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第5話
真実の隷属(最終回)
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【紬(つむぎ)視点:魔性の覚醒】
「一ノ瀬社長、今日のお見合いの件ですが……」
秘書課に届いた一本の電話。それは、一ノ瀬の父が強引に進めている名家の子女との婚約話だった。
一ノ瀬は「興味ない」と切り捨てたが、私の胸にはどす黒い不安が渦巻いた。もし彼が、私を単なる「火遊び」として捨て、完璧な妻を迎えたら――。
(捨てられるくらいなら、いっそ壊されたい。彼を一生、私なしではいられない身体にしてやる)
翌朝、私は自ら選んだ。地味なグレーのスーツの下に、彼が「いつか身につけろ」と笑って買い与えた、黒い極細の網タイツと、胸元が大胆にカットされたボディストッキングを着用して出社した。
「……社長。午前の会議、中止にしていただけませんか?」
執務室で二人きりになった瞬間、私は彼のデスクに歩み寄り、スカートの裾をゆっくりと、付け根まで捲り上げた。
「紬……貴様、何を考えている」
一ノ瀬の声が、低く、危険に震える。
「お見合いをするのなら、今ここで、私を使い潰してください。他の女を抱く暇もないくらいに……」
私は彼の膝に跨り、耳元で熱く湿った吐息を吹きかけた。
一ノ瀬の理性が、音を立てて崩壊するのが分かった。彼は私の髪を乱暴に掴んで仰向けに押し倒すと、私の太腿を覆う網タイツに、鋭い指先を突き立てた。
ベリッ、と、繊細な糸が引き裂かれる音が静かな社長室内に響く。
「ひっ……! ぁあ……っ!」
網タイツを破り捨て、剥き出しになった肌を彼の手が蹂躙する。一ノ瀬は、私の震える脚を大きく広げさせ、自身の熱を荒々しく、迷いなく突き刺した。
【一ノ瀬(れん)視点:永遠の監獄】
婚約話など、最初から受けるつもりはなかった。だが、その噂を聞いて、かつての地味な女がこれほどまでに激しく牙を剥くとは。
デスクの上で網タイツを破り捨て、涙を浮かべながら私を誘う紬。
その姿は、私が作り上げた最高傑作であり、同時に私を永遠に繋ぎ止める鎖でもあった。
「……っ! ぁ、あ……!」
突き入れるたび、彼女は私の背中に爪を立て、縋り付いてくる。破れた網タイツが彼女の白い肌に食い込み、その背徳的な光景が私の理性を焼き尽くす。
(ああ、もう逃げられないのは、私のほうかもな…)
「紬……。他の女など、見る余裕があると思うか? 私の頭の中は、君という毒で埋め尽くされているんだ!」
私は彼女の首筋に深く歯を立て、逃げ場を奪うように抱きしめた。
「婚約など、私がすべて握りつぶしてやる。君は一生、私の秘書として、私の腕の中で鳴いていればいい。」
その言葉を聞いた瞬間、彼女の瞳に狂おしいほどの悦びが宿る。
彼女は私の首に腕を回し、さらに深く私を迎え入れる。
かつての冴えない事務員はもうどこにもいない。一人の男の歪んだ愛によって、身も心も作り替えられ、彼なしでは生きていけない「魔性の女」が、そこにいた。
「愛しています、蓮さま……。もっと、私を、狂わせて……」
窓の外では、何も知らない社員たちが忙しく働いている。
そのすぐそばで、私は愛する支配者にすべてを捧げ、絶頂のなかで悦びの声を上げた。
これが、私たちの、永遠に続く情愛の監獄。
支配しているのは私か、それとも彼女か。
その答えは、重なり合う二人の熱い吐息の中に溶けて、消えていった。
完
「一ノ瀬社長、今日のお見合いの件ですが……」
秘書課に届いた一本の電話。それは、一ノ瀬の父が強引に進めている名家の子女との婚約話だった。
一ノ瀬は「興味ない」と切り捨てたが、私の胸にはどす黒い不安が渦巻いた。もし彼が、私を単なる「火遊び」として捨て、完璧な妻を迎えたら――。
(捨てられるくらいなら、いっそ壊されたい。彼を一生、私なしではいられない身体にしてやる)
翌朝、私は自ら選んだ。地味なグレーのスーツの下に、彼が「いつか身につけろ」と笑って買い与えた、黒い極細の網タイツと、胸元が大胆にカットされたボディストッキングを着用して出社した。
「……社長。午前の会議、中止にしていただけませんか?」
執務室で二人きりになった瞬間、私は彼のデスクに歩み寄り、スカートの裾をゆっくりと、付け根まで捲り上げた。
「紬……貴様、何を考えている」
一ノ瀬の声が、低く、危険に震える。
「お見合いをするのなら、今ここで、私を使い潰してください。他の女を抱く暇もないくらいに……」
私は彼の膝に跨り、耳元で熱く湿った吐息を吹きかけた。
一ノ瀬の理性が、音を立てて崩壊するのが分かった。彼は私の髪を乱暴に掴んで仰向けに押し倒すと、私の太腿を覆う網タイツに、鋭い指先を突き立てた。
ベリッ、と、繊細な糸が引き裂かれる音が静かな社長室内に響く。
「ひっ……! ぁあ……っ!」
網タイツを破り捨て、剥き出しになった肌を彼の手が蹂躙する。一ノ瀬は、私の震える脚を大きく広げさせ、自身の熱を荒々しく、迷いなく突き刺した。
【一ノ瀬(れん)視点:永遠の監獄】
婚約話など、最初から受けるつもりはなかった。だが、その噂を聞いて、かつての地味な女がこれほどまでに激しく牙を剥くとは。
デスクの上で網タイツを破り捨て、涙を浮かべながら私を誘う紬。
その姿は、私が作り上げた最高傑作であり、同時に私を永遠に繋ぎ止める鎖でもあった。
「……っ! ぁ、あ……!」
突き入れるたび、彼女は私の背中に爪を立て、縋り付いてくる。破れた網タイツが彼女の白い肌に食い込み、その背徳的な光景が私の理性を焼き尽くす。
(ああ、もう逃げられないのは、私のほうかもな…)
「紬……。他の女など、見る余裕があると思うか? 私の頭の中は、君という毒で埋め尽くされているんだ!」
私は彼女の首筋に深く歯を立て、逃げ場を奪うように抱きしめた。
「婚約など、私がすべて握りつぶしてやる。君は一生、私の秘書として、私の腕の中で鳴いていればいい。」
その言葉を聞いた瞬間、彼女の瞳に狂おしいほどの悦びが宿る。
彼女は私の首に腕を回し、さらに深く私を迎え入れる。
かつての冴えない事務員はもうどこにもいない。一人の男の歪んだ愛によって、身も心も作り替えられ、彼なしでは生きていけない「魔性の女」が、そこにいた。
「愛しています、蓮さま……。もっと、私を、狂わせて……」
窓の外では、何も知らない社員たちが忙しく働いている。
そのすぐそばで、私は愛する支配者にすべてを捧げ、絶頂のなかで悦びの声を上げた。
これが、私たちの、永遠に続く情愛の監獄。
支配しているのは私か、それとも彼女か。
その答えは、重なり合う二人の熱い吐息の中に溶けて、消えていった。
完
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