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城内見学と噂
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「本日、ローゼリア様はご公務と伺っております」
目覚めの紅茶を置いてトリシアが言った。
「わかりました。皇后様ですもの、お忙しいのは了解しています」
「ローゼリア様からは夕食をご一緒に、と。それから皇帝陛下からは城内を好きに回って構わないがかならず護衛を連れて行くように、とのご伝言です」
「まあ」
そうすると今日は夕食の時間までは自由と言うことか。とはいえ好きにしていいと言われても咄嗟に思いつかない。なにしろずっと幽閉されていた身の上、自由とは縁遠い生活をしてきたのだ。
「――――どうしたらいいかしら」
「特にご希望がないようでしたら、まずは城内をご案内いたしましょうか。お庭でお茶をなさるのも素敵かも知れません。今は確か中庭が花盛りでございます」
トリシアがそう提案してくれた。なるほど、初日としては妥当な線だろう。
「そうね、そうしようかしら。そしたら誰か護衛を」
「あら、護衛は決まってますよ、ユーフェミア様?」
「決まってる?」
にっこり笑ったレニがそうして部屋へ招き入れたのは、大きな上背と赤銅色の髪。
「おはようございます、ユーフェミア様」
「アーノルド様――――!」
アーノルド・グライスだった。ユーフェミアは我が目を疑った。
「なぜ、どうしてここへ。だって赤獅子隊のお仕事が」
「先日の失態でしばらく隊長職を離れることになりました。ユーフェミア様が私を騎士にと望んでくださったので、陛下からの指示でしばらくはユーフェミア様専属の護衛として働かせていただきます」
「そんな――――! 隊長職を解かれるなんて」
「ご心配なく、しばらくの間と申し上げたとおり、いずれは隊長職に復職いたします。いわばあの失態を口実に、私を姫の専任になさりたかったのだと思います」
「そうなの?」
ちらりとトリシアを振り返るとまじめな顔で頷かれた。
「はい、おそらくユーフェミア様を信頼できるグライス隊長にお任せしたかったのでしょう。隊長は陛下の信任も厚く、だからこそ今回カラミシアへの遠征隊を任せ」
「あああ、もういいだろうトリシアさん」
アーノルドが少し面倒くさそうにトリシアの言葉に割り込んだ。だが目の端がほんのちょっとだけ赤い。いやがると言うより照れているかんじだろうか。
「ではユーフェミア様、ご案内いたします。まいりましょうか」
「はい、お願いいたします」
そうしてまだ仕事の残っているトリシアを残し、レニを連れて三人で城の見学へと出かけていった。
舞踏会で使われる豪華な大広間や謁見室、図書室に歴代皇帝の肖像画が飾ってある長い廊下。
城のどこを見ても歴史があり、素晴らしい芸術のような調度に建物に、ただただため息が漏れる。
「ルシーダは本当に大国だわね。このお城の一部しか見ていないけれど、それだけでもわかる」
「光栄です、ユーフェミア様」
「――――あ、これ」
ユーフェミアは大きな肖像画の前で足を止めた。それは現皇帝とその皇后、即ちヴォルフとローゼリアの二人を描いた肖像画だ。きらびやかと言うよりはシックな色合いのマントを羽織ったヴォルフと、純白のドレスをまとったローゼリア。細密な筆致で描かれたそれは、ユーフェミアの記憶の中にある結婚式のときの衣装だ。
幸せそうな表情の二人。今も仲むつまじくしていることがわかってとてもうれしい。
「お姉様はお母様によく似ていらっしゃるわ」
ぽつりとつぶやいた。苛烈だった母とローゼリアは全く性質は違うが、顔のつくりはよく似ている。どちらもはっきりとした目鼻立ちの美しい女性だ。姉の肖像画に母を思い出し、目頭が熱くなる。
「ごめんなさい。ほんの数分でいいの、ひとりにしてもらえるかしら」
「しかし」
「ほんのちょっとでいいの――――お願い」
アーノルドの方を向くことはできなかった。ちょっとのショックで涙がこぼれそうだから。けれどそれで様子を悟ってくれたのだろう、二人が動く気配がした。
「わかりました。何かありましたらすぐお呼び下さい。我々は扉の外におります」
「ありがとう」
ドアの閉まる音がして二人が出て行ったのがわかった。
そして静寂の中、ユーフェミアはただ肖像画を見上げて在りし日の国と母とを懐かしんでいた。
「――――だというの?」
ふと離れた所から声が聞こえた。小さな声だったが、あたりが静かなので響いてきこえてきたのだ。若い女性らしい声がふたつ、だが姿は見えない。おそらく今いる長い廊下の突き当たりが曲がり角がT字路になっているので、その向こうにでも誰かがいるのだろう。
「そうらしいわよ。おかわいそうに、12の年からカラミシア王に囲われていたと」
「お手つき……っていうこと?」
「だってあの皇后様の妹君よ? 皇后様によく似てものすごい美少女だって話だし、やっぱりそうなんじゃないの?」
「カラミシア王は希代の女好きだっていう話だし、放っておくことはないでしょ? それこそ毎晩――――」
廊下の突き当たりに侍女らしき服装の女性ふたりが話ながら姿を現す。彼女たちが下世話な噂話をしている当事者だろう。
うち一人が廊下に立ち尽くしているユーフェミアをみつけ、驚いてもう一人の肩を叩いた。
「も、申し訳ございません! はしたないところをお見せしました」
ふたりともそう言って淑女の礼を取る。今の言葉からどうやらここにいる女性がその噂の妹姫だとは思っていないだろうことがわかる。どこかの貴族の令嬢だとでも思っているのだろう。到着してまだ一晩しか経っていない上、ほとんどどこにも顔を出していないのだから当然といえる。
(会ったことのない侍女にさえ噂が広まっている)
その事実にショックを受けた。今の噂を否定しなければ、と思うのだが、頭が真っ白で言葉が見つからない。ほんの一瞬躊躇している間に「失礼いたします」とふたりは去って行ってしまった。
「ユーフェミア様? 声が聞こえましたが」
背後から声をかけられてびくっと肩をふるわせる。いつの間にかアーノルドとレニがドアから入ってきていたのに気がつかなかった。
「な、何でもないわ。侍女が通りかかっただけよ」
「ならいいのですが」
そう弁明はしたもののすぐにレニが寄ってきて、ハンカチでユーフェミアの目をそっと押さえてくれた。潤んだ目も細かく震える指先も、亡くなった母や幸せだったトルーフェルでのことを思い出したのだと思ってくれているようだ。
「ユーフェミア様、お疲れではありませんか? お茶にいたしましょう」
レニが優しく声をかけてくれたのでそれに頷いた。
「では中庭へ」
「あ、あの――――ごめんなさい、ちょっと疲れてしまったからお茶はお部屋でいただきたいの。中庭はまたの機会に案内してもらえる?」
「はい、わかりました」
心配するレニに支えられながら自室へと足を向けたが、今まで後ろに控えていたアーノルドがそのユーフェミアの前へ回り込んできた。
「ユーフェミア様。ご気分が優れないようでしたら私がお連れいたしましょうか」
つまり、抱いて部屋まで運んでくれようというのだろうか。あのときマントにくるまれて抱き上げられた感触が戻ってきてユーフェミアはほんの少し頬を赤らめた。
けれど。
(怖い)
あのときあんなに安堵感に包まれたはずのアーノルドの腕が怖い。
アーノルドは相変わらず紳士で信頼できる人だと思っている。なのに、怖い。
(アーノルド様もあの噂を信じていらっしゃるのだろうか。もしそうなら、私は)
そうならば、自分は。
「いいえ――――いいえ、大丈夫です。自分で歩きます」
「ですが、そんな真っ白なお顔で」
「大丈夫! 大丈夫です」
つい声を荒げてしまい、ユーフェミアははっとしてアーノルドを見た。彼は目を見開いている。
その表情がなんだか傷ついているように見えて「ごめんなさい」と小さな声で謝った。
その晩、夕食後にユーフェミアは熱を出した。あわてたローゼリアが呼んでくれた医師は「疲れがたまっていたのでしょう」とゆっくり休養することを勧め、薬を出してくれた。
ローゼリアは頑として看病するとユーフェミアの部屋へ居座ってしまった。
「ミア、とても辛そう。私が変わってあげられたらよかったのに。ねえ、なにか欲しいものはない?」
「お姉様……て」
「え?」
「お願い、私が眠るまでここにいて」
「――――! ええ、ええもちろんよミア。ここにいるわ」
ローゼリアがとても嬉しそうにそっとユーフェミアの頭を撫でた。その安心感がひどく嬉しくて、胸の中に渦巻いていた不安を少しおさめてくれる。眠れないんじゃないかと思っていたユーフェミアだったが、やっととろとろと眠りに落ちていった。
目覚めの紅茶を置いてトリシアが言った。
「わかりました。皇后様ですもの、お忙しいのは了解しています」
「ローゼリア様からは夕食をご一緒に、と。それから皇帝陛下からは城内を好きに回って構わないがかならず護衛を連れて行くように、とのご伝言です」
「まあ」
そうすると今日は夕食の時間までは自由と言うことか。とはいえ好きにしていいと言われても咄嗟に思いつかない。なにしろずっと幽閉されていた身の上、自由とは縁遠い生活をしてきたのだ。
「――――どうしたらいいかしら」
「特にご希望がないようでしたら、まずは城内をご案内いたしましょうか。お庭でお茶をなさるのも素敵かも知れません。今は確か中庭が花盛りでございます」
トリシアがそう提案してくれた。なるほど、初日としては妥当な線だろう。
「そうね、そうしようかしら。そしたら誰か護衛を」
「あら、護衛は決まってますよ、ユーフェミア様?」
「決まってる?」
にっこり笑ったレニがそうして部屋へ招き入れたのは、大きな上背と赤銅色の髪。
「おはようございます、ユーフェミア様」
「アーノルド様――――!」
アーノルド・グライスだった。ユーフェミアは我が目を疑った。
「なぜ、どうしてここへ。だって赤獅子隊のお仕事が」
「先日の失態でしばらく隊長職を離れることになりました。ユーフェミア様が私を騎士にと望んでくださったので、陛下からの指示でしばらくはユーフェミア様専属の護衛として働かせていただきます」
「そんな――――! 隊長職を解かれるなんて」
「ご心配なく、しばらくの間と申し上げたとおり、いずれは隊長職に復職いたします。いわばあの失態を口実に、私を姫の専任になさりたかったのだと思います」
「そうなの?」
ちらりとトリシアを振り返るとまじめな顔で頷かれた。
「はい、おそらくユーフェミア様を信頼できるグライス隊長にお任せしたかったのでしょう。隊長は陛下の信任も厚く、だからこそ今回カラミシアへの遠征隊を任せ」
「あああ、もういいだろうトリシアさん」
アーノルドが少し面倒くさそうにトリシアの言葉に割り込んだ。だが目の端がほんのちょっとだけ赤い。いやがると言うより照れているかんじだろうか。
「ではユーフェミア様、ご案内いたします。まいりましょうか」
「はい、お願いいたします」
そうしてまだ仕事の残っているトリシアを残し、レニを連れて三人で城の見学へと出かけていった。
舞踏会で使われる豪華な大広間や謁見室、図書室に歴代皇帝の肖像画が飾ってある長い廊下。
城のどこを見ても歴史があり、素晴らしい芸術のような調度に建物に、ただただため息が漏れる。
「ルシーダは本当に大国だわね。このお城の一部しか見ていないけれど、それだけでもわかる」
「光栄です、ユーフェミア様」
「――――あ、これ」
ユーフェミアは大きな肖像画の前で足を止めた。それは現皇帝とその皇后、即ちヴォルフとローゼリアの二人を描いた肖像画だ。きらびやかと言うよりはシックな色合いのマントを羽織ったヴォルフと、純白のドレスをまとったローゼリア。細密な筆致で描かれたそれは、ユーフェミアの記憶の中にある結婚式のときの衣装だ。
幸せそうな表情の二人。今も仲むつまじくしていることがわかってとてもうれしい。
「お姉様はお母様によく似ていらっしゃるわ」
ぽつりとつぶやいた。苛烈だった母とローゼリアは全く性質は違うが、顔のつくりはよく似ている。どちらもはっきりとした目鼻立ちの美しい女性だ。姉の肖像画に母を思い出し、目頭が熱くなる。
「ごめんなさい。ほんの数分でいいの、ひとりにしてもらえるかしら」
「しかし」
「ほんのちょっとでいいの――――お願い」
アーノルドの方を向くことはできなかった。ちょっとのショックで涙がこぼれそうだから。けれどそれで様子を悟ってくれたのだろう、二人が動く気配がした。
「わかりました。何かありましたらすぐお呼び下さい。我々は扉の外におります」
「ありがとう」
ドアの閉まる音がして二人が出て行ったのがわかった。
そして静寂の中、ユーフェミアはただ肖像画を見上げて在りし日の国と母とを懐かしんでいた。
「――――だというの?」
ふと離れた所から声が聞こえた。小さな声だったが、あたりが静かなので響いてきこえてきたのだ。若い女性らしい声がふたつ、だが姿は見えない。おそらく今いる長い廊下の突き当たりが曲がり角がT字路になっているので、その向こうにでも誰かがいるのだろう。
「そうらしいわよ。おかわいそうに、12の年からカラミシア王に囲われていたと」
「お手つき……っていうこと?」
「だってあの皇后様の妹君よ? 皇后様によく似てものすごい美少女だって話だし、やっぱりそうなんじゃないの?」
「カラミシア王は希代の女好きだっていう話だし、放っておくことはないでしょ? それこそ毎晩――――」
廊下の突き当たりに侍女らしき服装の女性ふたりが話ながら姿を現す。彼女たちが下世話な噂話をしている当事者だろう。
うち一人が廊下に立ち尽くしているユーフェミアをみつけ、驚いてもう一人の肩を叩いた。
「も、申し訳ございません! はしたないところをお見せしました」
ふたりともそう言って淑女の礼を取る。今の言葉からどうやらここにいる女性がその噂の妹姫だとは思っていないだろうことがわかる。どこかの貴族の令嬢だとでも思っているのだろう。到着してまだ一晩しか経っていない上、ほとんどどこにも顔を出していないのだから当然といえる。
(会ったことのない侍女にさえ噂が広まっている)
その事実にショックを受けた。今の噂を否定しなければ、と思うのだが、頭が真っ白で言葉が見つからない。ほんの一瞬躊躇している間に「失礼いたします」とふたりは去って行ってしまった。
「ユーフェミア様? 声が聞こえましたが」
背後から声をかけられてびくっと肩をふるわせる。いつの間にかアーノルドとレニがドアから入ってきていたのに気がつかなかった。
「な、何でもないわ。侍女が通りかかっただけよ」
「ならいいのですが」
そう弁明はしたもののすぐにレニが寄ってきて、ハンカチでユーフェミアの目をそっと押さえてくれた。潤んだ目も細かく震える指先も、亡くなった母や幸せだったトルーフェルでのことを思い出したのだと思ってくれているようだ。
「ユーフェミア様、お疲れではありませんか? お茶にいたしましょう」
レニが優しく声をかけてくれたのでそれに頷いた。
「では中庭へ」
「あ、あの――――ごめんなさい、ちょっと疲れてしまったからお茶はお部屋でいただきたいの。中庭はまたの機会に案内してもらえる?」
「はい、わかりました」
心配するレニに支えられながら自室へと足を向けたが、今まで後ろに控えていたアーノルドがそのユーフェミアの前へ回り込んできた。
「ユーフェミア様。ご気分が優れないようでしたら私がお連れいたしましょうか」
つまり、抱いて部屋まで運んでくれようというのだろうか。あのときマントにくるまれて抱き上げられた感触が戻ってきてユーフェミアはほんの少し頬を赤らめた。
けれど。
(怖い)
あのときあんなに安堵感に包まれたはずのアーノルドの腕が怖い。
アーノルドは相変わらず紳士で信頼できる人だと思っている。なのに、怖い。
(アーノルド様もあの噂を信じていらっしゃるのだろうか。もしそうなら、私は)
そうならば、自分は。
「いいえ――――いいえ、大丈夫です。自分で歩きます」
「ですが、そんな真っ白なお顔で」
「大丈夫! 大丈夫です」
つい声を荒げてしまい、ユーフェミアははっとしてアーノルドを見た。彼は目を見開いている。
その表情がなんだか傷ついているように見えて「ごめんなさい」と小さな声で謝った。
その晩、夕食後にユーフェミアは熱を出した。あわてたローゼリアが呼んでくれた医師は「疲れがたまっていたのでしょう」とゆっくり休養することを勧め、薬を出してくれた。
ローゼリアは頑として看病するとユーフェミアの部屋へ居座ってしまった。
「ミア、とても辛そう。私が変わってあげられたらよかったのに。ねえ、なにか欲しいものはない?」
「お姉様……て」
「え?」
「お願い、私が眠るまでここにいて」
「――――! ええ、ええもちろんよミア。ここにいるわ」
ローゼリアがとても嬉しそうにそっとユーフェミアの頭を撫でた。その安心感がひどく嬉しくて、胸の中に渦巻いていた不安を少しおさめてくれる。眠れないんじゃないかと思っていたユーフェミアだったが、やっととろとろと眠りに落ちていった。
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