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新学期編

成瀬日和は眠れない

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「時斗君!朝だよ、起きて!」

「んあ?」

激しい揺さぶりと声で俺は目を覚ました。

目の前には、日和。随分と興奮している。

「今日はなんの日でしょう?、、合宿でしたー!」

あ、今日は合宿か。てか四時!?

「なぁ日和。今何時だ」

「四時でしょ?」

「集合時間は何時から知ってるか?」

「8時でしょ?」

「なんで知ってんのに起きてるの!?」

「寝れなくてさぁ」

「俺は寝るぞ!?」

「いいよ」

日和の了承を得、俺は布団に潜り込む。

「なぁ日和」

「ん?なあに?」

「なんで、、俺の布団に入ってんだよ!」

「ダメ?」

「普通にやべぇだろ!高校生の男女だぞ!?」

「私はいいよ?」

「こっちがやべぇんだよ!」

「なに?私で興奮してるの?」

ニヤニヤ笑う日和。幼さを残したその顔はまさにロ

リコンキラーである。

その顔を可愛いと思ってしまう俺はロリコンなのだ

ろうか。

「し、してねぇし。好きにしろ!」

「うん」

日和の回答を聞くが早いか、俺は寝た。

「と、、、ま。、、とき、、、ま。時斗様!」

「はっ」

目の前に咲がいた。

「もう、やっと起きましたか。すごい熟睡してまし

たよ?」

たしかにこんなに熟睡したのは久々だ。

というか、さっきから腰らへんがあったかい。

「ひよ!、、、。」

日和!なんでここに!?、、、一緒に寝たんだった

ぁぁ!

「ひよ?日和さんですか?そういえば今日まだ見てま

せんねぇ。私起こしてきます」

「お、おう」

助かったぁぁ。

咲はそのまま出て行こうとする。咲も合宿を楽しみ

にしているらしく。上機嫌だった。

「んあ、よく寝た」

日和が出てくるまでは。

「時斗様?これはどう言った、、」

「さ、咲。これは誤解だ。日和がしらない内にかっ

て、、、」

「時斗君と一緒に寝るのって、初めてだったけどよ

く寝れたよ!」

「時斗様ぁ?」

咲きの目が怖すぎて直視できない。

お前いつからそんなキャラになったんだよっ!

そんなこんなで合宿出発を迎えた。

集合場所に行くと、小西が待っていた。

「おはよ、小西」

「うん。おはよう星野君」

「時斗でいいぞ?」

「そんな私なんか、、」

「いいんだよ。俺も杏って呼ぶから」

「わかった、時斗」

「おう、杏」

「「じとーー」」

咲と日和が声に出してジト目をしている。声に出す

なよ。

「お、おはようございます。川竹さんに、成瀬せ

ん、、さん」

「おはようございます、杏さん。私も咲でいいです

よ?」

「私も日和でいいです。あと先生はやめてね。恥ず

かしいから」

「はい!咲さんに日和さん」

お、初めて笑ったな。やっぱ美少女。

「遅くなってごめーん」

雪が来た。

「おはよっ!」

光も来た。

それじゃあ行きますか!
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