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第8章『【街】/武装姫ヘミングウェイの章』
第281話 【街】とダンバー数(1)
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冴島渉達がアフリカにあるダンジョン【アバトゥワの塔】を抜け----【街】があるレムリア大陸へと辿り着く、ほんの少し前。
空海大地と天地海里の2人もまた、レムリア大陸へと向かっていた。
彼らがレムリア大陸へ向かうために渡った国は、インド。
レムリア大陸の北に位置するインドから、かの地へと向かうダンジョンは、ワンフロアダンジョンにして、SSランクダンジョン【1117柱の頂点への道】。
このダンジョンはインドに伝わる神話、その中の破壊神シヴァをモチーフにしたダンジョン。
破壊神シヴァの代わりに、インドに伝わる1116柱の神々を倒す事がダンジョンクリアの条件となる、探索なしのガチ戦闘だけの戦闘狂人が好むようなダンジョン。
簡潔に言えば、1116柱の敵となった神々を倒すことが出来れば終了という、極めて分かりやすいダンジョン。
このダンジョンがどれだけ恐ろしいかを語るとすれば----インド神話そのものを語るのが速い。
インド神話は、神話の中でも、とりわけ"規模"が大きい物語である。
----"壊れる物の最小単位が国で、星が壊れるのも当たり前"。
----"宇宙がよく壊れる"。
----"普通に息しただけで、世界が壊れる"。
----"踊りのステップで世界が壊れかける"。
インド神話とは、そういうイカレた規模の物語。
そんなイカレ神達が1116柱もおり、そんな規模で攻撃してくるダンジョンだ。
恐らく冴島渉では逆立ちしたって倒すことが出来ないこのダンジョンではあるが、空海大地達にとっては楽勝と言っても良いダンジョンだ。
いくらインド神話の神々が強いとは言っても、レベルに換算すれば、レベルⅨくらい。
レベルⅩである空海大地達にとっては、探索しなくて良い分、他のダンジョンよりも楽だと言える。
勿論、それだけの圧倒的な戦力を持つ2人だからこそ言える台詞なのだが。
そして僅か1時間ほどでこの【1117柱の頂点の道】をクリアした、空海大地と天地海里の2人。
クリア報酬として、【ナーガ龍のベルト】を2本貰った2人は、レムリア大陸へと辿り着き----。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
----そこは、地獄であった。
あるいは、空海大地達にとってはそう見えるだけであって、ある者達にとっては天国なのかもしれない。
そこには数多くの武人が死んでいた。
刀を持った武士は上半身と下半身が真っ二つに分かれており、銃を持った軍人達は頭に銃弾を喰らって倒れている。
互いに斬り合った侍達、頭を割られた狂人達、その他にも数多くの武器を持った人達が全員、漏れなく死んでいた。
そして、その死んだ武人全員が、"笑顔だった"。
「あなた達にとって、ここは#天国 ですか? それとも #地獄 ですか?」
悲惨な惨状を目の当たりにして、言葉を失った空海大地達。
そんな2人に、1人の人物が声をかける。
彼女だけしか使わない、特徴的な「#(ハッシュタグ)」付きの言葉を使う会話口調。
そしてその人物こそ、空海大地達が、このレムリア大陸にまで来た理由の人物。
----ダブルエム、またの名を夕張萃香。
背中に大きな貝のようなモノを背負った彼女は、2人にそう問いかけた。
「----"大勢の人が死んでいる"。言葉にすればそれだけの#光景 ではあり、多くの人達にとって、ここはまさしく、#地獄 なにせ、多くの人が死んでいるのですから。
しかしながら、彼らの笑顔を見れば、どうでしょう? 彼らは死を望んでいたのです」
「……何が言いたいんです?」
天地海里の言葉に、ダブルエムはこう答えた。
「この光景こそが、【街】が目指す理想郷。
----あなた達が来たこの大陸で、今行われようとしている事ですよ」
(※)SSランクダンジョン【1117柱の頂点への道】
【街】が拠点としている幻のレムリア大陸へと続く、4つのダンジョンの1つで、インドにあるダンジョン。インド神話のシヴァ神の伝承を基にしている
破壊神シヴァは、インド神界にいる、自分を除く1116柱の神々を倒し、神々の頂点となった。このダンジョンではその伝承を基に、1116柱の敵たる神々を倒す事がクリア条件となっている
簡単に言えば1116柱の神々を倒せばそれまでだが、インド神話は"壊れる物の最小単位が国で、星が壊れるのも当たり前"や"普通に息しただけで、世界が壊れる"など、全体的にかなりスケール規模の高い神話なため、出て来る神々の強さもかなり強く、高レベルの冒険者向けのダンジョンとなっている
(※)ナーガ龍のベルト
装備アイテム。SSランクダンジョン【1117柱の頂点への道】の初回討伐報酬のうちの1つ
破壊神シヴァは、蛇の神たるナーガ龍をベルトにしており、このベルトはその伝承を基にしている能力を持つ
再生と破壊を司るシヴァ神の能力を宿しており、対象を一度完全に破壊し、その後に自分の思う形として再生する"破壊と再生"の能力を持つ。ただしベルトで対象を掴む必要があり、能力発動後、このベルトは自動的に消滅する
空海大地と天地海里の2人もまた、レムリア大陸へと向かっていた。
彼らがレムリア大陸へ向かうために渡った国は、インド。
レムリア大陸の北に位置するインドから、かの地へと向かうダンジョンは、ワンフロアダンジョンにして、SSランクダンジョン【1117柱の頂点への道】。
このダンジョンはインドに伝わる神話、その中の破壊神シヴァをモチーフにしたダンジョン。
破壊神シヴァの代わりに、インドに伝わる1116柱の神々を倒す事がダンジョンクリアの条件となる、探索なしのガチ戦闘だけの戦闘狂人が好むようなダンジョン。
簡潔に言えば、1116柱の敵となった神々を倒すことが出来れば終了という、極めて分かりやすいダンジョン。
このダンジョンがどれだけ恐ろしいかを語るとすれば----インド神話そのものを語るのが速い。
インド神話は、神話の中でも、とりわけ"規模"が大きい物語である。
----"壊れる物の最小単位が国で、星が壊れるのも当たり前"。
----"宇宙がよく壊れる"。
----"普通に息しただけで、世界が壊れる"。
----"踊りのステップで世界が壊れかける"。
インド神話とは、そういうイカレた規模の物語。
そんなイカレ神達が1116柱もおり、そんな規模で攻撃してくるダンジョンだ。
恐らく冴島渉では逆立ちしたって倒すことが出来ないこのダンジョンではあるが、空海大地達にとっては楽勝と言っても良いダンジョンだ。
いくらインド神話の神々が強いとは言っても、レベルに換算すれば、レベルⅨくらい。
レベルⅩである空海大地達にとっては、探索しなくて良い分、他のダンジョンよりも楽だと言える。
勿論、それだけの圧倒的な戦力を持つ2人だからこそ言える台詞なのだが。
そして僅か1時間ほどでこの【1117柱の頂点の道】をクリアした、空海大地と天地海里の2人。
クリア報酬として、【ナーガ龍のベルト】を2本貰った2人は、レムリア大陸へと辿り着き----。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
----そこは、地獄であった。
あるいは、空海大地達にとってはそう見えるだけであって、ある者達にとっては天国なのかもしれない。
そこには数多くの武人が死んでいた。
刀を持った武士は上半身と下半身が真っ二つに分かれており、銃を持った軍人達は頭に銃弾を喰らって倒れている。
互いに斬り合った侍達、頭を割られた狂人達、その他にも数多くの武器を持った人達が全員、漏れなく死んでいた。
そして、その死んだ武人全員が、"笑顔だった"。
「あなた達にとって、ここは#天国 ですか? それとも #地獄 ですか?」
悲惨な惨状を目の当たりにして、言葉を失った空海大地達。
そんな2人に、1人の人物が声をかける。
彼女だけしか使わない、特徴的な「#(ハッシュタグ)」付きの言葉を使う会話口調。
そしてその人物こそ、空海大地達が、このレムリア大陸にまで来た理由の人物。
----ダブルエム、またの名を夕張萃香。
背中に大きな貝のようなモノを背負った彼女は、2人にそう問いかけた。
「----"大勢の人が死んでいる"。言葉にすればそれだけの#光景 ではあり、多くの人達にとって、ここはまさしく、#地獄 なにせ、多くの人が死んでいるのですから。
しかしながら、彼らの笑顔を見れば、どうでしょう? 彼らは死を望んでいたのです」
「……何が言いたいんです?」
天地海里の言葉に、ダブルエムはこう答えた。
「この光景こそが、【街】が目指す理想郷。
----あなた達が来たこの大陸で、今行われようとしている事ですよ」
(※)SSランクダンジョン【1117柱の頂点への道】
【街】が拠点としている幻のレムリア大陸へと続く、4つのダンジョンの1つで、インドにあるダンジョン。インド神話のシヴァ神の伝承を基にしている
破壊神シヴァは、インド神界にいる、自分を除く1116柱の神々を倒し、神々の頂点となった。このダンジョンではその伝承を基に、1116柱の敵たる神々を倒す事がクリア条件となっている
簡単に言えば1116柱の神々を倒せばそれまでだが、インド神話は"壊れる物の最小単位が国で、星が壊れるのも当たり前"や"普通に息しただけで、世界が壊れる"など、全体的にかなりスケール規模の高い神話なため、出て来る神々の強さもかなり強く、高レベルの冒険者向けのダンジョンとなっている
(※)ナーガ龍のベルト
装備アイテム。SSランクダンジョン【1117柱の頂点への道】の初回討伐報酬のうちの1つ
破壊神シヴァは、蛇の神たるナーガ龍をベルトにしており、このベルトはその伝承を基にしている能力を持つ
再生と破壊を司るシヴァ神の能力を宿しており、対象を一度完全に破壊し、その後に自分の思う形として再生する"破壊と再生"の能力を持つ。ただしベルトで対象を掴む必要があり、能力発動後、このベルトは自動的に消滅する
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