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2018年 脱稿小話
脱稿小話『3月12日は――て、あれ?本編は?』
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◆◇◆2018年3月12日 本編にて掲載した小話の転載です。
登場人物 ヒビキ・クロード・???×3
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……あの、ヒビキ様」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「あの……ヒビキ様?」
「んー、何? 今忙しいんだけど」
「えーと、本日は本編が再開されるはずではないのですか? なぜ、今日も小話が……?」
「それは違うよクロード。作者の人はあくまで『再開は来週』の予定って言ってたんだから。月曜だろうと日曜だろうと、来週であることに変わりはないでしょ?」
「ヒビキ様、さすがにそれは詐欺です」
「俺に言われても困るよ」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……先程から何をなさっておいでなのですか?」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……」
「ヒビキ様?」
「……こう」
「はい?」
「……原稿、書いてる」
「……はい?」
「だから、本編の原稿を書いてるの!」
「……意味が分かりません」
「うん、俺も意味が分からないよ」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……ヒビキ様、私とヒビキ様の会話シーンをもう少し多くしていただけると」
「ダメ。ただでさえこれからキャラクターがどっと増える予定なのに、そんな無駄枠は増やせないよ」
「む、むだ……」
「クロードの出番が特別減るわけじゃないんだから、あんまり我が儘言っちゃ……あれ? クロード? ……どこ行っちゃったんだろ? ……ま、いいや。とにかく急いで書き上げないと。ホント、登場人物の俺がどうして俺のこれからのことを自分で書かなくちゃいけないわけ?」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
カキカキカキ、カキカキカキ……。
カキカキカキ、カキカキカキ……。
『きゃー! クロードさん、何してるんですか!?』
『クロさん、死んじゃダメえええええええええ!』
『くそ! 手を放してくれ! ヒビキ様に捨てられた! もう私に生きる価値などないのだ! 私のような無駄な獣人など死んでしまえばいいのだ!』
『……まーた、変なことになってるにゃねぇ』
「――ん? 今後ろの方から何か聞こえたような……気のせいかな?」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……あ、そういえば、本日3月12日は『財布の日』です。〈さ(3)い(1)ふ(2)〉だね。安定のゴロ合わせ。あとは『モスの日』。1972年3月12日にモスバーガーの実験店がオープンしたらしい。今日と明日はお店でクーポンのプレゼントキャンペーンをやってるみたいだから、行ってみるといいかも。詳しくは公式ホームページを確認してね……て、俺はモスの回し者か」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……一人ツッコミは虚しいなぁ。クロード、どこ行っちゃったんだろ?」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「ふぅ、そろそろ休憩しょう。クロード、みんなー、今からモスにでも行こうよー」
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★
★
『うわあああああ! クロード、何してるのさ!?』
『ううう、ヒビキ様、短い間でしたがお世話になりました! 肉体を失っても心だけはおそばでお守りいたします」
『何言ってるの!? 何言ってるの!?』
『もう! ヒビキさん、クロードさんに何したんですか!?』
『ええええええ!? 俺知らないよおおおおおおおおおおおお!?』
『ご主人さま、とりあえず早く飯屋に行くのにゃ~』
『ヴェネくん空気読んで!?』
登場人物 ヒビキ・クロード・???×3
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……あの、ヒビキ様」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「あの……ヒビキ様?」
「んー、何? 今忙しいんだけど」
「えーと、本日は本編が再開されるはずではないのですか? なぜ、今日も小話が……?」
「それは違うよクロード。作者の人はあくまで『再開は来週』の予定って言ってたんだから。月曜だろうと日曜だろうと、来週であることに変わりはないでしょ?」
「ヒビキ様、さすがにそれは詐欺です」
「俺に言われても困るよ」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……先程から何をなさっておいでなのですか?」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……」
「ヒビキ様?」
「……こう」
「はい?」
「……原稿、書いてる」
「……はい?」
「だから、本編の原稿を書いてるの!」
「……意味が分かりません」
「うん、俺も意味が分からないよ」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……ヒビキ様、私とヒビキ様の会話シーンをもう少し多くしていただけると」
「ダメ。ただでさえこれからキャラクターがどっと増える予定なのに、そんな無駄枠は増やせないよ」
「む、むだ……」
「クロードの出番が特別減るわけじゃないんだから、あんまり我が儘言っちゃ……あれ? クロード? ……どこ行っちゃったんだろ? ……ま、いいや。とにかく急いで書き上げないと。ホント、登場人物の俺がどうして俺のこれからのことを自分で書かなくちゃいけないわけ?」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
カキカキカキ、カキカキカキ……。
カキカキカキ、カキカキカキ……。
『きゃー! クロードさん、何してるんですか!?』
『クロさん、死んじゃダメえええええええええ!』
『くそ! 手を放してくれ! ヒビキ様に捨てられた! もう私に生きる価値などないのだ! 私のような無駄な獣人など死んでしまえばいいのだ!』
『……まーた、変なことになってるにゃねぇ』
「――ん? 今後ろの方から何か聞こえたような……気のせいかな?」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……あ、そういえば、本日3月12日は『財布の日』です。〈さ(3)い(1)ふ(2)〉だね。安定のゴロ合わせ。あとは『モスの日』。1972年3月12日にモスバーガーの実験店がオープンしたらしい。今日と明日はお店でクーポンのプレゼントキャンペーンをやってるみたいだから、行ってみるといいかも。詳しくは公式ホームページを確認してね……て、俺はモスの回し者か」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「……一人ツッコミは虚しいなぁ。クロード、どこ行っちゃったんだろ?」
カキカキカキ、カキカキカキ……。
カキカキカキ、カキカキカキ……。
「ふぅ、そろそろ休憩しょう。クロード、みんなー、今からモスにでも行こうよー」
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『うわあああああ! クロード、何してるのさ!?』
『ううう、ヒビキ様、短い間でしたがお世話になりました! 肉体を失っても心だけはおそばでお守りいたします」
『何言ってるの!? 何言ってるの!?』
『もう! ヒビキさん、クロードさんに何したんですか!?』
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