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新学期編

真立雪は正したい

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合宿先の宿は俺の家からバスでおよそ三時間という

意外と近いところにあったりする。

だが、人によっては三時間の移動でさえ楽しみだと

いう人もおり、うちの班に限っては、、

「わぁーー、やっぱ生徒が側で行けてよかった

よ!」

と盛り上がる日和。

「時斗様と合宿、、、一緒の部屋、、、」

浸る咲。

「き、緊張する、、」

ビビる杏。

「理奈にも見せてあげたいなー」

人思いな雪。

そして、、、

「すぅーー」

天使の寝顔を提供中の光である。

バスの並びはもめた結果。

咲、日和

雪、光

俺、杏

になった。

「まもなく目的地につきます。持ち物の忘れ物のな

いようよろしくお願いします」

そしてとうとう合宿する宿に着いた。

宿はとてもでかく、綺麗で、、、ってコレホテルじ

ゃね!?

ほら、なんかクラスメイトもみんな目を見開いてる

し。

「つ、着いたみたいだし!じゃあ点呼とるね!」

先生もテンション上がってるし。

俺たちは点呼を取られた後、

「五時までにホールに降りてきてください」

と言われ、部屋に案内された。

部屋もとても綺麗で、ベットが連続で六個置けるほ

どに部屋も大きかった。

って、連続で六個?男女並んで寝るの!?それって

どうなの!?学校おかしくない?問題起きたらどう

すんだよ!

「なぁ、ベットコレ離した方がよくないか?」

「いえ、大丈夫です。ちなみに私時斗様の隣予約で

す」

おい、咲。

「私も別に構いません。私も時斗君の隣予約です」

お前もか、日和。

「「いやダメでしょ!」」

俺と雪がハモる。

「僕はホッシーの隣で寝るからどっちでもいいよ。

流石に女の子の隣はちょっと、、、」

まじかよ!

光と一緒に寝れるのか。

いやこいつ、だ、男子だし!?別に嬉しくねぇ

し!?

「杏はどうなんだ?」

「私の意見は別に聞かなくていいですよ。皆さんで

決めてください」

その返答は困るんだが、、

「ぶぅー。時斗様の隣がよかったのにー」

頬を膨らませて、咲が文句を言う。

「いえ、これが最善ですよ」

雪が諭す。

結局、ベットは動かさないまま、光、俺、杏、雪、

日和、咲、の順番で寝ることになった。

杏が隣なのは、日和、咲を遠ざけた際、雪が男の隣

は嫌、といったからである。

いや、杏の気持ち聴いてないけどね!?

「おい、杏いいのか?これで」

「はい、私は構いません」

ん?なんか妙な安心感得てる?

「そろそろ下に行きましょう」

雪の提案で部屋を後にし、話は終わりとなった。

ご飯を食べると、風呂の時間になった。

もう一度言う。風呂の時間になった。

俺は女子の裸を見たいなどという、しょうもない願

望はない、ないのだが、、、

「あ、ホッシー。今からお風呂?僕も行くよ」

光がいるのである。

他の班の奴らも光と風呂に入りたがっていたが、班

ごとに入浴らしい、理由は分からんが、ナイスアシ

スト学校!

部屋からすぐのところに風呂があり、光と俺はそこ

へ向かう。

そして、、、驚嘆した。

混浴!!!

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