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鬼の花嫁―短編―
海水浴に行ったはずなのに…*ーいつきSideー
しおりを挟む「んっ…はぁ…こぉき?」
「何だ?どこか痛いのか?一度、抜くか?」
「ン…やぁ…ぬいちゃ、やだぁ…」
丁度、死角になっている岩陰に隠れるようにしてセックスをしている。海パンを履き、パーカーを着て、パーカーの帽子を被っている僕は紅輝のモノを海パンの隙間から挿入されて鳴かされていた。
離れた場所には子連れやら、男女のカップルが海水浴へ来ている。小さな声ではあるものの、盛り上がって騒ぐ声が遠くの方から聞こえてくる。
もちろん、姿は見えない…。けど…、大きな声を出せば恐らく聞こえてしまうだろう…。それでなくても何かの拍子にこちらへ来てしまうかもしれない…。そして、見られてしまうかもしれない…。
ちなみに、僕らが居るのはプライベートビーチと呼ばれる場所で貸し切り状態である。ちなみにビーチの所有者は義輝だった。
☆
「良いじゃん、野外プレイ燃えるよね~。分かる~」
という言葉をスピーカーにしていた電話越しに頂いた。いや、紅輝のスマホからではあったけど…僕はビーチの使用許可を頂きたいだけであり、そういうプレイは望んでない…というか、そういう行為をする事自体、頭になかった…。
「違う…僕はや、野外プレイなんて考えてないから!!僕は普通に海水浴をしたいんだ。」
という言葉は義輝に鼻で笑われて終わった。息子に鼻で笑われるとか…母親の面目丸潰れだよ…。
「父さんが我慢できるわけないでしょ?汚しても良いけどさぁ…ちゃんとキレイに後始末しておいてよね~海水浴だけなら別荘の鍵は要らないね。最悪、母さんの事は父さんが抱き上げて誰にも見られる事なく連れて帰るでしょ」
と言われた。何とも言えない…。ありそうでコワイ…。
取り敢えず、了承は得たり…という事で紅輝は意気揚々と返事をして電話を切っていた。しかも、野外プレイ云々の否定はしなかった事から紅輝自身、するつもりで居たのかもしれない…。
紅輝所有の別荘の近くに位置したこの場所にも荘厳な屋敷っぽい別荘が建っている。今回、借りたのはビーチだけの日帰り…まぁ、別荘に帰るんだけど…。
☆
という事で今に至る…。紅輝は僕の身体が辛くないように、痛みを感じないように持って来ていたタオルなどを椅子のようになっている岩山へ敷き、対面するように僕を座らせ、痛くないように工夫された岩山を完全に背凭れにして紅輝のモノを出し入れしやすいように股を広げて、紅輝を迎え入れている状態だ。
日焼けをしないようにパラソルまで岩山に固定している。能力で凍らせた…なんて言っていたけど…能力の無駄使いだと思った僕は間違ってないと思う…。
紅輝に言えば、いつきの危機に使う能力ではあるが…危険なんてないに越した事はない…。本来はこういう時に使うべき能力だ。なんて言い出しかねないので黙っている…。
出会った当初では考えられないくらいに紅輝は変わったと思う…。そして、僕もまた、あの頃の僕とは違う…と思う…。
「んっ…ぁあっ…んくっ…」
考え事をしていたのが悪かったのか…、紅輝の意地悪な動きに少し大きな声が出てしまう…。生理的に浮かんだ涙をそのままに紅輝を見ると、行動と同じように意地悪な光を宿した瞳と目が合った。
「考え事か?余裕だな…」
「えっ…ァ…ぁあっ…ま、てぇ…」
一瞬、止まった動きに油断した直後、紅輝は大きく腰を動かし、紅輝のモノが抜けるギリギリまで引いては子宮の入口へ先端がつくくらいに深く最奥を抉り始めた。
「ぁあっ…、やらぁ…れぅ…ン、ぁあっ…ひぃ…」
「いつきのナカが凄く蠢いて俺のモノから搾り取ろうとしているな。」
と嬉しそうに囁きかけてきた。そして、僕の首に刻まれた紅輝のものであるという証に噛み付くようなキスをして来た。
「ぁあああああーっ…!!」
その刺激に耐えられるはずもなく…呆気なく大きな声で絶叫してしまった。そして、紅輝の頭を抱えるように抱き締めて呆気なく達した。
紅輝もまた僕のナカヘ沢山のソレを注ぎ込んできた。ビクビクと震える僕の腰を撫で、滑るように鼠径部をなぞり、愛おしそうに僕のモノを扱き上げてきた。
背を駆け上がる強い快感に透明な液体が僕のモノから弾け飛び散った。
「まだ、いってぅ…」
「知ってる。可愛くイってるな…証拠にナカが凄く動いてる…。」
そう言ってゆっくりと腰を動かし始める官能的な紅輝の姿に、ビーチだという事が頭から完全に消し飛んだ僕は本能のままに紅輝を求めた。紅輝もまた嬉しそうに、僕に応えてくれた。
その後、僕の身体がパラソルから出ないように…ではあったが、体勢を変えて何回もヤった。
☆
気絶した僕はその後、別の意味で絶叫したのだが…、全ての心配は杞憂だった。失念していた…。
最初から分かりきった事だった。『鬼』は『番』のそういうところを見られる事を極端に嫌う…。声もまた然りである…。
対策していないはずもなく…バッチリ対策済みであり、ヤキモキして居たのは僕だけだったのだ。
なんて事…。
バレてしまわないように、見られてしまわないように、とビクビクして必死に声を我慢して受け挿れている僕の姿を見て興奮していたのだ…紅輝は…
2人分の体液でドロドロになった僕は紅輝が所有する別荘に帰ってからもベッドやお風呂…玄関ホールでもヤった…。
あれ?何か忘れてない?
なんて一瞬、思ったが…思考回路が不能になり、頭が使い物になっていなかった僕が思い出せるはずもなく…
次の日に全てを思い出したのだった…。
ちなみに、ビーチの後始末は僕がヤり疲れて眠っている間に紅輝が全てやってしまったらしい…
ある意味…義輝の言う通りになってしまった…。
というか、僕!!
海水浴に行ったはずなのに…
泳いですらいないんだけど!?
*END*
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