狼(♂)ですが…狐(♂)に婿入りしました。

スメラギ

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5.『婚礼の儀』*

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 『婚礼こんれい』の日、当たり前だが参列者の中に両親はいない…俺の親族席やら関係者の席はなぜか屋敷の使用人などで埋まっていた。
 確かに彼らは『純血』の『一族』の次男やら三男たちなので、何の問題もない…寧ろ豪華な面子と言っても過言ではないだろう。

 屋敷の仕事…大丈夫か?と心配になる…
 俺はありがたいが…

 その圧巻としか言いようがない光景に『混血の狐族』たちの参列者はずっと恐縮しており、何だか申し訳なく感じるくらいだった…
 まぁ、『混血の一族』に使用人を雇う習慣なんてないからな…恐縮するのも分からんでもない…

 ぼーっとしていたら儀式が進行し、眼前に『ちぎりのさかずき』なるものが置かれた。
 作法に従いその大きなさかずきをもちろん、俺から飲む。そして、次につがいとなるリンが…

 俺たちまだ、中学2年なんだけど?という疑問は捨て置く事にした。
 この世界に前世のことわりを持ち込んでも殆んど意味がないからだ…

 似て非なる世界と認識をしておく必要があるだろう。
 精通はきているとはいえ、発情期を迎えていないので、初夜本番はまだ先になるだろう事も事前に話ができている。
 孕ます側旦那孕む側の項を噛む事によって初めて正式なつがい同士となれる。
 ちなみにどういう原理かは皆無だが、『ちぎりのさかずき』なるモノを飲むことによってつがい同士になれるようになる…

 その後は首を保護する為に同じデザインであり、同じ色のチョーカーをお互い身につけておく決まりがある。

 一応、式の一連の流れとして閨事ねやごと…セックスの真似事をして同じ布団で一夜を共にする事にはなっている。

 そして、主な儀式を一通り終えた頃、挨拶をするために式へ来た参列者の席…先ずは親族であるリンの親の元へ行く。
 リンの母親は『犬族』で、父親が『狐族』のようだ。式の日取りなどのやり取りを手紙で数回した程度…実際会うのは今日が初めてだったりする。

 挨拶が終わるまで両親は可哀想なくらいペコペコと俺へ頭を下げ続けていた。

 そして、次に旦那である俺の関係者たちを回っていると…
 「何かあった場合には必ず支援します」という言葉を全員から頂いた…「貴方が選んだ相手なのですから、間違いはない相手です。」やら「貴方に仕えられる事をこれからも誇りに思います。」なんて言われたが―…

 「えっ?お前ら一緒に来ねーじゃん。」と素で言ってしまったのは仕方ないと思う…
 普段、「あぁ」とか「そうだな」くらいしか喋らない俺がそういう言葉を発した事により周りが驚愕し、騒然としたのもまた良い思い出となった…

 そして、最終的に「近い未来、その言葉の意味が分かる時が必ず来ますよ」と言われたので、「そうか」とだけ返しておいた。

 袴を着こんだ俺の隣では白無垢を着こんだつがい…今日から俺の半身となったリンが腕を組んでベッタリと引っ付いてくる。
 こちらはその不安定に見えなくもないその体勢に、裾を踏んづけて転ばせないか心配で心配で気が気でない…
 無様な姿は見せたくない…

 ソッと腰を抱くと『ひくん』と肩を揺らしワナワナと震えているので、嫌だったのかと顔色を伺うと茹で蛸のように真っ赤になって涙ぐんでいる…

 泣くほど嫌なのかと思い「嫌か?」と問えば、折角している髪のセットが乱れてしまいそうなくらい首を横に振って否定してきた。
 その様子に安堵し、頷いてから若干、乱れてしまった髪を整えてやると、「ぐふっ…推しの笑み尊い」と言って失神した。

 …………何で?俺、旦那なんだけど?

 リンは意識を飛ばしてしまったが、挨拶回りは続き『混血』の者たちに移った―…もちろんリンが起きる事はなく、着物やらが崩れてしまわぬように気を付けながら抱き上げた。その状態で挨拶回りを終わらせた。

 その間、「ウィル様、大きくなられましたな」という沁沁しみじみとした声が俺の親族席の方から聞こえたが、聞かなかった事にした。



 『婚礼こんれい』の最後…帰路につく参列者を見送った。
 その後、今日からリンと生活する事になる屋敷の敷地内にある別館の寝室に身体を清めてリンと向き合うようにバスローブ姿でベッドに座っている状態だ…

 「ウィル様っ…」
 「何だ?」

 切羽詰まったようなリンの声に両者の唇が触れるか、触れないかの距離で止まった。
 そして、リンの様子を伺うと…

 「もう、ダメです」

 リンはそう言うやいなや、顔を真っ赤にして俺に飛び掛かってきた。
 直後、視界が反転した。

 「はぁ…はぁ…も、もうっ…が、がまん…できませんっ…」

 俺を押し倒したリンは息を荒くして上に跨がってきた。
 ちょっと状況についていけてません…
 完全に固まっている俺を余所に、行為は進んでいく…
 深いキスから始まった…そして、リンは俺の口の端しから滴り落ちている唾液を追うように舌を這わし、脱がしながら下へ下へと頭を下ろしていく…

 「はぁ…んっ……腹筋、ヤバい…んんっ…匂いも、良いっ…しゅてき~」

 そう言って、耳を横にペタンと倒して上気したような頬をしているリンは少しざらついている熱をもった滑る赤い舌を俺のお腹に這わしていく…
 
 えっ…俺、一応…上なんですけど?
 ちょっ…された俺じゃなくて何でリンの方が涎が垂れてんの!?
 つーか…卑猥なんだけど!な、何っ…その血走った眼!
 身の危険を感じるんだが!

 「はぁ…んんっ…」

 俺の腹筋にキスをしながら吸い付いて興奮しているリンの声が漏れ出ている。

 「肌、きれい~!ふぅ…んっ…ぁ…」 
 
 そんな事を言いながら、俺の下半身を辛うじて隠していたバスローブをくつろげると躊躇ためらいなく陰部を口に含んだ…

 そして、絡めるように舐めたり吸ったり、口に含めなかった部分は手を使いしごきあげてきた。

 発情期、来てないんだよな?と心配になる…
 何か凄く発情しているように見えるんだが…

 「ふぅ…んっ…んんっ…」

 一生懸命に舐めている光景を目の当たりにして、チロチロと覗くその可愛らしい舌と愛撫に興奮しないはずもなく、完全に勃起してしまっている俺の愚息…
 それを美味しそうにしゃぶるリン…

 何かいろいろと失っている気がするのは気のせいなのだろうか?

 暫くその様子を観察していたが…流石に限界を感じ始めている…

 取り敢えず、リンの頭を撫でてやると上目遣いでこちらを見上げて来た…しかも『うるうる』と涙ぐんでいるその姿に俺の中でナニかがキレたのだった…


 
 俺の下にはリンがおり、形勢逆転となっていた。リンの孔には俺の指が2本ほど入っており、『クチクチ』と内側をほぐしている状態だ…

 俺のモノを挿れる事はしないが、その準備は進めておく…発情期が来るまで毎日、この行為を繰り返す事になっている。

 「んんっ…ぁあっ…ウィル様ぁ…」
 「何だ?悪いが発情期までは挿れてやれないぞ」
 「んっ…はぁ…そ、んなぁ…」

 やらしく腰をくねらせて、耳を横にペタンと倒しプルプルと震えて快楽に悶絶している姿に興奮が増す。
 リンは既に3回の射精をしており身体の力も抜けきっている。

 俺はリンをうつ伏せに引っくり返すと、お尻をこちらに突き出させた。高くお尻を上げられこちらを見てくる姿に理性を飛ばしかけるが、なんとか耐えた。

 リンの太股をピッタリと合わせるとその間にペニスを挿入する。疑似挿入的な性行為に涙を溜めるリン…

 まぁ、先程からずっとナカに挿れてくれと言っていたからな…挿れたいんだけど…そこは弁えてる!俺、偉い!と切れそうな理性を鼓舞しながら行為を進めている。

 「な、なんでぇっ…」
 「発情期までは挿れられない、俺も我慢するから、リンも耐えてほしい」
 「ぁあっ…ん、発情期にっ…なったら、シてくれる?」
 「あぁ」

 俺はそう返事をするとリンの項にキスをして、ゆっくりと歯を当てると噛み跡を残し、正真正銘のつがいとなった。





 その後、冷静になった俺は明らかに行き過ぎた行為…に頭を抱えた…。
 全然セックスの真似事で済んでいない。
 当初はリンの孔をほぐし、俺は適当に自慰して終わる予定だった…

 リン自体は挿入なしで不満気だったが…俺にしたらそれ以前の問題だった…
 翌日、生暖かい目で周囲から見られ、いたたまれなくなったのも仕方ないと思う…
 両親もウンウンと頷いていたので、こうなる事が分かっていたのかもしれない…

 
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