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第2章『新たな召喚獣、新たな世界/ファイントの章』
第50話 オーラ VS スピリット(2)
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《悪の手先》雪ん子とアイシクル騎士団長スティーリアの戦いは、スティーリアの有利で進んでいた。
それは2人がどちらも剣を使う者であり、同時に2人が扱う四大力の違いにあった。
雪ん子は、オーラの力を使って、剣術の威力を上げてくる。
だがしかし、騎士団長にまで上り詰めた過去を持つ幻影----スティーリアにとっては、彼女の剣の動かし方さえ見れば、どういう攻撃が来るかがある程度分かる。
縦に振る動作が見えれば、横に大きく避けて。
逆に横に振ったりする動作が見えれば、前に突っ込んで体勢を崩す。
相手の所作1つ1つに対し、どういう攻撃が来るかという経験を持つスティーリアは、スピリットの力と技術で、雪ん子の攻撃を封じる。
逆に雪ん子はと言えば、まだ【剣士】に成りたての彼女には、そこまでの境地に至っていない。
もっと言えば、スティーリアは1つ1つの動作を微妙にずらしたり、変える事によって、フェイント----相手を惑わす技術を使われて、翻弄されていた。
そして、厄介なのは、彼女の使うスピリットの力。
オーラはエネルギー量を劇的に増大させる代物だとすれば、スピリットはエネルギーそのものの性質を変える代物。
スティーリアが同じように縦に振った斬撃も、ある時は雷を思わせんばかりに素早く雪ん子の身体に伝わってきて、またある時は相手の攻撃に反応して瞬時に固まる凝固性を見せてきた。
雪ん子の体力はどんどん削られ、レベルアップしていなければ、恐らく彼女の負けは既に決まっていただろう。
「(厄介ですね、彼女は)」
一方で、そんな有利な状況----2体の騎士が倒されたことによる戦闘能力上昇のバフをかけられているスティーリアもまた、雪ん子を攻めかねていた。
雪ん子が、どんどん強くなっているからだ。
「(力任せに全身を無駄ばかりに費やしていたオーラを、一撃一撃斬り合う度に修正されています。身体にとって、剣術にとって、最も良い形へと)」
それも、スティーリアの剣術を見て、修正してくるのだ。
----【学習】。
相手の技を見て、自分の物とする、青魔法の十八番の技術。
今、雪ん子は、スティーリアのスピリットの効率的な使い方を見て、自分のオーラの使い方を修正してる。
大雑把な使い方から、より良い四大力の使い方を。
相手の技を見て、良い所を盗んで活かす----雪ん子がやっているのは、そういうタイプの、人間なら当たり前のものだ。
成長しない召喚獣にとっては、異例な事だが。
「(オーラとスピリットは、本質としてまるで違う。それなのに、さっきの彼女の斬撃、少し柔らかかった)」
雪ん子はオーラの力で、強引に、スティーリアがスピリットを使って行った弾力性のある斬撃攻撃を、再現しようとしていたのだ。
「(本当に、召喚獣ですか? どんどん、どんどん強くなってる!? オーラの力をさらに有効的に使って、さっきまでの剣の威力とは比べ物にならない)」
このまま成長されると、やられてしまう。
「(ここは一気にケリをつけるべきですね)」
スティーリアはそう決意し、雪ん子に向かって真っすぐ突っ込んだ。
「《ピピピッ!》」
雪ん子はと言うと、それに真っ向から突っ込んだ。
どんどん最適化されつつあるオーラの力を使って、斬撃を放つことも忘れずに、だ。
「(身体能力を、剣術と一緒にオーラによって強化してるんですね。
だがしかし、スピリットの力でも、同じことは出来るッ!)」
スティーリアは全身に、スピリットの力を用いる。
スピリットの力は付与の力、剣に付与して斬撃の特性を変えるだけでなく、自分の肉体にも特性を与える事が出来る。
彼女が今、与えた特性は----粘性。つまりは、粘る性質。
「(----スティーリア剣術【スライム】)」
それは魔物の一種であるスライムの身体に着目して得た能力。
スライムの様に身体を粘らせて、柔軟に動きを持たせることで、相手の巨大な斬撃をも身体の構造を無視して避けられるっ!
「《----?! 避けラレた!!》」
事実、雪ん子が絶対に避けられないと思って放った斬撃を、彼女は全身をスライムの様に粘る身体に変えて、下から通り抜けた。
床と斬撃との間に出来た僅かな隙間を、まるで行き場を見つけて突っ込む水のように、すーっと通ってきた。
そして、とんっ、と、雪ん子の身体に、スティーリアが持つ剣の切っ先が触れていた。
「(斬撃と身体に性質を与えるだけが、スピリットの力ではない。
我々アイシクル騎士団の隊長クラス----ニパスとスリート、そして私だけが持つ秘伝の奥義をお見せしましょう)」
秘伝の奥義、それは自らの名前を付けた最強の技。
アイシクル騎士団将校スリートの奥義の名は、【みぞれ斬り】。
二刀流にして、氷と水の2つの剣を持つスリートが放つ、2本の剣がどちらで攻撃してるか分からないくらいの、光速の突き戦術。
その姿は、まるで氷と雨の2つが混ざった、みぞれ----スリートのように。
アイシクル騎士団副長ニパスの奥義の名は、【吹雪突撃】。
全身に雪の膜を張り、自慢の脚力を活かして、風の様に素早く走って、風属性と氷属性を合わせた突進攻撃を与える技。
その姿は、まるで強風によって飛ばされる雪である、吹雪----ニパスのように。
そして、アイシクル騎士団長スティーリア----氷柱を意味する名前を持つ彼女の奥義は----。
「(奥義、【突く氷柱】)」
「《やばっ!!》」
雪ん子は本能で、スティーリアがなにかヤバい攻撃をしていることを察知した。
それ故に雪ん子は大きく距離を取り、スティーリアの剣の刃先が届かないくらいにまで下がる。
しかしながら、雪ん子の脇腹にスティーリアの刃先が届いていた。
----いきなり、彼女の持つ剣の刃先が2つに増えていたのである。
そのうちの1つが、雪ん子の脇腹を抉っていたのである。
アイシクル騎士団長スティーリアの必殺技、【突く氷柱】。
何故、いきなりスティーリアの剣の刃先が2つに増えたのか。
その答えは、彼女のステータスが関係している。
===== ===== =====
【アイシクル騎士団長スティーリア】 レベル;Ⅱ 《雪山の騎士城》ボス魔物
とある世界の騎士団を率いる姫騎士。自らの氷柱の名を冠する秘奥義を持つ、斬撃の特性を自由自在に操る【魔剣士】の魔物
その身体は長い間、氷の魔境に居たせいか、全身に氷属性を帯びて付与されている
固有スキル;【氷結の申し子】;全ての攻撃に対し、氷属性を付与する
===== ===== =====
雪ん子も持っている固有スキル、【氷結の申し子】。
その効果は全ての攻撃に対して、氷属性が付与されているという事だ。
簡単に言うと、うっすらと、目には見えない膜のようなモノが、全ての攻撃に【氷属性】を与えるべく覆ってイメージを想像して欲しい。
そんな目には見えない【氷結の申し子】の膜を、スピリットで瞬時に刃へと変換して放つ。
スキルだけでなく、剣そのものにもスピリットの力で強化することで、より強い力で相手に斬撃を与える技。
それが、この【突く氷柱】という技なのである。
「(相手の意表を突く、【突く氷柱】。相手の意識が薄れているところを、スキルを変形させた剣で瞬時に攻撃する、不可避の剣技。
同じ氷属性だからダメージは少ないでしょうが、先のダメージと合わせて、もう体力もほとんど残ってないでしょう)」
「《うグッ!!》」
事実、雪ん子の体力はそんなに残ってなかった。
スピリットを用いた変則的な技によるダメージ、そしてさっきの【突く氷柱】で体力の7割以上が削られてしまっていたからだ。
「(心臓を貫けませんでしたが、脇腹は攻撃出来ました。これでオーラの力をいかに有効的に使えるようになっても、今より攻撃力は上がらないでしょう。
----さて、では止めと参りましょうか)」
相変わらず、言葉に出してないせいで雪ん子が困惑する中、スティーリアは刃先が2つとなった、必殺の剣を彼女の心臓目掛けて放つのであった。
それは2人がどちらも剣を使う者であり、同時に2人が扱う四大力の違いにあった。
雪ん子は、オーラの力を使って、剣術の威力を上げてくる。
だがしかし、騎士団長にまで上り詰めた過去を持つ幻影----スティーリアにとっては、彼女の剣の動かし方さえ見れば、どういう攻撃が来るかがある程度分かる。
縦に振る動作が見えれば、横に大きく避けて。
逆に横に振ったりする動作が見えれば、前に突っ込んで体勢を崩す。
相手の所作1つ1つに対し、どういう攻撃が来るかという経験を持つスティーリアは、スピリットの力と技術で、雪ん子の攻撃を封じる。
逆に雪ん子はと言えば、まだ【剣士】に成りたての彼女には、そこまでの境地に至っていない。
もっと言えば、スティーリアは1つ1つの動作を微妙にずらしたり、変える事によって、フェイント----相手を惑わす技術を使われて、翻弄されていた。
そして、厄介なのは、彼女の使うスピリットの力。
オーラはエネルギー量を劇的に増大させる代物だとすれば、スピリットはエネルギーそのものの性質を変える代物。
スティーリアが同じように縦に振った斬撃も、ある時は雷を思わせんばかりに素早く雪ん子の身体に伝わってきて、またある時は相手の攻撃に反応して瞬時に固まる凝固性を見せてきた。
雪ん子の体力はどんどん削られ、レベルアップしていなければ、恐らく彼女の負けは既に決まっていただろう。
「(厄介ですね、彼女は)」
一方で、そんな有利な状況----2体の騎士が倒されたことによる戦闘能力上昇のバフをかけられているスティーリアもまた、雪ん子を攻めかねていた。
雪ん子が、どんどん強くなっているからだ。
「(力任せに全身を無駄ばかりに費やしていたオーラを、一撃一撃斬り合う度に修正されています。身体にとって、剣術にとって、最も良い形へと)」
それも、スティーリアの剣術を見て、修正してくるのだ。
----【学習】。
相手の技を見て、自分の物とする、青魔法の十八番の技術。
今、雪ん子は、スティーリアのスピリットの効率的な使い方を見て、自分のオーラの使い方を修正してる。
大雑把な使い方から、より良い四大力の使い方を。
相手の技を見て、良い所を盗んで活かす----雪ん子がやっているのは、そういうタイプの、人間なら当たり前のものだ。
成長しない召喚獣にとっては、異例な事だが。
「(オーラとスピリットは、本質としてまるで違う。それなのに、さっきの彼女の斬撃、少し柔らかかった)」
雪ん子はオーラの力で、強引に、スティーリアがスピリットを使って行った弾力性のある斬撃攻撃を、再現しようとしていたのだ。
「(本当に、召喚獣ですか? どんどん、どんどん強くなってる!? オーラの力をさらに有効的に使って、さっきまでの剣の威力とは比べ物にならない)」
このまま成長されると、やられてしまう。
「(ここは一気にケリをつけるべきですね)」
スティーリアはそう決意し、雪ん子に向かって真っすぐ突っ込んだ。
「《ピピピッ!》」
雪ん子はと言うと、それに真っ向から突っ込んだ。
どんどん最適化されつつあるオーラの力を使って、斬撃を放つことも忘れずに、だ。
「(身体能力を、剣術と一緒にオーラによって強化してるんですね。
だがしかし、スピリットの力でも、同じことは出来るッ!)」
スティーリアは全身に、スピリットの力を用いる。
スピリットの力は付与の力、剣に付与して斬撃の特性を変えるだけでなく、自分の肉体にも特性を与える事が出来る。
彼女が今、与えた特性は----粘性。つまりは、粘る性質。
「(----スティーリア剣術【スライム】)」
それは魔物の一種であるスライムの身体に着目して得た能力。
スライムの様に身体を粘らせて、柔軟に動きを持たせることで、相手の巨大な斬撃をも身体の構造を無視して避けられるっ!
「《----?! 避けラレた!!》」
事実、雪ん子が絶対に避けられないと思って放った斬撃を、彼女は全身をスライムの様に粘る身体に変えて、下から通り抜けた。
床と斬撃との間に出来た僅かな隙間を、まるで行き場を見つけて突っ込む水のように、すーっと通ってきた。
そして、とんっ、と、雪ん子の身体に、スティーリアが持つ剣の切っ先が触れていた。
「(斬撃と身体に性質を与えるだけが、スピリットの力ではない。
我々アイシクル騎士団の隊長クラス----ニパスとスリート、そして私だけが持つ秘伝の奥義をお見せしましょう)」
秘伝の奥義、それは自らの名前を付けた最強の技。
アイシクル騎士団将校スリートの奥義の名は、【みぞれ斬り】。
二刀流にして、氷と水の2つの剣を持つスリートが放つ、2本の剣がどちらで攻撃してるか分からないくらいの、光速の突き戦術。
その姿は、まるで氷と雨の2つが混ざった、みぞれ----スリートのように。
アイシクル騎士団副長ニパスの奥義の名は、【吹雪突撃】。
全身に雪の膜を張り、自慢の脚力を活かして、風の様に素早く走って、風属性と氷属性を合わせた突進攻撃を与える技。
その姿は、まるで強風によって飛ばされる雪である、吹雪----ニパスのように。
そして、アイシクル騎士団長スティーリア----氷柱を意味する名前を持つ彼女の奥義は----。
「(奥義、【突く氷柱】)」
「《やばっ!!》」
雪ん子は本能で、スティーリアがなにかヤバい攻撃をしていることを察知した。
それ故に雪ん子は大きく距離を取り、スティーリアの剣の刃先が届かないくらいにまで下がる。
しかしながら、雪ん子の脇腹にスティーリアの刃先が届いていた。
----いきなり、彼女の持つ剣の刃先が2つに増えていたのである。
そのうちの1つが、雪ん子の脇腹を抉っていたのである。
アイシクル騎士団長スティーリアの必殺技、【突く氷柱】。
何故、いきなりスティーリアの剣の刃先が2つに増えたのか。
その答えは、彼女のステータスが関係している。
===== ===== =====
【アイシクル騎士団長スティーリア】 レベル;Ⅱ 《雪山の騎士城》ボス魔物
とある世界の騎士団を率いる姫騎士。自らの氷柱の名を冠する秘奥義を持つ、斬撃の特性を自由自在に操る【魔剣士】の魔物
その身体は長い間、氷の魔境に居たせいか、全身に氷属性を帯びて付与されている
固有スキル;【氷結の申し子】;全ての攻撃に対し、氷属性を付与する
===== ===== =====
雪ん子も持っている固有スキル、【氷結の申し子】。
その効果は全ての攻撃に対して、氷属性が付与されているという事だ。
簡単に言うと、うっすらと、目には見えない膜のようなモノが、全ての攻撃に【氷属性】を与えるべく覆ってイメージを想像して欲しい。
そんな目には見えない【氷結の申し子】の膜を、スピリットで瞬時に刃へと変換して放つ。
スキルだけでなく、剣そのものにもスピリットの力で強化することで、より強い力で相手に斬撃を与える技。
それが、この【突く氷柱】という技なのである。
「(相手の意表を突く、【突く氷柱】。相手の意識が薄れているところを、スキルを変形させた剣で瞬時に攻撃する、不可避の剣技。
同じ氷属性だからダメージは少ないでしょうが、先のダメージと合わせて、もう体力もほとんど残ってないでしょう)」
「《うグッ!!》」
事実、雪ん子の体力はそんなに残ってなかった。
スピリットを用いた変則的な技によるダメージ、そしてさっきの【突く氷柱】で体力の7割以上が削られてしまっていたからだ。
「(心臓を貫けませんでしたが、脇腹は攻撃出来ました。これでオーラの力をいかに有効的に使えるようになっても、今より攻撃力は上がらないでしょう。
----さて、では止めと参りましょうか)」
相変わらず、言葉に出してないせいで雪ん子が困惑する中、スティーリアは刃先が2つとなった、必殺の剣を彼女の心臓目掛けて放つのであった。
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