俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政

文字の大きさ
85 / 354
第3章『決戦の北海道と、最強の召喚士シーヴィー/吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世の章』

第81話 ボス魔物をレベルアップさせよう!!

しおりを挟む
「----はい、とどめ☆」

 ファイントの放った黒い魔力弾は、そのままボス魔物の方まで飛んでいく。
 ボス魔物が差し向けたゴブリン達が、怯えながらも、黒い魔力弾に向かって行く。

 立ち向かえるほどの力は、弱者の代表格たるゴブリン達にはない。
 ゴブリン達にあるのは、女を犯して喜ぶだけの被虐趣味と、男だろうと女だろうと自らの子孫を残せる生存適正のみ。
 だから、ボス魔物は、彼らを率いる王はゴブリン達にこう命じた。

【----盾になれ、弱者共ゴブリン

 ゴブリン達はその命に従い、黒い魔力弾に飛びつく。
 飛びつかれたことにより、黒い魔力弾は破裂し、そのまま10数匹のゴブリン達を巻き込んで、消滅した。

「あらあら♪ 実に良い感じの、悪どい戦法よねぇ♪ 【弱者王ゴブリンクラウン】さん♪」

 ----弱者王ゴブリンクラウン
 それが今、俺達が戦っているボス魔物の名前である。


 ===== ===== =====
 【弱者王《ゴブリンクラウン》】 レベル;Ⅲ 《狂いゴブリン達の洞窟遺跡》ボス魔物
 自らの弱さを自覚しながらも、他者から奪うという欲求を満たそうとするゴブリン達の想いが作り出した、王冠型のボス魔物。多くのゴブリン達の願いである強欲を満たすため、ゴブリン達を使い捨てる
 どんなゴブリンであろうともかのボス魔物は従える事ができ、ゴブリン達が多くなればなるほど強さが増す。また、ゴブリン達が頭の中に作り出したと思われる幻想の王者の肉体には物理攻撃が一切通じない
 ===== ===== =====

 
 薄汚れた王冠に、どっぷりと腹が出たキングゴブリンの霊体。
 ボスの間に入ると共に、多数のゴブリン達を率いてこちらに蹂躙してきた、このダンジョンのボス魔物である。

 この弱者王ゴブリンクラウンは、ゴブリンであれば、例え俺が召喚した召喚獣のゴブリンであろうとも率いる事が出来るという、強力な支配能力を持ち。
 率いるゴブリンの数だけ、ボス魔物の強さ、そして率いているゴブリン達全てがパワーアップする。

「今率いている数は、およそ1万……強さとしては、レベルⅢか。
 最初が・・・レベルⅠだと考えれば、相当強くなったな」

 まぁ、俺が召喚した大量のゴブリン達を、まとめて支配下に置いたから、当然と言えば、当然だが。

「《ぴぃ!! 良い感じ! 良い感じ!》」
「そうじゃのう。これくらいでないと、"れべぇーる"も上がらんという事じゃ」

 笑いながら、雪の女神ポリアフへと進化した雪ん子が、ばったばったとゴブリン達を倒して行く。
 そして、《悪の手先》という称号を手に入れてレベルアップした狐吸血鬼、ココアもまた、魔法で一撃だ。

「よーし☆ 肩慣らしも済んだし、そろそろ本気、出しちゃおうかな♪」


 バンっと、霊体であるはずの弱者王ゴブリンクラウンの体内に大量の黒い光源が現れる。
 真っ黒な闇の炎の、悪に染まった精霊達----彼女がレベルⅢとなって新しく手に入れた職業、《悪の天使》の力である。


 ===== ===== =====
 【悪の天使】 スピリット系統職業・種族限定
 魔法を放った際、その1割、10%分の力を予めセットしておいた悪精霊達に魔力を溜める事が出来る。悪精霊の数は最大50体までセットすることができ、どれだけ多くセットしても、全員に元の魔法の1割の力がセットされる
 10割以上、100パーセント以上の魔力が悪精霊達に溜まった時、悪精霊達を消滅させ、その分の攻撃魔法を相手に放つことが可能である
 (※)この職業は一部適性がある種族しか取得できません
 ===== ===== =====


 今のファイントは、最大50体にもなる悪精霊達を率いて、相手に大規模な魔力攻撃を仕掛けられるようになったのだ。
 この悪精霊達はファイントの周囲5kmの間なら、生きているモノでなければ、どこにでも、そう、相手の霊体の中にも置いておくことが出来る。

「その悪精霊達の数は、およそ20体♪ そして溜めた魔力は、およそ120%越え☆」

 この攻撃の凄い所は、100%以上も溜める事が出来るという事。
 制御の問題から120%くらいが限界らしいのだが、俺達が傷を負う事を考慮しても良いなら最大で200%だろうとも撃てると、ファイントは言っていた。

 弱者王ゴブリンクラウンは、今頃慌てている事だろう。
 自分の体内に20個の爆弾が仕掛けられたようなモノだからな、あれは。

「では、参りましょう♪
 ----《消滅魔法・悪喰あくじき》!!」

 そして、弱者王ゴブリンクラウンの身体から20個の悪精霊爆弾が破裂し、そのまま霊体の消滅と共に、本体である王冠も割れる。
 王冠が割れると共に、統率者を失ったゴブリン達が消滅していく。


 ===== ===== =====
 Fランクダンジョン《狂いゴブリン達の洞窟遺跡》のボス魔物を倒しました
 確定ドロップとして、魔石100個が ドロップします

 追加条件【弱者王にゴブリン達を集めさせ、レベルアップさせる(1)】の達成を確認
 報酬として、【ゴブリンメタル】を10個獲得しました
 追加条件【弱者王にゴブリン達を集めさせ、レベルアップさせる(2)】の達成を確認
 報酬として、【ゴブリンのリビングメタル】を1個獲得しました

 今回は 初回討伐特典は ありません
 ===== ===== =====
 

「おぉ、結構集まったな」

 俺は大量に出てきた魔石100個、そして今回、手に入れた【ゴブリンメタル】と【ゴブリンのリビングメタル】を見ながらほくそ笑む。

「大量にゴブリンを召喚して、弱者王ゴブリンクラウンをレベルⅢにまで成長させたかいがあったというものだ」

 ダンジョンの報酬は、ボスの強さに依存されている。
 Fランクダンジョンだの、Aランクダンジョンだのと言ったヤツは、ボスがどれほど強いかにかかっているのだ。
 例えこのダンジョンが、Fランクダンジョンであろうと、弱者王ゴブリンクラウンがレベルⅢに成長したことで、報酬も豪華になった、ということだな。

 最初、レベルⅠの状態で倒した時は魔石1個だけだったのに。
 レベルⅢの状態のときは、魔石100個----凄い変化だ。

「これは、ハマっちゃうかもな」

 俺が今、何をしているのか。
 それを語るには、数日前----俺の冒険者証に【佐鳥愛理を殺せ】というのが書かれた時まで、話を戻さなければならない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

地獄に落ちた僕らは生きる意味を知った。

姫がかり
ファンタジー
死んだはずの僕は、 “地獄”で目を覚ました。 傷だらけの少女を背負って、この世界を歩き続ける。 ここには“死すら許されない苦しみ”がある。 それでも、守りたい命がある。 これは、生きる意味を失った僕らが、 もう一度“生きよう”とする物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

自由でいたい無気力男のダンジョン生活

無職無能の自由人
ファンタジー
無気力なおっさんが適当に過ごして楽をする話です。 すごく暇な時にどうぞ。

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」  ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...