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第1章『俺の召喚獣だけレベルアップする/雪ん子の章』
第28話 進め、冒険者部!(2)
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放課後、チャイムが鳴るとほぼ同時に、赤坂先輩が俺を部活動まで誘いに来た。
ぶっちしてダンジョンに直行コースを予定した俺だったが、流石に教室に直接来た彼女を押し返せるはずもなく、やむを得ず部室へと案内された。
「さぁ! ここが、冒険者部の部室ですよ!」
「ここって……コンピューター部の、PC室じゃ?」
赤坂先輩に案内された部室とやらは、コンピューター授業でお馴染みのPC室であった。
扉越しではあるが、中ではコンピューター部の人達が活動しているみたいで、とてもじゃないが、冒険者部の部室とは思えない。
「コンピューター部の部室、でありながら、冒険者部の部室、でもあるんですよ。2つの部活が同じ部屋を使っているだけです」
「なにしろ、ここは気楽なので」と、赤坂先輩はさも当然のように、扉を開けてずかずかと中に入って行く。
ついて来いよ的な視線で、振り返って俺の方を見るので、俺も入って行く。
「(……と言うか、何をしてるんだ? こいつら?)」
PC室に入りながら、なにをしてるんだろうとキョロキョロ顔を振るも、コンピューター部の人達がなにをしているかは、まったく分からなかった。
多分、パソコンを使ってなにかをしているんだろうが、いまいち部活動っぽいかどうかは微妙そうな感じが漂っていた。
パソコンの前に座ってこそいるが、やっているのは勉強を黙々としているヤツや、持って来ただろう漫画をゲラゲラ笑いながら読んでいるヤツ。
それにトランプで遊んでいる集団もいるな。
なるほど、赤坂先輩が"気楽"と言った意味が、よーく分かるようだ。
「(パソコンの前でなにをやろう大会じゃないだろう)」
面食らってる俺とは違い、赤坂先輩は脇目も振らずに、奥の方へ歩いていく。
そして奥の方に居たコンピューター部員をわざわざ追い出し、そこに陣取った。
他にも席はいっぱい余っているというのに。
まるで、そこが自分達の部室----自分達の領域だと言わんばかりに。
「さぁ! 遠慮せずに!」
「……では」
赤坂先輩は慣れたように我が物顔で陣取っているが、俺はドキドキもんだ。
なにせ、彼女がわざわざ追いだした……気持ちよく、だらだらお喋りして楽しんでいいた奴らが、俺と彼女をしっかり睨みつけているからである。
まぁ、彼らからして見れば、急に割り込んできたから、いい気分ではないのかも。
「いやぁー、彼ら、なかなか熱い視線をくれますね。やっぱり、私が良い女で、ドキドキするのでしょうけれども」
「多分、違うと思うけど」
あれは、「自分の目当ての女の人にちょっかいをかけんな」というような嫉妬心ではない。
純粋に「俺らが楽しんでるのを邪魔すんなよ! ぁぁん!?」みたいな、純粋なる怒りだと感じた。
「----まぁ、ともあれ早速」
彼女はパソコンの電源を付けると、そのままログイン画面にユーザー名とパスワードを入れていく。
俺が見ている前で、とも思ったが、彼女のキーボードさばきはパソコン素人の俺には追いつけなかったので、そんなに関係ないのだろう。
そして1つのファイルを、【冒険者部スキル目録】なるファイルを開いた。
===== ===== =====
【スキル交換リスト】
(A)体技 剛腕 韋駄天 鬼武将 馬鹿力 戦上手 ヘビーファイター 破滅の拳
(M)火魔法 基礎魔法 闇魔術 見えない手 トリックスター 識を織る者
(S)雷神剣 魔改造 エレメント 神鎧 魔弾 蛮勇の剣
(P)
===== ===== =====
「これを見てもらいたかったんだよね。流石に全部は覚えてないので……あっ、【お手当て】のスキルがなくなってますね。熟練度でカバー、という所でしょうか?」
「……これ、どういうヤツ? (A)とか、(M)とか、なに?」
いきなり見せられても、意味が分からないんだけれども。
「これは、スキル。冒険者部の皆が手に入れた、けれども要らなかったり、もう持ってたりするスキル。
そういった不必要なスキルを、必要な人と交換する仕組み。言わば、スキルのフリーマーケットでも言うべきでしょうか」
「スキルのフリーマーケット……」
「うちの冒険者部は、皆が皆、ダンジョン攻略を意欲的にやっている人達ばかりですけれども。そういった人達が、手に入れたスキルを、皆で共有して強くなろーということです」
そういった不必要なスキルを、こうやってファイルとして書き留めているみたいだそうだ。
「ダンジョンボスを倒した際、初回は自分で決められます。しかしながら、2回目以降は魔石以外は完全にランダム報酬。スキルだけではなく、武器の場合もありますし。
だから、時には要らないスキルが手に入る場合もあります。そういったスキルを、皆で共有して、要る人に渡そうという話ですけれども」
「(確かに、そうだな)」
俺も、ダンジョンボスを倒して【優しい木こりの鞭】を手に入れる間にも、色々とゴミみたいな武器やスキルはいっぱい手に入った。
槍やパチンコなどの必要ない武器に、汎用的すぎて逆に使い所が一切ないスキルの数々とか。
そういった、まったく使えそうにないスキルに関しては、【女傑】以外は、今ん所は市役所で売ったりしてるんだけど。
----なるほど、こういった風にスキルを交換するという選択肢もあるのか。
「で、(A)や(M)っていうのは、そのスキルが四大力のどれに当たるかということですね」
「四大力、って言うのは?」
「冒険者の職業、その戦闘スキルなどは、全てこの4つの力に分類できるという話ですよ」
赤坂先輩は四大力について説明するため、さっきのとは別のファイルを見せてきた。
===== ===== =====
【四大力】
冒険者が使う、4つの力。全ての冒険者が、この4つのうちのどれかを所有していると言われている
《オーラ》
火の元素。肉体の力で、破壊を司る
主な使い手(1);【格闘家】=肉体をオーラで包み込むことで、強力な破壊力を誇る職業
主な使い手(2);【剣士】=剣を用いる身体をオーラで強化することで、戦闘に特化した剣裁きを行う職業
主な使い手(3);【ベルセルク】=獣のように戦うために自我を暴走させ、全身にまとったオーラで戦う職業
《マナ》
水の元素。エネルギーの力で、魔術を司る
主な使い手(1);【魔法使い】=大気中のマナを用い、魔術式によって世界に魔法を生み出す職業
主な使い手(2);【風水師】=自然界の純粋なるマナを探り、土地の力を最大限に発揮させる職業
主な使い手(3);【賢者】=マナを極める事で、回復術師の神聖術をも再現して使えるようになった職業
《スピリット》
雷の元素。武器の力で、付与を司る
主な使い手(1);【魔剣士】=魔の属性を剣にスピリットを用いて付与することで、斬撃を極限まで高める職業
主な使い手(2);【勇者】=破邪の属性をあらゆる武器にスピリットで付与することで、魔物やモンスターに対して絶対的な特攻効果を発揮する職業
主な使い手(3);【アサシン】=あらゆる属性をスピリットによって付与でき、少ない力でも相手に確実に止めを刺せる職業
《プラーナ》
風の元素。生き物の生命力で、治癒を司る
主な使い手(1);【回復術師】=プラーナの力を相手に与える事で、体力回復などを行う職業
主な使い手(2);【神官】=プラーナを神の奇跡と合わせて、回復だけでなく防御結界や攻撃力と守備力の強化弱体化が出来る職業
主な使い手(3);【パラディン】=プラーナを自身の強化に用いる事で、怪我をしてもすぐに回復する屈強なる槍の使い手の職業
===== ===== =====
「これが四大力の内訳なのですけれども。普通の体術や武術などの《オーラ》系統、それに魔法などの《マナ》系統のスキルは手に入りやすいのですが、《スピリット》系統や《プラーナ》系統はあまりなくて」
「なるほど、確かにこの内訳だと下の2つは手に入りづらそうですね」
【魔剣士】や【勇者】、【神官】に【パラディン】。
ゲームなんかだと、滅多にいないレア職業ばかりじゃないだろうか。
「で、ここからが、本題なのでして」
と、赤坂先輩は俺に手を差し出してきた。
「短い間に、いくつものダンジョンで隠しボスと戦ってきたと言われている冴島渉くん。そんなあなたなら、要らないスキルも持っているかもしれない。
----もし、要らないレアスキルがあったら、私達のと交換しませんか?」
ぶっちしてダンジョンに直行コースを予定した俺だったが、流石に教室に直接来た彼女を押し返せるはずもなく、やむを得ず部室へと案内された。
「さぁ! ここが、冒険者部の部室ですよ!」
「ここって……コンピューター部の、PC室じゃ?」
赤坂先輩に案内された部室とやらは、コンピューター授業でお馴染みのPC室であった。
扉越しではあるが、中ではコンピューター部の人達が活動しているみたいで、とてもじゃないが、冒険者部の部室とは思えない。
「コンピューター部の部室、でありながら、冒険者部の部室、でもあるんですよ。2つの部活が同じ部屋を使っているだけです」
「なにしろ、ここは気楽なので」と、赤坂先輩はさも当然のように、扉を開けてずかずかと中に入って行く。
ついて来いよ的な視線で、振り返って俺の方を見るので、俺も入って行く。
「(……と言うか、何をしてるんだ? こいつら?)」
PC室に入りながら、なにをしてるんだろうとキョロキョロ顔を振るも、コンピューター部の人達がなにをしているかは、まったく分からなかった。
多分、パソコンを使ってなにかをしているんだろうが、いまいち部活動っぽいかどうかは微妙そうな感じが漂っていた。
パソコンの前に座ってこそいるが、やっているのは勉強を黙々としているヤツや、持って来ただろう漫画をゲラゲラ笑いながら読んでいるヤツ。
それにトランプで遊んでいる集団もいるな。
なるほど、赤坂先輩が"気楽"と言った意味が、よーく分かるようだ。
「(パソコンの前でなにをやろう大会じゃないだろう)」
面食らってる俺とは違い、赤坂先輩は脇目も振らずに、奥の方へ歩いていく。
そして奥の方に居たコンピューター部員をわざわざ追い出し、そこに陣取った。
他にも席はいっぱい余っているというのに。
まるで、そこが自分達の部室----自分達の領域だと言わんばかりに。
「さぁ! 遠慮せずに!」
「……では」
赤坂先輩は慣れたように我が物顔で陣取っているが、俺はドキドキもんだ。
なにせ、彼女がわざわざ追いだした……気持ちよく、だらだらお喋りして楽しんでいいた奴らが、俺と彼女をしっかり睨みつけているからである。
まぁ、彼らからして見れば、急に割り込んできたから、いい気分ではないのかも。
「いやぁー、彼ら、なかなか熱い視線をくれますね。やっぱり、私が良い女で、ドキドキするのでしょうけれども」
「多分、違うと思うけど」
あれは、「自分の目当ての女の人にちょっかいをかけんな」というような嫉妬心ではない。
純粋に「俺らが楽しんでるのを邪魔すんなよ! ぁぁん!?」みたいな、純粋なる怒りだと感じた。
「----まぁ、ともあれ早速」
彼女はパソコンの電源を付けると、そのままログイン画面にユーザー名とパスワードを入れていく。
俺が見ている前で、とも思ったが、彼女のキーボードさばきはパソコン素人の俺には追いつけなかったので、そんなに関係ないのだろう。
そして1つのファイルを、【冒険者部スキル目録】なるファイルを開いた。
===== ===== =====
【スキル交換リスト】
(A)体技 剛腕 韋駄天 鬼武将 馬鹿力 戦上手 ヘビーファイター 破滅の拳
(M)火魔法 基礎魔法 闇魔術 見えない手 トリックスター 識を織る者
(S)雷神剣 魔改造 エレメント 神鎧 魔弾 蛮勇の剣
(P)
===== ===== =====
「これを見てもらいたかったんだよね。流石に全部は覚えてないので……あっ、【お手当て】のスキルがなくなってますね。熟練度でカバー、という所でしょうか?」
「……これ、どういうヤツ? (A)とか、(M)とか、なに?」
いきなり見せられても、意味が分からないんだけれども。
「これは、スキル。冒険者部の皆が手に入れた、けれども要らなかったり、もう持ってたりするスキル。
そういった不必要なスキルを、必要な人と交換する仕組み。言わば、スキルのフリーマーケットでも言うべきでしょうか」
「スキルのフリーマーケット……」
「うちの冒険者部は、皆が皆、ダンジョン攻略を意欲的にやっている人達ばかりですけれども。そういった人達が、手に入れたスキルを、皆で共有して強くなろーということです」
そういった不必要なスキルを、こうやってファイルとして書き留めているみたいだそうだ。
「ダンジョンボスを倒した際、初回は自分で決められます。しかしながら、2回目以降は魔石以外は完全にランダム報酬。スキルだけではなく、武器の場合もありますし。
だから、時には要らないスキルが手に入る場合もあります。そういったスキルを、皆で共有して、要る人に渡そうという話ですけれども」
「(確かに、そうだな)」
俺も、ダンジョンボスを倒して【優しい木こりの鞭】を手に入れる間にも、色々とゴミみたいな武器やスキルはいっぱい手に入った。
槍やパチンコなどの必要ない武器に、汎用的すぎて逆に使い所が一切ないスキルの数々とか。
そういった、まったく使えそうにないスキルに関しては、【女傑】以外は、今ん所は市役所で売ったりしてるんだけど。
----なるほど、こういった風にスキルを交換するという選択肢もあるのか。
「で、(A)や(M)っていうのは、そのスキルが四大力のどれに当たるかということですね」
「四大力、って言うのは?」
「冒険者の職業、その戦闘スキルなどは、全てこの4つの力に分類できるという話ですよ」
赤坂先輩は四大力について説明するため、さっきのとは別のファイルを見せてきた。
===== ===== =====
【四大力】
冒険者が使う、4つの力。全ての冒険者が、この4つのうちのどれかを所有していると言われている
《オーラ》
火の元素。肉体の力で、破壊を司る
主な使い手(1);【格闘家】=肉体をオーラで包み込むことで、強力な破壊力を誇る職業
主な使い手(2);【剣士】=剣を用いる身体をオーラで強化することで、戦闘に特化した剣裁きを行う職業
主な使い手(3);【ベルセルク】=獣のように戦うために自我を暴走させ、全身にまとったオーラで戦う職業
《マナ》
水の元素。エネルギーの力で、魔術を司る
主な使い手(1);【魔法使い】=大気中のマナを用い、魔術式によって世界に魔法を生み出す職業
主な使い手(2);【風水師】=自然界の純粋なるマナを探り、土地の力を最大限に発揮させる職業
主な使い手(3);【賢者】=マナを極める事で、回復術師の神聖術をも再現して使えるようになった職業
《スピリット》
雷の元素。武器の力で、付与を司る
主な使い手(1);【魔剣士】=魔の属性を剣にスピリットを用いて付与することで、斬撃を極限まで高める職業
主な使い手(2);【勇者】=破邪の属性をあらゆる武器にスピリットで付与することで、魔物やモンスターに対して絶対的な特攻効果を発揮する職業
主な使い手(3);【アサシン】=あらゆる属性をスピリットによって付与でき、少ない力でも相手に確実に止めを刺せる職業
《プラーナ》
風の元素。生き物の生命力で、治癒を司る
主な使い手(1);【回復術師】=プラーナの力を相手に与える事で、体力回復などを行う職業
主な使い手(2);【神官】=プラーナを神の奇跡と合わせて、回復だけでなく防御結界や攻撃力と守備力の強化弱体化が出来る職業
主な使い手(3);【パラディン】=プラーナを自身の強化に用いる事で、怪我をしてもすぐに回復する屈強なる槍の使い手の職業
===== ===== =====
「これが四大力の内訳なのですけれども。普通の体術や武術などの《オーラ》系統、それに魔法などの《マナ》系統のスキルは手に入りやすいのですが、《スピリット》系統や《プラーナ》系統はあまりなくて」
「なるほど、確かにこの内訳だと下の2つは手に入りづらそうですね」
【魔剣士】や【勇者】、【神官】に【パラディン】。
ゲームなんかだと、滅多にいないレア職業ばかりじゃないだろうか。
「で、ここからが、本題なのでして」
と、赤坂先輩は俺に手を差し出してきた。
「短い間に、いくつものダンジョンで隠しボスと戦ってきたと言われている冴島渉くん。そんなあなたなら、要らないスキルも持っているかもしれない。
----もし、要らないレアスキルがあったら、私達のと交換しませんか?」
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