20 / 35
高校2年生編
5.高校2年の生活も最後になったけど…
しおりを挟む修学旅行が終わり、体育祭や文化祭も終わればあっという間に冬休みに入る。
あぁ、ちなみに修学旅行のレポートは好成績を収めて幕を閉じた。もともと、特級クラスとは別々の旅行先だったからな…
特級クラスはもっと豪華だったらしいが―…正直、どうでも良い…
俺がこんなのだからか、他の奴らも僻んだりとかは全くなかった。寧ろ『あ~、はいはい。そうですか~。良かったですね~』くらいのものだった。
優越感に浸れなかったのか、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていたのが印象に残った。
それくらいしか張り合える事がないのか?と思ってしまったのも仕方ないと思わなくもないが…
ただ、特級クラスと言っても『純血の熊族』の一族全般は長男やら次男やら親やら祖父母なんて関係なく友好的なので好感が持てる。
それは他の『混血の一族』も思っている事だろう。そうそう、後『純血の熊族』と『混血の一族』たちが連携し、新しい事業開発をするらしい…
何故か俺にアドバイスを求めてくるんだよな…それほど慕われているということなので、悪い気はしないが…
その話を隣で聞いていたリンが「これって…『純血の熊族』を攻略する時に入るメインストーリーじゃん」と呟いたのには驚いたが…
何でもコレを成功させてその攻略対象である『純血の熊族』の1人が一族や皆から認めてもらい、それを支えた『人間族』の主人公がその功績を称えられ『正妻』として認めてもらい祝福されハッピーエンドを向かえるのだとか…
知らんがな…
『純血の熊族』全般がこの事業開発に力を入れているし、『熊族』の確執やしがらみなんてものも全くない…問題自体がないから認めるとか認めないとか以前の問題だな…
リンには『キラキラ』した尊敬の眼差しを向けられたが…シナリオとか知らんし…原作クラッシャーだし?正直、どうでも良い…
成るように成ったとしか言えない…
★
そして、その冬休みが終わればあっという間に春休みだ…
春休み現在…結果を言うとあの事業開発は成功をおさめた。この事で『純血の熊族』を筆頭に『混血の一族』たちを他の『純血の一族』たちは無視できなくなった。
アドバイスをしただけなのに、俺も一緒に注目を浴びてしまったのだ…
第三者の視点から物を言っただけにすぎないのにな…
それと、これは『純血の熊族』の1人から聞いた話だが―…俺の元実家の屋敷内が少々荒れているようだ…
引き継ぎはしっかりやってきたとはいえ、総入れ替えのような形で『純血の狼族』から甘い蜜を吸おうと集まったのは何も知らない新人たち…
仕事の出来映えなんてベテランたちと比べるまでもない。長い目で見なくてはならないが、流石は『純血の狼族』…ベテランのような仕事の完成度を要求しているようだ…
しかも、その上、残っていたベテランもさっさと引き継ぎをして離職したというのだから驚きである…
俺の元兄弟の高圧的な態度に嫌気がさしていたようだ…このまま仕えていてはこれから、いろいろと支障を来す…という事らしい。
ま、プライドだけは一級品だからな…仕方ない。
弱い立場の者だけが残ってしまったので、辞めるに辞められない者たちだけが残っているみたいだな…
一応、虎の威を借る狐みたいに『純血の狼族』の恩恵は受けられるからWin-Winという事になるな…
まぁ、俺にはどうでも良い事なんだけど…
あぁ、そうだ…離職したベテランさんたちは隠居して第二の人生を満喫―…それぞれのスローライフを堪能しているらしい。
以上が『純血の熊族』から聞いた話だ。
そして―…この春休みが終われば高校3年生…すなわち、原作通りなら『人間族』である主人公がこの春に転校してくるらしい…
あ~、それと、俺は『風紀委員』に属していない。『生徒会』と『風紀委員』は学園の顔とも言える委員会なので、特級のクラスの生徒が属する決まりだ。
俺の事で、付け足すなら、俺が属しているのは『混血の一族』たちや『純血の一族』の三男やら四男たちが生活している一般の棟の『環境委員会』だ。
お察しの通り、特級クラスの連中と一般クラスの連中は別々の校舎で生活している。体育館と屋外以外は全て別々だ。校舎でも殆んど擦れ違わない。
特級の棟と一般の棟、そして教職員の棟の3棟ある。
そして、『委員長会議』は特級の棟と一般の棟を分けるように真ん中に聳え立っている教職員の棟で行われる。
合同で開かれる『意見交換会』というヤツもその棟で行われるようになっている。
まぁ、屋外以外は完全に分けられているからな…特級と擦れ違うのであれば屋外もしくは教職員の棟くらいだな…
恐らく―…だが、『人間族』の主人公が転校してきたとしても、特待生なので特級の棟で生活する事になる。
計画性がない限り鉢合わせることは難しいのだ。
ちなみに『純血の熊族』である攻略対象も別の委員会に属しており、風紀委員には攻略対象とは関係ない『純血の熊族』が属しているようだ。
まぁ、何はともあれ、春からどうなるのかある意味、楽しみである…
*
1
あなたにおすすめの小説
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
【本編完結】最強魔導騎士は、騎士団長に頭を撫でて欲しい【番外編あり】
ゆらり
BL
帝国の侵略から国境を守る、レゲムアーク皇国第一魔導騎士団の駐屯地に派遣された、新人の魔導騎士ネウクレア。
着任当日に勃発した砲撃防衛戦で、彼は敵の砲撃部隊を単独で壊滅に追いやった。
凄まじい能力を持つ彼を部下として迎え入れた騎士団長セディウスは、研究機関育ちであるネウクレアの独特な言動に戸惑いながらも、全身鎧の下に隠された……どこか歪ではあるが、純粋無垢であどけない姿に触れたことで、彼に対して強い庇護欲を抱いてしまう。
撫でて、抱きしめて、甘やかしたい。
帝国との全面戦争が迫るなか、ネウクレアへの深い想いと、皇国の守護者たる騎士としての責務の間で、セディウスは葛藤する。
独身なのに父性強めな騎士団長×不憫な生い立ちで情緒薄めな甘えたがり魔導騎士+仲が良すぎる副官コンビ。
甘いだけじゃない、骨太文体でお送りする軍記物BL小説です。番外は日常エピソード中心。ややダーク・ファンタジー寄り。
※ぼかしなし、本当の意味で全年齢向け。
★お気に入りやいいね、エールをありがとうございます! お気に召しましたらぜひポチリとお願いします。凄く励みになります!
異世界に勇者として召喚された俺、ラスボスの魔王に敗北したら城に囚われ執着と独占欲まみれの甘い生活が始まりました
水凪しおん
BL
ごく普通の日本人だった俺、ハルキは、事故であっけなく死んだ――と思ったら、剣と魔法の異世界で『勇者』として目覚めた。
世界の命運を背負い、魔王討伐へと向かった俺を待っていたのは、圧倒的な力を持つ美しき魔王ゼノン。
「見つけた、俺の運命」
敗北した俺に彼が告げたのは、死の宣告ではなく、甘い所有宣言だった。
冷徹なはずの魔王は、俺を城に囚え、身も心も蕩けるほどに溺愛し始める。
食事も、着替えも、眠る時でさえ彼の腕の中。
その執着と独占欲に戸惑いながらも、時折見せる彼の孤独な瞳に、俺の心は抗いがたく惹かれていく。
敵同士から始まる、歪で甘い主従関係。
世界を敵に回しても手に入れたい、唯一の愛の物語。
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?
米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。
ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。
隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。
「愛してるよ、私のユリタン」
そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。
“最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。
成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。
怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか?
……え、違う?
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
学園一のスパダリが義兄兼恋人になりました
すいかちゃん
BL
母親の再婚により、名門リーディア家の一員となったユウト。憧れの先輩・セージュが義兄となり喜ぶ。だが、セージュの態度は冷たくて「兄弟になりたくなかった」とまで言われてしまう。おまけに、そんなセージュの部屋で暮らす事になり…。
第二話「兄と呼べない理由」
セージュがなぜユウトに冷たい態度をとるのかがここで明かされます。
第三話「恋人として」は、9月1日(月)の更新となります。
躊躇いながらもセージュの恋人になったユウト。触れられたりキスされるとドキドキしてしまい…。
そして、セージュはユウトに恋をした日を回想します。
第四話「誘惑」
セージュと親しいセシリアという少女の存在がユウトの心をざわつかせます。
愛される自信が持てないユウトを、セージュは洗面所で…。
第五話「月夜の口づけ」
セレストア祭の夜。ユウトはある人物からセージュとの恋を反対され…という話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる