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レーンハルト陛下がクリス様から聞いた話は私に少なからずショックをもたらした。
ミカエラ様は王城にいた頃、クリス様のことはほぼ侍女任せで気の向いたときに顔を合わせる程度にしか構ってこなかった。おまけにその日の機嫌次第では聞くに耐えない暴言を浴びせていたらしい。誰よりも大好きなはずの母親からかけられた暴言、それがほんの幼い子どもにとってどれだけの辛さか。
「なるほど、クリストファー殿下が魔法を使えなくなったのはミカエラ元王妃が原因かもしれませんな」
いつになく厳しい表情でメルファスさんが言った。
今、ここレーンハルト陛下の執務室にはメルファスさん、アシュレイさん、私、そしてもちろん部屋の主レーンハルト陛下が集っている。外はもう暗く、クリス様は寝てしまったあとだ。魔法で灯るランプの光は明るいけど眩しくはない。ろうそくの灯りのような赤みのある光が過不足なく室内を照らし出し、集まった面々の怒りをはらんだ顔を際立たせてる。
そのなかでも一際怒りを隠せないのがレーンハルト陛下だ。
陛下はクリス様から結局すべてを聞き出した。
あの日、以前クリス様が話していたという「水魔法を見せようとしてミカエラ元王妃のドレスを濡らしてしまった」日。
お気に入りのドレスを汚された彼女は逆上して怒鳴りつけたそうだ。
「なんてことするのよ! ちょっとくらい魔力が人より多いから次の王だから何でも許されると思ったら大間違いよ!」
侍女の制止も聞かず彼女は止まらない。
「この年でこんな魔力。ああ、気味が悪い。次の王だっていうから我慢してきたけど、いつ何されるかわかったもんじゃないわ。もう近寄らないで――ああ、こんな子産むんじゃ」
その先は侍女の必死の制止で言葉にはされることがなかった。そしてまだ幼いクリス様はその言葉の意味を半分も理解していなかっただろう。
けれど「気味悪い」「近寄らないで」、そんな言葉はクリス様の心をえぐり取るのに充分すぎたのだ。
そしてその直後、ミカエラの浮気が発覚し、ジェラール共々彼女は追放されたのだ。
「確かに殿下が魔法を使えなくなったのはミカエラ元王妃が城を追い出される前後。時期的にも整合します」
「魔力がたくさんあって魔法を使えるから母親に嫌われた――魔法を使うことが怖くなっても仕方のないことですな。魔法とは心。使う者の心一つで剣にも盾にもなるのです」
アシュレイさんとメルファスさんの言うとおりだというように陛下が深く頷いた。
今、クリス様の魔力は盾となって彼を守っているのだろう。魔法を使わないように。それが原因でもう傷つくことがないように。
「ミカエラを追放しただけだったのが今頃になって悔やまれる。
アシュレイ、あの女の所在は?」
「申し訳ありません。実は足どりがつかめておりません」
アシュレイさんが申し訳なさそうに答える。
え? 確かミカエラさんって、陛下の叔父様と一緒なんじゃないの?
「ジェラールもか?」
陛下の問にアシュレイさんが首を横に振った。
「あの二人は追放となり、隣国ケイネスとの国境を超えたところまではわかっているのです。しかしどうやらケイネスから行方をくらませたようです。ケイネス側からはケイネス国内にはいない、どこかへ密かに出国したようだ、としか」
「まあ確かにケイネスには保護を要請したわけでも何でもないからな、あちらを責めるのはお門違いだろう。あるいはケイネスが二人を匿い、ファルージャに対する手駒にしようと考えている可能性は?」
「ゼロではないですが、ほぼゼロと考えていいでしょう。ケイネスは友好国であり、経済的にも軍事的にも我が国とは密接な関係にある。付け加えて大国とはいえ国の規模も違いすぎるので、ファルージャと敵対したら危ういのはあちらの方です。加えてケイネス国王はあのお人柄ですので」
「――わかった。ケイネス国内にいないと断定はできないが、近隣諸国を中心に足取りは追っておいてくれ。すぐどうこうはしないが、所在だけは押さえておきたい」
「かしこまりました」
それから陛下はわたしを振り返った。
「サーナ。クリスは俺とサーナが結婚したらサーナが自分の『母上』になると聞いて、サーナがミカエラのように自分を疎んじるのではないかと考えていたようだ。あの子にとっての『母上』とは、子どもを慈しみ育む存在ではなく疎んじる存在として認識されてしまっているらしい。母親になったら誰でも自分を嫌う、そんなふうに曲解している」
「――!」
「方法はただ一つ、時間をかけて俺とサーナがクリスを愛していると伝えていくしかないだろうと思っている。決して俺たちが結婚しても今までと変わらないのだと。だから、頼む。今まで通りあの子と接してはくれないだろうか」
言われなくても。私は大きく頷いた。
クリス様が本当に私の子どもになるって、正直どんな感じなのか想像つかないけど、それでも結婚した途端にうっとうしくなるなんて考えられない。
私は自分で子どもを産んだことはないし育てたこともない。それでもクリス様を愛おしく思っている気持ちには偽りはないもの。だから私にできることは、私がどれだけクリス様のことを大好きでかわいくてしょうがないか、それを態度で言葉で伝えていくしかない。
本当のお母さんの代わりにはなれなくても、クリス様の安心できる場所の一つにはなりたいから。
話し合いが終わったので早速クリス様のところへ行きたくなった。ちょっとでも寝顔を見たい。ところが席を立ったところでレーンハルト陛下に呼び止められた。アシュレイさん、メルファスさんは振り返ることなく先に出て行ってしまい、陛下と私だけが取り残されている。
「もう一つ、大切な話がある」
「はい、陛下」
「その……すまない」
「え?」
「クリスのことだ。サーナはまだ年若いのに婚約早々こんな重い話と向かい合わなければいけないことを申し訳なく思っている」
陛下の瞳がじっと私を覗き込む。
「俺も心から反省しているんだ、今までクリスをほったらかしにしていたことを。ミカエラのことを責められないな」
「そんなこと」
「わかったつもりでいたが、まだまだだったとわかった。だからこれからは精進するつもりだ。それでももし至らない点があったなら、サーナ、俺を諌めてくれるか?」
まるで私の心の揺れを感知したように灯りがゆらりと揺れる。男の人の真摯な瞳に射ぬかれて心臓が大きく高鳴る。やだ、ときめいてる場合じゃないのに。
必死に真面目な表情を組み立てて承諾の言葉を返した。
「陛下、陛下が今よりもっとクリス様のことを大事に考えるっていうなら、陛下も大事にされなきゃいけませんね。私、頑張って陛下のこと大事にします」」
王という激務、親としての役割。どちらもこなすのはそう並大抵なことじゃないだろう。そう思ったからぽろりと言葉がこぼれ出た。
「ありがとう、サーナ。俺もサーナのことを大事にすると約束する」
「あら、じゃあ私、陛下のこと何倍も大事にしますからね。思いっきり甘やかしてさしあげないと」
少しだけふざけてそんなことを言った、んだけど、
「へ、陛下?」
気がついたら大きくて温かいものに包み込まれていた。背中にまわる腕が柔らかく締め付ける。抱きしめられているんだ、そう気がついた途端に顔が耳が熱くなってきた。ああきっと今私の顔真っ赤なんだろうなあ。
恥ずかしさにモジモジしている私に陛下はさらなる追い打ちをかけてくる。
「レーンハルトだ」
「え?」
「呼びにくければレーンと呼べばいい。プライベートでは名前で」
む、無理いいい!
固まってしまった私に降ってくる極上の笑み。火照る私の髪の中に指を忍ばせ「ほら、呼んで」なんて言うから、私はもう頭から湯気が出そうです。
「サーナ。俺はサーナのことを名前で呼んでるのに?」
「う……」
「サーナ」
「――れ、レーン……さま」
「様もいらない」
「じゃ、じゃあ、レーン……」
蚊の泣くような細い声はきちんと陛下、じゃない、レーンの耳に届いたみたい。私は再びきつく抱きしめられてしまうのだった。
ミカエラ様は王城にいた頃、クリス様のことはほぼ侍女任せで気の向いたときに顔を合わせる程度にしか構ってこなかった。おまけにその日の機嫌次第では聞くに耐えない暴言を浴びせていたらしい。誰よりも大好きなはずの母親からかけられた暴言、それがほんの幼い子どもにとってどれだけの辛さか。
「なるほど、クリストファー殿下が魔法を使えなくなったのはミカエラ元王妃が原因かもしれませんな」
いつになく厳しい表情でメルファスさんが言った。
今、ここレーンハルト陛下の執務室にはメルファスさん、アシュレイさん、私、そしてもちろん部屋の主レーンハルト陛下が集っている。外はもう暗く、クリス様は寝てしまったあとだ。魔法で灯るランプの光は明るいけど眩しくはない。ろうそくの灯りのような赤みのある光が過不足なく室内を照らし出し、集まった面々の怒りをはらんだ顔を際立たせてる。
そのなかでも一際怒りを隠せないのがレーンハルト陛下だ。
陛下はクリス様から結局すべてを聞き出した。
あの日、以前クリス様が話していたという「水魔法を見せようとしてミカエラ元王妃のドレスを濡らしてしまった」日。
お気に入りのドレスを汚された彼女は逆上して怒鳴りつけたそうだ。
「なんてことするのよ! ちょっとくらい魔力が人より多いから次の王だから何でも許されると思ったら大間違いよ!」
侍女の制止も聞かず彼女は止まらない。
「この年でこんな魔力。ああ、気味が悪い。次の王だっていうから我慢してきたけど、いつ何されるかわかったもんじゃないわ。もう近寄らないで――ああ、こんな子産むんじゃ」
その先は侍女の必死の制止で言葉にはされることがなかった。そしてまだ幼いクリス様はその言葉の意味を半分も理解していなかっただろう。
けれど「気味悪い」「近寄らないで」、そんな言葉はクリス様の心をえぐり取るのに充分すぎたのだ。
そしてその直後、ミカエラの浮気が発覚し、ジェラール共々彼女は追放されたのだ。
「確かに殿下が魔法を使えなくなったのはミカエラ元王妃が城を追い出される前後。時期的にも整合します」
「魔力がたくさんあって魔法を使えるから母親に嫌われた――魔法を使うことが怖くなっても仕方のないことですな。魔法とは心。使う者の心一つで剣にも盾にもなるのです」
アシュレイさんとメルファスさんの言うとおりだというように陛下が深く頷いた。
今、クリス様の魔力は盾となって彼を守っているのだろう。魔法を使わないように。それが原因でもう傷つくことがないように。
「ミカエラを追放しただけだったのが今頃になって悔やまれる。
アシュレイ、あの女の所在は?」
「申し訳ありません。実は足どりがつかめておりません」
アシュレイさんが申し訳なさそうに答える。
え? 確かミカエラさんって、陛下の叔父様と一緒なんじゃないの?
「ジェラールもか?」
陛下の問にアシュレイさんが首を横に振った。
「あの二人は追放となり、隣国ケイネスとの国境を超えたところまではわかっているのです。しかしどうやらケイネスから行方をくらませたようです。ケイネス側からはケイネス国内にはいない、どこかへ密かに出国したようだ、としか」
「まあ確かにケイネスには保護を要請したわけでも何でもないからな、あちらを責めるのはお門違いだろう。あるいはケイネスが二人を匿い、ファルージャに対する手駒にしようと考えている可能性は?」
「ゼロではないですが、ほぼゼロと考えていいでしょう。ケイネスは友好国であり、経済的にも軍事的にも我が国とは密接な関係にある。付け加えて大国とはいえ国の規模も違いすぎるので、ファルージャと敵対したら危ういのはあちらの方です。加えてケイネス国王はあのお人柄ですので」
「――わかった。ケイネス国内にいないと断定はできないが、近隣諸国を中心に足取りは追っておいてくれ。すぐどうこうはしないが、所在だけは押さえておきたい」
「かしこまりました」
それから陛下はわたしを振り返った。
「サーナ。クリスは俺とサーナが結婚したらサーナが自分の『母上』になると聞いて、サーナがミカエラのように自分を疎んじるのではないかと考えていたようだ。あの子にとっての『母上』とは、子どもを慈しみ育む存在ではなく疎んじる存在として認識されてしまっているらしい。母親になったら誰でも自分を嫌う、そんなふうに曲解している」
「――!」
「方法はただ一つ、時間をかけて俺とサーナがクリスを愛していると伝えていくしかないだろうと思っている。決して俺たちが結婚しても今までと変わらないのだと。だから、頼む。今まで通りあの子と接してはくれないだろうか」
言われなくても。私は大きく頷いた。
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話し合いが終わったので早速クリス様のところへ行きたくなった。ちょっとでも寝顔を見たい。ところが席を立ったところでレーンハルト陛下に呼び止められた。アシュレイさん、メルファスさんは振り返ることなく先に出て行ってしまい、陛下と私だけが取り残されている。
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「はい、陛下」
「その……すまない」
「え?」
「クリスのことだ。サーナはまだ年若いのに婚約早々こんな重い話と向かい合わなければいけないことを申し訳なく思っている」
陛下の瞳がじっと私を覗き込む。
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「そんなこと」
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必死に真面目な表情を組み立てて承諾の言葉を返した。
「陛下、陛下が今よりもっとクリス様のことを大事に考えるっていうなら、陛下も大事にされなきゃいけませんね。私、頑張って陛下のこと大事にします」」
王という激務、親としての役割。どちらもこなすのはそう並大抵なことじゃないだろう。そう思ったからぽろりと言葉がこぼれ出た。
「ありがとう、サーナ。俺もサーナのことを大事にすると約束する」
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少しだけふざけてそんなことを言った、んだけど、
「へ、陛下?」
気がついたら大きくて温かいものに包み込まれていた。背中にまわる腕が柔らかく締め付ける。抱きしめられているんだ、そう気がついた途端に顔が耳が熱くなってきた。ああきっと今私の顔真っ赤なんだろうなあ。
恥ずかしさにモジモジしている私に陛下はさらなる追い打ちをかけてくる。
「レーンハルトだ」
「え?」
「呼びにくければレーンと呼べばいい。プライベートでは名前で」
む、無理いいい!
固まってしまった私に降ってくる極上の笑み。火照る私の髪の中に指を忍ばせ「ほら、呼んで」なんて言うから、私はもう頭から湯気が出そうです。
「サーナ。俺はサーナのことを名前で呼んでるのに?」
「う……」
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