82 / 125
『闇舞台』
其の拾 ★
しおりを挟む釣舞台の結界を断ち、飛び出した五殺鬼。
無我夢中で森陰へとひた走る、呪楽師三人。
深山の暗闇で幕を開けた、恐怖の鬼戯子。
「畜生! 一体どういうことなんだ、十望!」
息せききって逃げこんだ洞窟。
青ざめた顔で身をひそめる三人は、いさかいを激化させていた。
「知るかよ! 迦楼羅が、裏切ったとしか思えん! あの女ぁ……巫山戯た真似を!」
恕雲斎の糾弾に、歯軋りする十望だ。外をうかがう瑞寵は、振り返ってわめいた。
「だったら、話は簡単だな! 迦楼羅を殺しちまえば、あの怪士どもは、消え失せるはずだろ! さっきの釣舞台へ戻り、早く始末しようぜ!」
鼻息を荒げる瑞寵の提案に、十望と恕雲斎は激しく頭を振った。すでに皆、錯乱状態だ。
「莫迦! お前も見ただろ、奴らの禍力を! あれは【手根刀】だぞ! 一瞬で舞台に張り廻らし、円天蓋を木っ端微塵にしちまった! 【泥梨五殺鬼】だか、なんだか知らねぇが、あんな化け物……俺たちの手にゃあ、負えねぇよ!」
「瑞寵! 死にたきゃあ、お前一人で逝きな! 俺はこのまま、尻尾を巻くぜ! 敗北が判りきってる戦に、乗り出す阿呆は気狂いだけだ!」
十望と恕雲斎は、冷や汗を飛ばして猛抗議する。
強がってはみたが瑞寵も、蒼白の体で悪寒に震えていた。落ち着かぬ様子で、歩き回る。
「とんでもない奴らを、呼び出しちまったらしいな……あれは、普通の邪鬼なんかじゃねぇよ……まちがいなく、鬼神級の禍力だった」
恕雲斎のセリフに、瑞寵は感情を爆発させた。
「じゃあ、どうすりゃいいってんだよぉ!」
『吾らに大人しく、喰い殺されるがよい』
瑞寵の詰問に、答えた声は人間でなかった。
驚倒して、洞窟奥を見すえる三楽師の前に現れたのは【泥梨五殺鬼】が一鬼……ギラつく凶眼、突き出た豺狼口、黒光る獣毛におおわれた八尺巨体の顰面、最も獰猛な鬼神だ。
「「「ぎゃああぁぁああぁぁぁぁぁあっ!!」」」
雄叫び放って襲いかかる巨獣に、恐慌を来たした三楽師。半狂乱で洞窟から転がり出た。
命辛々三方向へ、死に物狂いで遁走する呪楽師たち。
彼らを執拗に追跡する、不気味な影。
素早い身ごなしで、裏山の森陰を疾駆した。
「もう、駄目だ……心臓が、破裂する」
山道脇の祠に身をかがめ、苦しげにあえぐ男は簫楽師の恕雲斎だ。咽の渇きに堪えかね、祠の供物から瓢箪を取り上げた彼は、中身が御神酒だと確認するや、ためらわず口をつけた。誰が供えたか知らないが、上質な鬼去酒である。恕雲斎は、咽を鳴らして呑み続けた。
ところが、指先に不可解な感触を捉え、恕雲斎は瓢箪を仰ぎ見た。
なめらかな表面に、奇怪な彫刻がなされている。一角仙人面の細工だ。
恕雲斎は、見覚えのある鬼面に、瞠目した。
「末期の酒じゃ。さぞ、美味かろう。恕雲斎」
唐突に声をかけられ、恕雲斎は激しく咳きこんだ。顔を上げるとそこには、恕雲斎を指差し含み嗤う、一角鬼がいた。恕雲斎は絶句。驚愕のあまり、腰を抜かしてあとずさった。
頭頂部から鋭い一角を突出させた、直綴姿の鬼面僧侶……その凶相こそ、瓢箪に彫られた一角仙人面と、まったく同一の物だったのだ。
長柄の十文字槍を差し向けて、腰砕けの恕雲斎を、ジリジリと追いつめる一角鬼面僧。
「あっ、ああっ……たっ、助けてくれ! 迦楼羅には、もう、二度と手を出さぬ……【鬼寄せ神楽】も、これっきりにする……だから、お願いだ!」
かすれた声で、両手を合わせ、必死に懇願する恕雲斎だったが……彼の落とした酒瓢箪を拾い、一角鬼面僧は、さも愉快げにうそぶいた。
「それは、無理な相談じゃ。お前さん、もう儂の瓢箪から、毒酒を呑んでしまったし喃」
鬼面僧の一言で、恕雲斎は呼吸が止まった。
慌てて咽に指を突っこみ、吐き出そうと懸命にもがく。
しかし一滴も吐き出せぬまま、恕雲斎の腹部は、恐ろしい早さで膨張し始めた。
「啊、ああっ……あがっ……ぐはぁあっ!」
恕雲斎は、声を詰まらせ四苦八苦。
腹をかかえて悶絶し、地べたをのた打ち回った。ふくれた腹腔内を、今にも突き破りそうな勢いで、なにか得体の知れぬ生き物が蠕動、激しく暴れている。
「苦しかろうな。儂の可愛い酒蟲が、お前さんの内臓を喰い散らし、這い出そうとしとる。なんでも、迦楼羅の体内に呪縛糸をもぐりこませたのは、お前さんらしい喃。ま、命終までの寸刻、精々もだえ苦しんでから逝くことじゃ。おお、そうじゃった。酒蟲をなだめるには、一番、簫の音色が効くそうな。しかしその様子では、もう吹けまいなぁ。それとも儂が、お前さんの尻に、差しこんでやろうか? 上手くすれば、腹を破る前に、酒蟲がそこから這い出してくれるやもしれんぞ? 如何する、恕雲斎!」
一角鬼面破戒僧の長広舌を、恕雲斎は最後まで聞くことができなかった。彼の体内で急激に成長した肉食寄生蟲は、ついに簫楽師の腹部を喰い破り、外へ這い出してしまった。
「がああぁぁぁああぁぁぁあぁぁぁあっ!」
阿鼻叫喚の断末魔が、裏山全体に響き渡った。裂けた腹部から血飛沫と内臓を噴出させ、見るも無惨な最期を遂げた簫楽師・恕雲斎。
鬼面を外した《一角坊》は、血まみれで屍肉をむさぼる巨大なムカデを、ため息まじりに踏み殺した。
恕雲斎の屍骸を検分し、戦利品の簫と、首からブラ提げた【鬼の角笛】を奪う破戒僧だ。
残る鬼畜はあと二匹。恐怖の鬼戯子は続く。
古木の洞に身をひそめた十望は、恕雲斎の魂消る絶叫を耳にして、慄然と震え上がった。
「まさか……殺られたのか!? 恕雲斎!」
十望は、周辺の闇に目をこらし、怪士どもの接近を警戒していた。
五感を研ぎ澄まし、とくに自慢の聴力で、充分な注意を払っていた。
それでも、五殺鬼が仕掛けた死の遊戯から、逃れる術は皆無だった。
十望もまた、知らず知らずの内に、死門へと誘導されていたのだ。
……ボロン……ボロン……
突如、森中に木霊したのは、不気味な琵琶の音階だった。十望は、顔を引きつらせた。
「これは……俺の琵琶……!?」
……ボロン……ボロン……
深奥な山中で一人きり、仲間の絶命を察したばかりの十望は、緊張で汗だくだった。
徐々に近づく怪しい気配と、琵琶の音色。
……ボロン……ボロン……
十望は到頭、迫り来る恐怖に常軌を逸した。
「やめろ! 誰が弾いてやがるんだ! 殺るならさっさと、とどめを刺しに来いよぉ!」
辺りかまわず怒声を発する十望の前に、現れた五殺鬼は、喝食姿の般若面だった。
十望の琵琶を巧みに弾きこなし、古木の洞へ歩み寄る。
鬼面童子を見た途端、十望の防衛本能が働いた。
彼が対峙する死とは、安易に迎えられる代物ではないのだ。
危機感をつのらせた十望は、咄嗟に先刻と矛盾する言動を取っていた。
「来るな! それ以上、俺に近づくなぁあ!」
すると喝食般若面は、古木より六間ほど手前で立ち止まった。
バシッ……と、四弦を断ち切り、撥を掲げるや、辛辣に毒づいたのだ。
「ハッ! 頼まれたって、そんなところに近づくもんかよぅ! まだ命は惜しいからなぁ!」
そう云われた瞬間、十望はようやく気づいた。
己が今、身をひそめている古木が、単なる朽木ではないことを……致命的な失敗だった。
慌てて洞から出ようとしたが、時すでに遅し。
四方八方から伸びた【手根刀】の魔手が、出口をふさぎ、十望を掌握してしまった。
「そういうことだよ、鬼の子宮で永眠しな!」
「ひぃぃっ!」
いきなり洞の出口上部から、ブランと頭を垂らした癋見面に動転し、悲鳴を上げた十望。
洞の奥へとのけぞって、尻もちをついた。同時に、古木の洞は大きく脈打ち、じわじわと収縮し始めた。十望は両手足を突っ張って、なんとか食い止めようと試みたが、無駄だった。内部の空間はせばまり、十望にかかる圧迫感は、絶望的なものとなっていった。
「嫌だぁぁっ! こんな死に方だけは、嫌だぁぁあっ! ここから出してくれぇぇえっ!」
強靭な木製檻に幽閉されたまま、少しずつ潰されて逝く十望の、凄絶きわまりない死相。
「ぎゃあああぁぁぁぁぁああぁぁぁあっ!」
鬼面を外した美男喝食《夜戯れの那咤霧》と、逆さ吊りの継半纏座長《癋見の朴澣》は、嗤いながらその光景を、最期まで観賞した。
六角堂まで逃げて来た瑞寵は、渡殿下にもぐりこんで、カチカチと歯を鳴らしていた。
鬼灯夜の忌月が、境内の雪化粧を、赤々と染めている。
悪夢を晴らす暁は、果てしなく遠い。
いや、二度と訪れないのかもしれぬ。
「十望と、恕雲斎は……どこへ逃げたんだ? 畜生っ、どうしてだ! 今まで、上手く往ってたのに! なんで、こんな目に……啊っ!」
瑞寵は、頭をかきむしって嗚咽した。
元結髷が解け、掌酒族特有の波打つ縮毛が、青白い顔に暗翳を差す。
瑞寵の相貌は、まるで死人のようだった。
「とにかく、なんとか下山して……町の中へでも逃げこめば、助かる可能性だってあるんだ! だが、その前に見つかったら……そこで、お終いだ!」
逡巡する瑞寵も、すでに鬼難の捕虜なのだ。
ふと、ただならぬ陰惨な気配に、泣き顔を上げた瑞寵は、ある一点を凝視した。
彼はここが、夜守爺の遺骸を埋めた場所だと、今頃になって思い出したのだ。
目前の土饅頭が、むくむくと隆起し始めたのは、その時だった。
「ま、まさか……嘘だろ……?」
胆を冷やす瑞寵の懸念通り、土饅頭から物凄い腐臭が漂い出した。
さらには、骨ばった指先が、土をかいて、地中から現れたのだ。
『お前が、儂に、とどめを、刺したのだ、瑞寵』
ばらばらと土埃を巻き上げ、朽ちた半身を一挙に起こした老爺。
腐乱がいちじるしく進み、目のない眼窩から蛆をこぼし、一部むき出しになった白骨の凶相で、現世に黄泉還ったのだ。
瑞寵は、恐怖で声も出ない。膝が震えて動けない。
夜守爺の亡魄は、怨嗟に満ちたしゃがれ声でうなり、瑞寵を厳しく非難、断罪する。
『儂の、命よりも、大事な、御嬢に、よくも、汚い手で、暴虐を、ふるったな、許さんぞ、地獄へ、引きずり、こんで、殺る、覚悟、しろ』
「ぐわあぁぁぁっ! 化け物おおぉぉぉおっ!」
瑞寵は、腰帯にはさんだ撥の一本をにぎった。
にじり寄る夜守爺の額へ、渾身の力で突き刺し、床下から飛び出した。
倉皇して、白い庭先を、無様に転がる瑞寵。しかし、乱れた呼吸を整える間もなく、今度は石塔に鬼火が瞬き、妖艶な鵺吟・禍唄が聞こえて来たのだ。
……吾弐真丹儘音萎靡照霊日
天に忌月、地に亡者
火焔太鼓で鬼帰拍子
吾弐真丹儘音萎靡照霊日……
玲瓏で鈴のような女声に、鞨鼓の叩音がからむ。
瑞寵は聞き覚えのある女声に、赤くよどんだ目をむいて、もう一本の撥をにぎりしめた。
石塔の影に、誰かがひそんでいる。
「阿礼雛ぁぁっ! お前も、鬼神の仲間だったのかぁぁっ! 俺たちを騙しやがって、許さねぇぞぉぉっ! ぶっ殺してやるぅぅうっ!」
新月の晩に訪れ、【鬼凪座暗殺】依頼を持ちこんだ、美貌の鵺吟師《阿礼雛》……彼女にたばかられたと推測し、瑞寵は怒り狂った。雄叫び発し、石塔の人影へ突進する。
一撃で石塔を倒し、鬼火を飛散させ、阿礼雛の姿を探す瑞寵は、まさに狂人さながらだった。
「クソッ! 阿礼雛ぁ! 早く出て来いっ!」
雪を蹴立てて、撥を振り回し、徘徊する瑞寵の気焔に、阿礼雛の声音が油を注いだ。
「そんなに怒らないで、瑞寵さま。あなたのため、特別に助命嘆願して差し上げるわ。だから……ねぇ、許して」
怒り心頭の瑞寵は、振り向きざまに、背後の女声を襲撃した。
撥は、松の木へ突き刺さり、阿礼雛の美貌を、真二つに叩き割った。
ところがそれは、単なる白面。本人の姿はない。
次の瞬間、とどろいたのは、命を削る獣声だった。
『己の所業を棚上げした、不遜な態度は頂けんな。お前にも、命乞いはさせてやらんぞ』
瑞寵の目前に立ちはだかった巨影は、獰悪きわまりない鬼神。黒光る八尺巨獣に、豪腕で体をたぐられた瑞寵は、力一杯抱きすくめられ、身の毛もよだつ叫哭をほとばしらせた。
「ふぐっ……ぐはああぁぁあぁぁぁあっ!」
針状に逆立つ無数の獣毛が、瑞寵の全身を、ズブズブと刺しつらぬいた。
体中から血を噴き暴れる瑞寵の足も、宙に浮いたまま、やがてダラリと動かなくなった。
血だまりの中へ打ち捨てられた瑞寵は、二度三度と痙攣したのち、針穴だらけの無惨な屍骸と化したのだ。
【荊棘鬼】の血を引く半鬼人は、素顔で登場《顰篭めの宿喪》である。
高名な《吉祥参楽天》の衣をかぶった鬼畜三匹、これですべて退治し終えたわけだ。
夜守爺役の、赤毛道服《夜叉面冠者》も、床下で満足そうに鞨鼓を一拍した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる