僕の可愛いアルファ君。／俺のイケてるオメガ様。

俺のイケてるオメガ様｡

06

　
　そんな事もあり、俺の夜のお供に雅輝の下着コレクションと玩具おもちゃが加わった。
　ちゃんと、浴室で洗浄して、玩具おもちゃをナカにちゃんと挿入できるように、身体に無害のローションを使い後ろを解している。

　傷がつかないように慎重にシた。

　最初はイき辛かった後ろでの行為だったが…目を瞑り、雅輝の事を想いながら、下着の匂いを嗅ぎ…雅輝のモノに限りなく近い玩具モノで後ろを弄ると、段々とイけるようになり…気づけば前だけではイけなくなっていた…。

　その事実を知ったのは長期出張の時だった…アレは泣きそうになった…。

　取引先から紹介されたオメガの女性…雅輝にその話をすると、一瞬、驚いた顔をされたが…「おめでとう」なんて言われた時には死にたくなる程、悲しかった。

　しかし、雅輝の笑顔を曇らせてはならないと思っていた矢先に、オメガの女性に外堀を埋められて、その女性と付き合う事になってしまった。

　ちなみにセックスはしていない…。そういう・・・・雰囲気にはなった…。が、全く勃つ気配がなかった俺のモノ…。

　今度は違う意味で泣きそうになった…。

　上司と共に長期出張という扱いで雅輝から離れる前に、婚約者となったオメガの女性と共に皆から盛大にお祝いをされた俺は『もう、後戻りはできないな…』と思ったのである…。

☆

　そして、俺は『鬼』の力も借りた甲斐あり、雅輝の元・『番つがい』とそのオメガを見つけた。

　俺よりずっと下の・・アルファか…と本能的に理解した。

　オメガは従来、より強い・・アルファに惹かれる。容姿が優れているとかは２の次だ。

　だから未だに神無月かんなづき様は狙われているし…『番つがい』様をどうにか・・・・しようとするヤツも居たが…、神無月かんなづき様の逆鱗に触れる結果となり、悲惨な末路を辿ったヤツも結構いた…。

　そんな事もあり、『番つがい』様をどうにか・・・・しようとする動きはなくなり、ならば、第２夫人でも良いからとアピールするヤツは跡を絶たない…。
　アルファとしても、実力、容姿…全てに・・・おいての頂点に君臨している神無月かんなづき様なら納得できる…。

　しかも、アレで３０越えてるなんて思えない…。神無月かんなづき様が実は『鬼』だったと言われれば信じてしまいそうなくらいだ…。

　まぁ、アピールしている奴らは全く相手にされていないが…

　そんな事もあり、強いアルファに部類される俺も例外ではない…。背丈なんて関係なく、強いアルファ・・・・・・に惹かれた上辺だけの単純なオメガが沢山、言い寄ってくる。

　それは婚約者も同じだ…。親がそこそこ・・・・の権力を持っているようで…その権力を使い、頼んでもいない婚約者の座に付きやがったのだ…。
　
　
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