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1章

転生は本当にあった

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……
何故か異世界のような所に転生してしまった件について、誰か助けて。


ど、どうしよう、
なんか知らん顔の人ばっかりで、怖すぎる泣いていい?????

よし泣こう!!!!


「バブゥ、ウゥ、コワイ」

「赤ちゃんが泣いた~~!?!」

「小さいし可愛いわね~。」

「よかった。」

大の大人が泣いてる。
まぁ、私も大の大人だけど、今は赤ちゃんだからいいか。

まぁ、なんにせよ、、、
誰か助けてくれないかな

「この子は私達の一人娘、大事に育てなくちゃ!!」

「蝶よりも花よりも大事に育てよう、マリー」

「えぇ、あなた」


なんか、イチャつきだしたぞ、
誰か止めろ!!!
そこのメイドさん、冷たい目でパパママ見てないで止めろ。赤ちゃんの前だぞ!!
てか、赤ちゃんがパパママを冷ややかな目で見てんだからどうにかして!!

「ゴホンッ メガトニック様、マリー様、赤子の前なのでお辞めになられてはどうでしょうか……」

「おっと、いけないいけない……そうだねハナが嫉妬してしまうね。ごめんよぉ~」

いや、1mmも1microも嫉妬してないけどこのパパは目は大丈夫なのか、さては視力は0.2だな。メガネした方がいいんじゃないかってほどに悪いな。パパのあだ名は目無しにしてやろうか。

「あらあら、こんなに頬っぺが膨らんでお可愛らしいことね」

ツンツン

ママが私の頬っぺをつんつんしてくる。
ちょっ、待っ!!やめてぇ~~!!!
ママ!赤子のこの表情見て!嫌がってるでしょ!?気づいてママ~!!

「ふぁ、んぅ、バブゥッ」

「あ~可愛すぎるわうちの子、本当は天界で天使として住んでたんじゃないかしら。そうじゃないとこの可愛さは説明できないわ!!!!」

「ば、バブっ」

相当やばいところに転生したな。本当に助けて、なんか、ここは誰と彼もやばいのしか居ないのかもしれない。私、ここで生きていけるのかな??
……

うん無理そう、なんでこんな時に瑠樺はいないの~瑠樺!!助けて~~!!!!

「バブゥッ、」

そんで、私はいつまでバブバブ言えばいいんだ??
え、もしかして生涯終わるまでバブバブ言わなきゃいけないの?????そんなのやだぁ~~~!!!!私一応は20歳過ぎてるのに~!!!こんな辱めずっと続くの?
瑠樺~~~今すぐにでも迎えに来てよ~!!!!!?????

「あら、しわくちゃなお顔ね~」

「それでも可愛いからおけまる~」

「ばっぶぅ、」

恥ずかしいしパパはノリが可笑しいし、うん、まぁ、ひとまず、このパパとママを正常にするのがミッションだな。
じゃないと私がのびのびと生きれないよ!!!???
だから、パパ、ママ、、私が5歳になるまでに正常にしてみせるからね!!???

「あら、真顔になったわね~」

「うちの子は顔芸が上手いな~」

「バブゥッ」

いや失礼だな!?この親は配慮と言う言葉がないのか????いや、もしかしたら配慮って言う言葉がここにあるかもわかんないしな、まずは、配慮って言葉を世間に広めたりした方がいいのかな。あ~~こうゆう時に瑠樺がいてくれたら~!!!???即決できるのに!!!!!
この状況を打破する人!!来て!

「メガトニック様、マリー様。あとは私におまかせして、早くお仕事にお戻りになってください……でなければ今日中に仕事終わりませんからね」

あ、ここにいた、この状況を打破する人
パパとママは青い顔をしてすぐさま部屋から出て行った。

「やっぱり、まだ仕事は終わってなかったのですね。まったく、次から仕事が終わらないとハナ様にはお会い出来ないと教えておきましょうか。」

メイドさん、パパとママの扱い分かりすぎて逆に怖い。
やっぱ長いことここに居るからか???
私も慣れたら、パパとママの扱い方分かる??????
いや、もうこの際メイドさんに教えてもらった方が良さそうだな。
うん、そうしよう

「に、しても本当に顔芸が上手い赤ん坊ですね。将来そんな職につくのでしょうか」

主人が主人ならメイドもメイドだった
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