俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政

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第3章『決戦の北海道と、最強の召喚士シーヴィー/吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世の章』

第111話 新・ココア姉妹による、巨大龍殺し

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「----と言う訳で、リタちゃんの記念すべき1発目!
 行きます、『キュート』!!」

 すーっと、大きく息を吸ったマルガリータ……リタは手にした杖を巨大龍に向けていた。
 巨大龍に向けると共に、杖からハートマークたっぷりの『キュート』という文字が生まれ、巨大龍の手のスピーカーにぶつかり、スピーカーの1つが破壊された。

「はははっ! 見たですか、これがめちゃんこ可愛いリタちゃんの力なのですよ!」
「すげぇ……」

 なんか気付いたら、テレビの魔法少女が放つようなハートマークたっぷりの『キュート』という文字が、あの巨大な龍の持つスピーカーの1つを破壊していたのだから。

「ふふんっ! ボスよ、リタちゃんの力は凄かったでしょう?!
 なんなら、もーっと褒めてくれて良いのですよ! なにせ、ボクは可愛いので!」

 ドヤァーと、リタは頭を俺へと差し出してくる。
 まるで俺に頭を撫でろと言わんばかりに。

「(ちょっと我が強すぎない……?)」

 どうどうと、頭を俺へと押し付けてくるリタの頭を、おっかなびっくりしながらゆっくり頭を撫でる。

「あぅ~~~っ?! 良いですねぇ、ボスの撫で撫では、良い感じです!
 ……ボスのがダメだったら、可愛いボクの手で---ふふっ!!」
「怖いのじゃ?! なんか、色々とヤバイ事を考えてるのじゃが?!」

 ガシッと、ココアはリタの手を取る。

「ほら、あの巨大龍を妾達でぶち倒すよ! リタ!」
「わっ、分かってるんですよ、ココアの姉御……。行くですよ、ココアの姉御!」

 ココアとリタはまるで姉妹のように手を取ると、背中の蝙蝠に似た翼で、空へと飛ぶのであった。


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


 ココアとリタが空へと舞うと共に、巨大龍----"声融解龍せいゆうかいりゅうオーゴショCVリヴァイアさん"の頭は、2人の方へと向けられていた。

『グォォォン! コロ、コロ、ボタ、ボタゥゥゥゥン!!』

 巨大龍は既に背中の部分は【融合召喚】の副作用で溶け始めているようだが、それでもまだまだ生き続けそうな、妙な存在感があった。

「シーヴィー……このような姿になってでも、妾達を倒したかったとはのぅ。同情こそせんが、副作用で溶ける前に倒すことで、妾の憎しみと共に手向けにしてやろうぞ!!」

 と、ココアがそう気持ちを新たに頑張ろうとしている中、もう一方の手----つまりは、リタを掴んでる手の方にいきなり重みがかかってきた。
 攻撃されたのかと思って見ると、そこにはぜぇぜぇ息を切らしながら、辛うじて飛んでいるリタの姿があった。

「ぜぇぜぇ……空を飛ぶのって……可愛いボクには重労働……なのですよ……」
「まだ飛んで1分も経っておらんが?!」

 あまりの体力のなさに、ココアが少しがっかりして、そのままゆっくりリタの身体を抱きかかえる。

「ほら、これでどうじゃ? 少しは疲れなくなるじゃろう?」
「あっ……ありがとうなの……です。ココアの姉御……」
「ココアの姉御、のぉ……」

 と、どうしてもココアの頭には、とある召喚獣の姿が浮かんでいた。
 そう、自分の事を「妾お姉ちゃん」と呼んでいた、同じくエルダードラゴンエッグから生まれた召喚獣のことを。

「のぉ、リタ。もし良かったらなのじゃが……"妾の姉御"と呼んでくれんかのう?」
「どういう……要求……ですか?」
「ははっ、なーに。ちょっとした狐の乱心じゃよ」

 忘れてという前に、リタはココアの顔をじーっと見つめる。


「良いですよ、"妾の姉御"。可愛いボクは、リタちゃんはファミリーのためにやるのは、当然なので」


 ニコッと、リタはそう笑い、ココアは一瞬うるっと来てしまったが、すぐさま巨大龍への攻撃へと移行する。

「良し、リタ! まずは、お主の声を、アイツに喰らわせるのじゃ!」
「了解だよ、妾の姉御! ボクの可愛い歌声を聞かせてあげましょう、『バースト』!!」

 と、リタはすーっと大きく息を吸い込むと、杖へと向かって言葉を発する。

 それと同時に、燃える炎のような効果エフェクト付きで『バースト』という文字が、巨大龍へと放たれる。
 それをココアは新たに得たスキル【管狐ノ支援】で、無属性のその魔法に『鑑定属性』を付与しておく。
 実際には『鑑定属性』というものはなく、それに近い事が出来る属性なのだが。

 【管狐ノ支援】の効果を受けた『バースト』の文字は、宙でいきなり大きくなると、巨大龍を飲み込んだ。

「おぉっ! 流石は妾の姉御、どうやったかは分からないけど、可愛いボクの声があんなに大きく!!
 あれで、めちゃくちゃ攻撃が効きますよね!!」
「いや、妾のアレは、ほとんどダメージにはならんじゃろうな」
「へっ……?」

 その言葉通り、巨大となった『バースト』の文字は巨大龍に一切ダメージを与える事はなく、そのまま消えて行った。

『グォォォォン! コロ、コロ、ボタ、ボタンゥゥゥゥン!!』
「ひぃ!! 妾の姉御、あれではダメージには……」
「いや、アレで良いんじゃ」

 と、ココアはガシッとリタを抱えると、さらに空高くへと飛んでいく。

「ど、どこまで飛ばす気ですかぁぁぁぁ!!」
「ここで良いじゃろうな! 狙いはあそこじゃよ、リタ」

 ココアは巨大龍の頭の上にある角----その中央部分で光る、ボタン型の"ダンジョンコア"を指差していた。

「アレじゃ、さっきの攻撃はあのダンジョンコアを炙り出すためのモノじゃよ。そして、それは上手く行って、弱点のダンジョンコアを見つけ出せたと言う訳じゃな」
「ぴっかぁぁん!! なるほど、マジ可愛いリタちゃんは理解しましたよ! よーし、ではボクの最強攻撃を発動するのですよ! 行きますよ、妾の姉御!」

 ガシッとこちらの手を強く握る手を、ココアはそれすらもうるっと来そうになるが、なんとか気を持ち直してダンジョンコア----巨大龍の弱点に狙いを定める。


「妾の最強の魔法を喰らうが良いのじゃよ! 《あらゆる雷は我が元に集いて、神の代理として妾の名に置いて、神敵を討ち滅ぼす裁きを喰らわす!!》」
「ハッピー・うれぴー・よろしくねっ! マジ可愛いリタちゃんのファーストバトル、こんなに速くてごめんちゃい! でもこれからも応援よろしくねっ!!」


 ココアの頭上に大量の雷が集まり、リタが口にすると共に彼女のテンションがどんどん上がっていく。


「喰らうが良いのじゃ! 《サンダーココア・バニッシュ》!!」
「最後はこの言葉でしめましょう! 『可愛くってごめんちゃい』ぃぃぃぃぃ!!」


 そして、ココアの雷魔法と、リタの放ったラブリマークいっぱいの『可愛くってごめんちゃい』の文字が混ざり合い----


 それは巨大龍の角の、ボタン型ダンジョンコアを撃ち抜く。

『コロ、コロ、ボタ、ボタンゥゥゥゥン! コロボタンコロボタコロン----ウグワーッ!!!』

 やはり大きな弱点だったらしく、巨大龍は消えていき、そして----


 ===== ===== =====
 Sランクダンジョン《ルベバの塔》 甘言のシーヴィーを 倒しました
 Sランクダンジョン《ルベバの塔》 声融解龍《せいゆうかいりゅう》オーゴショCVリヴァイアさんを 倒しました

 確定ドロップとして 【魔石(大)】が ドロップします
 確定ドロップとして 【甘言の仙丹】が ドロップします

 今回は 初回討伐特典は ありません


 【甘言の仙丹】……甘言のシーヴィーから取り出すことに成功した、ありがたい霊薬。飲むと甘く優しいイケメンボイスと美少女声を使い分ける事が出来るようになる
 効果;服用すると【蕩ける声スウィートボイス】の力を手に入れる
 ===== ===== =====


 ココアたちは無事、甘言のシーヴィーを倒すことに成功するのであった。
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