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(綾人目線)
気づけば好きになっていた。
俺の可愛い幼馴染。
幼稚園から一緒で、夏樹は当時から少しぼけっとしている性格だったので、周りにいじられることも多かった。
今思うと可愛がられてたんだろう。
一方、俺はやや子供らしくないところが当時からあった。
大人にはこう接したらいい、子供同士だとこう対応しておけばいい、とすでに処世術を捉えて周りに接していた。
単調な毎日、こんな感じで大人になっていくんだろうな・・・・と。
そんな俺に、色どりを与えてくれたのは夏樹だった。
きっかけは些細なことだ。
いつものように、周りにいじられて、おもちゃを取られて、「もう!返してよー!」と夏樹がいじめっ子たちを追いかけている様子を眺めていると、俺の近くで夏樹が転んだ。
あー泣き出しそうだな。こんな近くだしさすがに心配してあげないといけないよな・・・めんどくさ。
と思いながら、夏樹にかけよって、
「夏樹君、大丈夫?ケガしてない?」
と話しかけて手を差し伸べると、
手を掴んで上半身をむくっと起き上がった夏樹は、俺を見上げて、
「うぅ・・・ありがとう。すぐるくん。」
え?俺結構人気者扱いされてたと思うが、こいつ俺の名前覚えてないの?という衝撃と
その時の、泣き顔を堪えて、笑顔でありがとうを言う夏樹の表情から目が離せなくなった。
今思うと、あの時俺は夏樹に性的な魅力を感じたんだ。
もっと泣かせてみたい・・・・
その衝動と共に、こいつを守ってあげないと感じた。
当時この感情はよく分からなかったが、もっと仲良くなりたいという初めて生まれた気持ちが、好きだという感情に変わったのは自然なことだった。
俺を特別視しないところ、天然だが大胆なところもあるところ、実は芯があるところ、知れば知るほど俺の方が夏樹から離れられなくなった。
この夏樹の魅力をみんなに知られたら、夏樹を独り占めできなくなると思って、夏樹は気づいてないが、うまく周りを遠巻きにしてきた。
中学の時サッカー留学で離れたときは、またクラスのやつにイジられたりしたようだったが、加藤というクラスメートは特に夏樹に執着していたようだったので牽制に手間どったものだ。
夏樹の親友ポジションを作るように常に近くにいるようにしたし、中学高校と進路も一緒にしてきた。
サッカーを始めたのだって、夏樹が「あやと君はサッカー上手だね!かっこよかった!」と言ったから、もっととやったら名が通るくらいになっただけだ。
我ながら、だいぶ執着していると思う。
だが、この気持ちを伝えたことはないし、伝えるつもりもなかった。
夏樹は俺を一番の友達だと思ってくれているが、俺との気持ちは重なっていないと分かっていたから。
おそらく夏樹は初恋もしたことがない。
恋に憧れていて、それは女の子だろうと思っているくらいで。
夏樹に好きな人ができても仕方ないと思っていた。もちろん変な女だったら排除するが。
俺をそういう対象で見てはくれないということは察していたから...
気持ちを伝えてこの関係がなくなるよりは、ずっとそばに入れる関係が欲しかった。
それがどうしてこうなったんだ
男に取られて、さらにあの人だなんて
俺が守ってきた俺だけの幼馴染
---------------------------------------------
ええそうです・・・・夏樹はヤンデレほいほいかもしれません・・・
俺の可愛い幼馴染。
幼稚園から一緒で、夏樹は当時から少しぼけっとしている性格だったので、周りにいじられることも多かった。
今思うと可愛がられてたんだろう。
一方、俺はやや子供らしくないところが当時からあった。
大人にはこう接したらいい、子供同士だとこう対応しておけばいい、とすでに処世術を捉えて周りに接していた。
単調な毎日、こんな感じで大人になっていくんだろうな・・・・と。
そんな俺に、色どりを与えてくれたのは夏樹だった。
きっかけは些細なことだ。
いつものように、周りにいじられて、おもちゃを取られて、「もう!返してよー!」と夏樹がいじめっ子たちを追いかけている様子を眺めていると、俺の近くで夏樹が転んだ。
あー泣き出しそうだな。こんな近くだしさすがに心配してあげないといけないよな・・・めんどくさ。
と思いながら、夏樹にかけよって、
「夏樹君、大丈夫?ケガしてない?」
と話しかけて手を差し伸べると、
手を掴んで上半身をむくっと起き上がった夏樹は、俺を見上げて、
「うぅ・・・ありがとう。すぐるくん。」
え?俺結構人気者扱いされてたと思うが、こいつ俺の名前覚えてないの?という衝撃と
その時の、泣き顔を堪えて、笑顔でありがとうを言う夏樹の表情から目が離せなくなった。
今思うと、あの時俺は夏樹に性的な魅力を感じたんだ。
もっと泣かせてみたい・・・・
その衝動と共に、こいつを守ってあげないと感じた。
当時この感情はよく分からなかったが、もっと仲良くなりたいという初めて生まれた気持ちが、好きだという感情に変わったのは自然なことだった。
俺を特別視しないところ、天然だが大胆なところもあるところ、実は芯があるところ、知れば知るほど俺の方が夏樹から離れられなくなった。
この夏樹の魅力をみんなに知られたら、夏樹を独り占めできなくなると思って、夏樹は気づいてないが、うまく周りを遠巻きにしてきた。
中学の時サッカー留学で離れたときは、またクラスのやつにイジられたりしたようだったが、加藤というクラスメートは特に夏樹に執着していたようだったので牽制に手間どったものだ。
夏樹の親友ポジションを作るように常に近くにいるようにしたし、中学高校と進路も一緒にしてきた。
サッカーを始めたのだって、夏樹が「あやと君はサッカー上手だね!かっこよかった!」と言ったから、もっととやったら名が通るくらいになっただけだ。
我ながら、だいぶ執着していると思う。
だが、この気持ちを伝えたことはないし、伝えるつもりもなかった。
夏樹は俺を一番の友達だと思ってくれているが、俺との気持ちは重なっていないと分かっていたから。
おそらく夏樹は初恋もしたことがない。
恋に憧れていて、それは女の子だろうと思っているくらいで。
夏樹に好きな人ができても仕方ないと思っていた。もちろん変な女だったら排除するが。
俺をそういう対象で見てはくれないということは察していたから...
気持ちを伝えてこの関係がなくなるよりは、ずっとそばに入れる関係が欲しかった。
それがどうしてこうなったんだ
男に取られて、さらにあの人だなんて
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ええそうです・・・・夏樹はヤンデレほいほいかもしれません・・・
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