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第9話 怪物の戯れ
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「フレイ。この前は申し訳なかった」
フレイの顔を見るなり、首を垂れたのはアスラであった。思わずその姿を見てフレイは拍子抜けしてしまう。それどころではない。そもそも根本的におかしいのである。
「ま、前のパーティはどうしたんですか?」
「あー、あれなら解散した」
さも何事もないように放たれた言葉にフレイは腰を抜かしてしまう。アスラからそのような言葉が簡単に出るとは考え難かった。
「ちょ、ど、どうして……?」
挙動不審になってしまうフレイとは裏腹に冷静に彼はギルドの外を眺める。
そこには相変わらずギルドを辞める申請をしている行列があった。
「デロさんとリラさん……やめたんですか?」
「……ほかにやることがあるからということらしい」
そう答えるも、彼の視線から察するに彼らも禁止級を恐れて、ということなのだろう。
ただ、それ以上に、あの地下層のダンジョン奥から生きて帰って来る胆力にフレイはほれぼれとした。いや、どこかでは残念だった感情もあった。帰路にダンジョンボスはいないとはいえ、自分は本当に要らなかったのかと思ってしまう。
泣きそうになった顔を見られまいとフレイは、アスラに敬意を示すように礼をする。そこで目についたものがあった。アスラの左腕の手首である。何かが結びついている。
それは腕輪のように見えた。そこに映っている彫刻はフレイのようなつるつるとしたものではなく、ごつごつとしており、何か液体が流れているような跡のある緩やかな不規則であった。
「え」
アスラはフレイの礼には答えず、そのまま背中を向け、悠々と去ってしまった。
フレイは自分の右の手首を見て、アスラの手首を見るのを繰り返すも、挙動不審な彼を見て、エデンはあきれ顔をして言った。
「早く書類書いてくれませんか?」
「あ。ごめんなさい」
(どういうことだ……?)
周囲のにぎやかさとは裏腹に、背筋に冷たいものが這っていった。
フレイに背中を向けたアスラが外へ出ると、そこにいたのはデロとリラであった。彼らは以前より距離があり、はたから見れば何も関係のない知り合い関係として見られてもおかしくはない。
そのうち、デロがアスラへぶっきらぼうに話しかけてきた。
「どうだ?調子の方は、オケアノス」
その声にアスラは執事のように胸あたりに手をやり一礼した。
「その名前はやめた方がいいかと、クロノス様」
クロノスと呼ばれたデロの姿をした男は顎に手を当てると「あー確かに、テミスとかピクミーにばれたら大変なことになるからなぁ」としみじみとした表情でつぶやくも、目が笑っていない。
「俺がデロ、リラ、アスラそして……お前は何だっけ?」
そこにやってきたのは、場違いのボロボロの民族衣装を着た筋肉質のレアの民族の男。彼は前にセリナを襲っていたレアの民族の一人であった。その瞳には血を流したような跡がある。
「ヒュペリオンだ」
「おお。そうだヒュペリオンじゃないな、その体の人の名前があるだろう。記憶を探れるからそっちの方がいい」
クロノスの申し出に彼はきっとにらみつけた。
「人間の名前など名乗りたくない」
ヒュペリオンはデロ、リラ、アスラの体をそれぞれ見つめると吐き捨てるように言った。
「てめえらはいいよなぁ、元から体があって」
「それは偶然ですよ。誰がどうなるかなんて」
アスラはそう低い調子の声を出した。その言葉にまぁまぁと区切りをつけたのはデロであった。デロは明るい調子で三人に話しかけた。
「さて、これからはオ……アスラ君がギルドに、リラちゃんはレアの民族に変装してコロシアム、私は人間生活に溶け込むと、で、じゃあ、ヒュペリオン君はんー。レアの民族街でも調査してもらえる?」
その言葉にヒュペリオンは声を荒げようとしたが、冷静なリラの声が入り込んできた。
「コロシアムと言うと選手としてということですか?」
「どうした生き残るのに不安でもあるのかい?」
「いえ、クロノス様が不安で。テミスに狙われれば」
そこで声のトーンを一つ落とし、低い声でうなるようにデロはつぶやく。
「構わない。むしろ好都合だ」
無表情。その場がいったん静まり返るも彼はそこから一転笑みを取り戻すと、じゃ、またねーと言う軽い声と共に街の雑踏へと消えていった。それと共にリラもその姿を消していく。
アスラは記憶をたどり、帰宅しようとするが、その肩をヒュペリオンが止めた。
「おい」
「なんです?」
「俺に協力しろ。人間を叩き潰す」
「そんなことをすれば、クロノス様の言う通りテミスやピクミーが出てくる原因となると思いますが」
「構わないだろう。俺たちが人間にやられてきたことを考えろ。だから、お前も平気で、その肉体の人間を殺すことができたんだろ。感情に素直になれ」
ヒュペリオンはそう言いながら、アスラの肩を押さえつけてくる。アスラは軽く俯くと、肩の手を払いのけ、言った。
「まぁ、考えておきますよ」
そうつぶやき、その場を去っていった。背中から舌打ちの音が聞こえたが、聞こえないふりを彼はした。
この肉体は今から一週間前、ダンジョンを攻略しようとした男「アスラ」を殺し、乗っ取ったものである。その点、この肉体は既に死体であるが、記憶をたどることができた。この記憶を利用し、元の名前を名乗れたり、口癖を再現できたりする。
今の彼を見て、オケアノスという者が操っているとは誰も思わないだろう。
しかし、彼には気がかりなことがあった。殺す寸前のアスラの表情だ。
あの懺悔するような、それでいてどこか安心しているような表情。あの表情にはいったいどのような意味が込められていたのか。
取りつき記憶に上ってきたのが、フレイという追放したパーティメンバーの男であった。追放したことについてこの男は本当にそれがしたかったのか、などと考えるも、持っていた記憶がつながらなかった。
記憶はわかっても、心まで探ることはできない。
もしも、この男が何か思惑があったのなら。
一瞬だけそう考えたが、思考することをやめた。
かの者はもう死んだ。死人にできることなどなにもない。
そこで、彼が生前暮らしていた場所に着いた。
そこは大きな平屋の建物。その外側は巨大な庭が広がっている。庭では何人かの子どもたちがかけまわっていた。その子どもたちのうち一人とアスラは目が合った。
その子どもはアスラと目があうなり、瞳をキラキラとさせ始めた。そして、子どもたちは自分たちのやっていた遊びの手を止め、こちら側に向いた。彼らは口々に叫び始める。
「アスラさんが帰ってきたー!!」
彼らは疑りもせず庭を駆け抜け、こちらにやってきて。
彼らを抱きしめる。
その顔をよく見ると、全員、一部が岩で覆われていた。
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読んでくださりありがとうございます。
ぜひ、よろしければお気に入りや感想を書いていただけると大変ありがたいです。モチベーション向上につながります。よろしくお願いいたします。
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挙動不審になってしまうフレイとは裏腹に冷静に彼はギルドの外を眺める。
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そう答えるも、彼の視線から察するに彼らも禁止級を恐れて、ということなのだろう。
ただ、それ以上に、あの地下層のダンジョン奥から生きて帰って来る胆力にフレイはほれぼれとした。いや、どこかでは残念だった感情もあった。帰路にダンジョンボスはいないとはいえ、自分は本当に要らなかったのかと思ってしまう。
泣きそうになった顔を見られまいとフレイは、アスラに敬意を示すように礼をする。そこで目についたものがあった。アスラの左腕の手首である。何かが結びついている。
それは腕輪のように見えた。そこに映っている彫刻はフレイのようなつるつるとしたものではなく、ごつごつとしており、何か液体が流れているような跡のある緩やかな不規則であった。
「え」
アスラはフレイの礼には答えず、そのまま背中を向け、悠々と去ってしまった。
フレイは自分の右の手首を見て、アスラの手首を見るのを繰り返すも、挙動不審な彼を見て、エデンはあきれ顔をして言った。
「早く書類書いてくれませんか?」
「あ。ごめんなさい」
(どういうことだ……?)
周囲のにぎやかさとは裏腹に、背筋に冷たいものが這っていった。
フレイに背中を向けたアスラが外へ出ると、そこにいたのはデロとリラであった。彼らは以前より距離があり、はたから見れば何も関係のない知り合い関係として見られてもおかしくはない。
そのうち、デロがアスラへぶっきらぼうに話しかけてきた。
「どうだ?調子の方は、オケアノス」
その声にアスラは執事のように胸あたりに手をやり一礼した。
「その名前はやめた方がいいかと、クロノス様」
クロノスと呼ばれたデロの姿をした男は顎に手を当てると「あー確かに、テミスとかピクミーにばれたら大変なことになるからなぁ」としみじみとした表情でつぶやくも、目が笑っていない。
「俺がデロ、リラ、アスラそして……お前は何だっけ?」
そこにやってきたのは、場違いのボロボロの民族衣装を着た筋肉質のレアの民族の男。彼は前にセリナを襲っていたレアの民族の一人であった。その瞳には血を流したような跡がある。
「ヒュペリオンだ」
「おお。そうだヒュペリオンじゃないな、その体の人の名前があるだろう。記憶を探れるからそっちの方がいい」
クロノスの申し出に彼はきっとにらみつけた。
「人間の名前など名乗りたくない」
ヒュペリオンはデロ、リラ、アスラの体をそれぞれ見つめると吐き捨てるように言った。
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「それは偶然ですよ。誰がどうなるかなんて」
アスラはそう低い調子の声を出した。その言葉にまぁまぁと区切りをつけたのはデロであった。デロは明るい調子で三人に話しかけた。
「さて、これからはオ……アスラ君がギルドに、リラちゃんはレアの民族に変装してコロシアム、私は人間生活に溶け込むと、で、じゃあ、ヒュペリオン君はんー。レアの民族街でも調査してもらえる?」
その言葉にヒュペリオンは声を荒げようとしたが、冷静なリラの声が入り込んできた。
「コロシアムと言うと選手としてということですか?」
「どうした生き残るのに不安でもあるのかい?」
「いえ、クロノス様が不安で。テミスに狙われれば」
そこで声のトーンを一つ落とし、低い声でうなるようにデロはつぶやく。
「構わない。むしろ好都合だ」
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「なんです?」
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今の彼を見て、オケアノスという者が操っているとは誰も思わないだろう。
しかし、彼には気がかりなことがあった。殺す寸前のアスラの表情だ。
あの懺悔するような、それでいてどこか安心しているような表情。あの表情にはいったいどのような意味が込められていたのか。
取りつき記憶に上ってきたのが、フレイという追放したパーティメンバーの男であった。追放したことについてこの男は本当にそれがしたかったのか、などと考えるも、持っていた記憶がつながらなかった。
記憶はわかっても、心まで探ることはできない。
もしも、この男が何か思惑があったのなら。
一瞬だけそう考えたが、思考することをやめた。
かの者はもう死んだ。死人にできることなどなにもない。
そこで、彼が生前暮らしていた場所に着いた。
そこは大きな平屋の建物。その外側は巨大な庭が広がっている。庭では何人かの子どもたちがかけまわっていた。その子どもたちのうち一人とアスラは目が合った。
その子どもはアスラと目があうなり、瞳をキラキラとさせ始めた。そして、子どもたちは自分たちのやっていた遊びの手を止め、こちら側に向いた。彼らは口々に叫び始める。
「アスラさんが帰ってきたー!!」
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