず俺の作業を見て真似してくれ」
ライズはスライムに近づき、スライムの中に見えるサイコロの形の核を手を突っ込んで取り出した。核がスライムから抜けるとスライムは形を維持出来ずにその場にピシャッと音を立て崩れた。崩れたスライムをライズが持ってきたビンに詰める。
「こんな感じだ! ルシウスもやってみろよ」
ルシウスもライズに言われ近くのスライムに手を突っ込んだ。
(ひんやりしてるんだな……なんか気持ち良い感触だ)
スライムから核を取り出すと、ライズと同じく崩れていった。そのスライムをライズから受け取ったビンに詰めて滅菌草の採取をする。滅菌草自体はルシウスも村で採取したので判別出来る、見た目は紫色のトゲトゲしている草が滅菌草だ。二十分程採取してルシウスのポーチに入れると森を出た。
「よし! 材料は揃った。乾いた枝を集めてくれ」
手分けして燃えやすい枝を十分程かけて集めるとライズに言われて滅菌草を側に置いた。
「簡単だから見ててくれ」
ライズは枝を一ヶ所に集めると火をつけた。その火に滅菌草を入れて燃やしだした。その煙に竹を潜らせ
燃えない様に、一ヶ所に火を当てすぎない様に注意しながら水筒に差した枝で当たり方を調節する。
炙り終えると滅菌草の灰をスライム液に入れて混ぜる。余った滅菌草は細かく千切ってコネ、熱が取れる迄待ってから水筒の口から中に入れ、中に滅菌草を適量入れた後水筒の中をスライム液で満たし蓋を閉めてもう一つの水筒が入る大きさのビンに入っているスライム液に滅菌草の灰を入れてかき混ぜ、その中に水筒を入れて蓋を閉めてこの状態で一日寝かせれば完成だ。
「これで明日の朝水で良く洗えば完成だ!ビンは明日返してくれれば良いからな? ほれ!」
「おぉ、ライズは本当に凄いな! 助かるよ! ありがとな」
ルシウスに褒められたライズは顔を赤くして俯いていた。少し恥ずかしかったのだろう、スライムの核は二個ともライズに渡してセラ達の所に向かった。
ヒイラギを見つけたルシウスは手招きしてヒイラギを呼んだ。
「おはよう、クロもちゃんとおはようって言ってごらん」
「にゃあー」
「ルシウス兄ちゃんおはよう! クロちゃん触りたいんだけど良いかなぁ?」
「そう言えば約束してたよな! たぶん大丈夫だと思う。優しく撫でてやってくれ!」
ルシウスに言われクロの事を脅かさない様にゆっくりと近づき背中を優しく撫でた。クロも多少警戒はしていたが、悪意が無いと感じるとヒイラギを受け入れた。
「ふぁあ!スベスベだぁ」
「にゃっあ!」
そうだろそうだろとクロは得意気な顔をした後にルシウスを見て感謝している様だった。ルシウスもヒイラギと一緒にクロを撫でる。とても気持ち良さそうな顔をしておりそれを見てると此方まで気持ち良くなってしまうような雰囲気を感じる。
「ルシウス兄ちゃん! クロって可愛いよねぇ僕も欲しいなぁ」
「確かに可愛い……けどあげられないぞ!」
「それくらい分かってるよぉ! 僕も早く自分の魔物が欲しいなぁ」
ヒイラギと談笑しながら待っていると外からライズの声が聞こえた。
「ルシウス行くぞー!」
「ヒイラギ君ごめん! 今日出掛けなきゃいけないんだ」
「分かりましたぁいってらっしゃい」
ヒイラギに断りを入れるとクロを収納して下に降りた。下にはライズしか居なかった。
「ルシウス遅いぞ!」
「それは悪い今日はテラとセラは居ないのか?」
「あいつらは生命草の採取に行ってる俺も終わったら合流する予定だ。ルシウスはどうする?」
「取り敢えず保留で」
ライズを先頭に木材を扱っている所に向かう、ギルドを通りすぎ噴水を右に曲がり、マジックアイテム屋を通り過ぎた所に開けた場所があった。
そこには丸太や竹等、建築や家具に使う材料が所狭しに並べられていた。屈強な男達が種類毎に陳列し、注文があった場合は屋内の屋根付きの作業所で加工を行っている。竹が並べられているエリアに行くと担当の男とライズが話始めた。
「いらっしゃい! 今日はどんな物をお探しで?」
「今日は竹で水筒を作る予定なんだがスライム液と滅菌液で加工した物はあるかな?」
「竹はあるんですがね……スライム液の滅菌加工となると今は無いですね」
「じゃあ黒竹を水筒用に一つ貰いたいんだがいくら掛かる? 新人なんだが安くして貰えると助かる」
「そうですね……品を切らせてしまっていたのは此方の不手際ですし、応援の気持ちを込めて銅貨十枚でどうですか? これ以上は安く出来ませんよ」
「乗った! 水筒用に一つ頼むこれと同じ様に加工してくれ」
担当の男が竹を切り、ライズが出した水筒と同じ様にサービスで加工してくれた。交渉を終え品物を受け取るとルシウスの元迄戻ってきた。
「ラッキーだぜ? 無料で加工して貰えたんだからな」
「お金幾ら掛かった?」
「それがな、これはまだ完成じゃないんだ。まだスライム液の滅菌加工が終わってない、材料は銅貨十枚で買えたんだが、 これからスライムを討伐してスライム液を採取しなきゃならん!滅菌草も採取しに行かなきゃいけないからスライムの核を貰えればお代は良いぜ!」
「ライズがそれで良いなら俺に文句は無いよ」
これからスライム液と滅菌草の採取に向かう、今セラとテラが居るであろう森では無く反対側にある小さな森に向かう。門を出てクロを出して肩に乗せると三十分程歩き目的地に着いた。
「ここの森はスライムしか出ないからそんなに気にする事無いぜ?」
森に入った事のあるライズが先頭に目的の場所に向かう、まずは滅菌草の採取だ。滅菌草は菌の繁殖を抑え、物を長持ちさせる効果がある。
食料の保存等にも使われるポピュラーな草だ。滅菌草は綺麗な水の近くに自生しその滅菌草のおかげで水を綺麗に保てていると言っても良い位のとても有能な草だ。
ここのスライムはその滅菌草を主食としており、その体液と滅菌草を併用する事により相乗効果で効能を上げる事が出来る、ライズを先頭に湧水が溜まっている所迄来るとスライムが三体、ムシャムシャと滅菌草を千切りながら捕食していた。
「ここで注意点だが絶対に武器を抜くなよ? 抜いたら攻撃されるからな、まず俺の作業を見て真似してくれ」
ライズはスライムに近づき、スライムの中に見えるサイコロの形の核を手を突っ込んで取り出した。核がスライムから抜けるとスライムは形を維持出来ずにその場にピシャッと音を立て崩れた。崩れたスライムをライズが持ってきたビンに詰める。
「こんな感じだ! ルシウスもやってみろよ」
ルシウスもライズに言われ近くのスライムに手を突っ込んだ。
(ひんやりしてるんだな……なんか気持ち良い感触だ)
スライムから核を取り出すと、ライズと同じく崩れていった。そのスライムをライズから受け取ったビンに詰めて滅菌草の採取をする。滅菌草自体はルシウスも村で採取したので判別出来る、見た目は紫色のトゲトゲしている草が滅菌草だ。二十分程採取してルシウスのポーチに入れると森を出た。
「よし! 材料は揃った。乾いた枝を集めてくれ」
手分けして燃えやすい枝を十分程かけて集めるとライズに言われて滅菌草を側に置いた。
「簡単だから見ててくれ」
ライズは枝を一ヶ所に集めると火をつけた。その火に滅菌草を入れて燃やしだした。その煙に竹を潜らせ
燃えない様に、一ヶ所に火を当てすぎない様に注意しながら水筒に差した枝で当たり方を調節する。
炙り終えると滅菌草の灰をスライム液に入れて混ぜる。余った滅菌草は細かく千切ってコネ、熱が取れる迄待ってから水筒の口から中に入れ、中に滅菌草を適量入れた後水筒の中をスライム液で満たし蓋を閉めてもう一つの水筒が入る大きさのビンに入っているスライム液に滅菌草の灰を入れてかき混ぜ、その中に水筒を入れて蓋を閉めてこの状態で一日寝かせれば完成だ。
「これで明日の朝水で良く洗えば完成だ!ビンは明日返してくれれば良いからな? ほれ!」
「おぉ、ライズは本当に凄いな! 助かるよ! ありがとな」
ルシウスに褒められたライズは顔を赤くして俯いていた。少し恥ずかしかったのだろう、スライムの核は二個ともライズに渡してセラ達の所に向かった。
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