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1巻
1-12
【技能スキル『鑑定レベル3』を行使します】
【 名 前 】クロード・アバラス
【 性 別 】男
【 年 齢 】26
【 種 族 】獣人種(黒狼族)
【 状 態 】隷属
【 職 業 】騎士(レベル15)
【 レベル 】15
【 H P 】157/239
【 M P 】128/128
【 S P 】429/429
【物理攻撃力】102
【物理防御力】79
【魔法攻撃力】130
【魔法防御力】34
【 俊敏性 】28
【 知 力 】60
【 精神力 】57
【 運 】0
【固有スキル】なし
【技能スキル】『剣技レベル1』『槍技レベル1』『盾技レベル1』『槌技レベル1』『斧技レベル1』『体術レベル1』『瞬脚レベル1』『流脚レベル1』『豪腕レベル1』『体幹制御レベル1』『威圧レベル1』『統率レベル1』『気配察知レベル1』『危機察知レベル1』『威嚇レベル1』
【魔法スキル】なし
【 称 号 】『敗戦者』『負け犬』
【技能スキル『鑑定レベル3』を行使します】
【 名 前 】リリアン・ルージュ
【 性 別 】女
【 年 齢 】10
【 種 族 】ヒト種
【 状 態 】隷属
【 職 業 】非表示
【 レベル 】1
【 H P 】20/27
【 M P 】680/680
【 S P 】16/16
【物理攻撃力】10
【物理防御力】4
【魔法攻撃力】711
【魔法防御力】9
【 俊敏性 】13
【 知 力 】16
【 精神力 】9
【 運 】50
【固有スキル】非表示
【技能スキル】なし
【魔法スキル】『火魔法レベル1』『水魔法レベル1』『風魔法レベル1』『土魔法レベル1』『植物魔法レベル1』『雷魔法レベル1』『光魔法レベル1』『闇魔法レベル1』『支援魔法レベル1』
【 称 号 】非表示
何だか二人ともアンバランスなステータスだな。狼さんこと、クロードさんはレベルの割にステータスが低く、一方でスキル数が多い。
少女こと、リリアンちゃんはMPと魔法攻撃力がはっきり言って異常だ。あんなの暴発して当然だよ。
あと、この『非表示』って何だろう?
【固有スキル『識者の眼レベル1』がステータスの改ざんを認識しました】
【固有スキル『識者の眼レベル1』により再度『鑑定』を行使します】
え!? 何? どういうこと!?
【技能スキル『鑑定レベル3』を行使します】
【 名 前 】クロード・アバラス
【 性 別 】男
【 年 齢 】26
【 種 族 】獣人種(黒狼族)
【 状 態 】隷属・呪縛(不動の八鎖)
【 職 業 】騎士(レベル15)←勇者(レベル95)
【 レベル 】15(95)
【 H P 】157/239(4257)
【 M P 】128/128(3066)
【 S P 】429/429(4115)
【物理攻撃力】102(2211)
【物理防御力】79(1979)
【魔法攻撃力】130(1752)
【魔法防御力】34(1546)
【 俊敏性 】28(2142)
【 知 力 】60(718)
【 精神力 】57(2082)
【 運 】0(50)
【固有スキル】『地帝の聖剣(レベル10)使用不可』『精霊の豪剣 使用不可』
【技能スキル】『剣技レベル1(10)』『槍技レベル1(10)』『盾技レベル1(10)』『槌技レベル1(9)』『斧技レベル1(9)』『体術レベル1(10)』『瞬脚レベル1(10)』『流脚レベル1(10)』『豪腕レベル1(10)』『体幹制御レベル1(10)』『威圧レベル1(8)』『統率レベル1(9)』『気配察知レベル1(10)』『危機察知レベル1(10)』『威嚇レベル1(9)』
【魔法スキル】『大地魔法レベル10 使用不可』『水魔法レベル9 使用不可』『光魔法レベル10 使用不可』『嵐魔法レベル6 使用不可』
【 称 号 】『敗戦者』『負け犬』
【以下非表示】『救世主』『獣国の英雄』『守護者』『地帝の愛し子』
【技能スキル『鑑定レベル3』を行使します】
【 名 前 】リリアン・ルージュ
【 性 別 】女
【 年 齢 】10
【 種 族 】ヒト種
【 状 態 】隷属・魔力暴走(神域の暴流)
【 職 業 】15歳未満はなし(賢者)
【 レベル 】1
【 H P 】20/27
【 M P 】680/680
【 S P 】16/16
【物理攻撃力】10
【物理防御力】4
【魔法攻撃力】711
【魔法防御力】9
【 俊敏性 】13
【 知 力 】16
【 精神力 】9
【 運 】50
【固有スキル】『神域の暴流』
【技能スキル】なし
【魔法スキル】『火魔法レベル1』『水魔法レベル1』『風魔法レベル1』『土魔法レベル1』『植物魔法レベル1』『雷魔法レベル1』『光魔法レベル1』『闇魔法レベル1』『支援魔法レベル1』
【 称 号 】『賢者候補生』『神の試練を受けし者』
……サポちゃん何が起こったの!? よく分からないんだけど!
『サポちゃんより報告。固有スキル『識者の眼レベル1』が改ざん・秘匿されたステータスを認識し、公開しました。サポちゃんより以上』
それがよく分からないんだけど……。
『サポちゃんより報告。『辞書』の行使を推奨します。サポちゃんより以上』
そういえばそうだった。
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
固有スキル『識者の眼』希少ランクSSS以上
神が気まぐれで与える世界最上位の鑑定眼。その瞳はこの世の全ての真実を認識し、識別できると言われている。レベルが上昇するたびに神の視点に近い認識力を持つようになる。
通常はパッシブスキルとして機能するが、本人の意思次第でアクティブスキル『開眼モード』を使いこなせる。
神様やりすぎいいいいいっ! 固有スキルが全部希少ランクSSS以上って、いいのそれ!?
思い返すと俺のスキルって、全部希少ランクが高くない!?
『サポちゃんより報告。スキル使用者の所有スキルは『鑑定』『契約』『翻訳』『暗号解読』が希少ランクB、それ以外は全て希少ランクA以上です。サポちゃんより以上』
それって普通なの!?
『サポちゃんより報告。前代未聞です。サポちゃんより以上』
やっぱり! 前代未聞とかやめてよ、神様! ジュエルさんが言ってたでしょう!? 俺のスキルが希少すぎて狙われるかもって! 自重してください、神様!
(やーだよ。面白そうだもん!)
また何か聞こえた! 神様、明らかに過干渉ですよ! うう、どうしよう。
「どうされましたかな、ヒビキ様?」
「え? あ、いえ、何でもないですよ?」
「では次に行きますかな?」
「……もうちょっとだけ待ってもらっていいですか?」
「構いませんが……?」
とりあえず神様のことは一旦諦め……いや忘れよう。諦めちゃダメ!
つまり固有スキル『識者の眼』で見たステータスが、彼らの本来のステータスってことだよね。
リリアンちゃんは、非表示の固有スキルと称号が見えるようになった。
クロードさんのはよく分からないな。
『呪縛(不動の八鎖)』を確認しよう。
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
固有スキル『不動の鎖』希少ランクSS
見えざる呪いの鎖。このスキルを使用された者はあらゆる行動を制限される。スキルレベルが一つ上昇するたびに使用できる鎖の本数が増え、呪縛効果が高くなる。解呪は困難。
このスキルのせいでステータスおかしくなっているのか? 手足が無いのもこのスキルによる呪縛のせい? ……誰だこんな非人道的なスキルを使った奴は!?
それに職業も、本当は勇者なのに騎士に……勇者?
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
『勇者』
勇ましき者。勇気ある者を指す言葉。職業としては、世界で四人だけが就くことのできる希少ランクSSSの希少職。三種の神選職の一つ。世界を襲う災厄に立ち向かう救世主に与えられる職業。
ちょっと! 勇者様が何者かに封じられているんですけど!? これって世界の危機じゃない?
ツッコミどころが多すぎる……。リリアンちゃんの方は? 固有スキルを確認してみるか。
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
固有スキル『神域の暴流』希少ランクSS
このスキルを所有する者は神の住まう領域『神域』と魂が繋がっており、魔力を神域から与えられる。その魔力は膨大にして凶暴。本来、人の身では扱いきれないため自滅することが多い。神が与える試練のスキル。
神様、こんな小さい子になんてスキルあげちゃったの!?
(賢者に与えし試練だよー。仕方ないよー)
え? 賢者に与えた試練……?
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
『賢者』
道理に通じる賢く優れた者を指す言葉。職業としては、世界で七人だけが就くことのできる希少ランクSSSの希少職。三種の神選職の一つ。全ての魔法に精通する魔導士系最強の職業。勇者の相棒として有名。
俺の目の前に、世界を救う勇者パーティーがいました。
「おひょひょひょひょ、ヒビキ様、大丈夫ですか?」
「……は! だい、じょうぶです」
与えられた情報が濃すぎて意識が飛んでました。
「ほほほほ、こちらの奴隷達に興味がございますかな?」
「ええ、まあ、どうしようかなって考えてまして」
「くふふふふ、しかし彼らは見てのとおり戦うことなどできませんよ?」
なぜだかアジャラタンさんはニンマリと笑いながら俺にそう聞いてきた。
でも実際のところ彼らを購入して困ることは、多分ない。
リリアンちゃんのMPがあれば、クロードさんの身体も治せるだろうから、護衛はしてもらえる……今も唸って俺を睨んでるけど。
それにリリアンちゃんはMP要員、非戦闘要員扱いにしておけば大丈夫。
俺が欲しいのはあくまで戦える護衛と回復を手伝ってくれるMP要員だ。一人を買うつもりだったけど二人でも困ることはない。
それより気になるのは、勇者と賢者を俺の奴隷にしていいのかってことだよな。
いいんですか、神様?
(好きにすればいいんじゃなーい?)
もう会話になるほど軽いんですけど。まあ、神様がいいって言うならいいのかな。でもクロードさんの呪いはどうにかしたいかな。
『サポちゃんより報告。技能スキル『救済措置レベル1』の使用を推奨します。サポちゃんより以上』
『救済措置』? そういえば、先週新しく取得したスキルにそんなのがあったっけ?
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
【技能スキル】『救済措置』希少ランクS
対象者が不当な理由によって外部から行動や思考を制限されている場合、その外圧から対象者を解放、緩和ができるスキル。外圧は種類を問わない。救済の可否はスキルレベルに依存する。
まるでクロードさんを助けるためのスキルだ。
神様は俺にクロードさんを助けてほしいのか。『チュートリアル』の運命操作ハンパないな。
そこまでお膳立てされてるのなら仕方がない。少しちょっかいが多いけど神様には助けられてばっかりだし、ここは協力しますか。俺としても、この二人を放っておくのは忍びない。
クロードさんとリリアンちゃんを買おう。
「おひょ? ひょひょ? おひょひょひょひょ、ひょひょひょひょひょっ、ひょひょひょひょひょひょひょひょひょおおおおおおおおおおおお!」
「アジャラタンさん!?」
俺が購入を決心した瞬間、アジャラタンさんが壊れてしまった。
「アジャラタンさん、正気に戻って!」
俺が呼び掛けても、アジャラタンさんの奇声は止まらない。
クロードさんとリリアンちゃんも、アジャラタンさんの突然の変貌に目を丸くしていた。
「ほほほほほほっ! ヒビキ様、ヒビキ様から!」
「お、俺!? 俺が何? どうしたの!?」
「くふふふふ! ああ、芳しすぎて、しょ・う・て・ん・す・るうううううう!」
やばいやばい、ホント何なの!?
結局五分ほど、アジャラタンさんはこの調子だった。怖かった……。
「おひょひょひょひょ、申し訳ございません。ヒビキ様からあまりに強烈な金運の香りがしたもので、昇天してしまいました。こんなことは初めてで……ポッ」
頬を赤らめてこっちを見ないで! マジ怖いから。
「あの、もう大丈夫ですか?」
「ほほほほ、ええ、もう落ち着きました。それで、もしやどの奴隷をご購入するかお決めになられたのですかな?」
すごいな、この人。もう元の状態に戻ってるよ。こっちは忘れられないトラウマものなのに。
「はい、決めました」
「くふふふふ、戦闘奴隷から選びますか?」
「いいえ、戦闘奴隷からは選びません」
「おやおや、おひょひょひょひょ、ではどちらから?」
ニヤニヤしちゃって。分かってるくせに。
「彼らを購入します」
俺は二人を指差して言った。アジャラタンさんはにっこり笑い、クロードさんとリリアンちゃんは今日一番の驚きの表情を見せた。
「お買い上げありがとうございます。二人合わせて金貨四十枚でございます」
「戦闘奴隷より全然安いですね」
「それはもう、彼らは『使えない奴隷』ですからな」
「金運の香りがしたのにごめんね」
「おひょひょひょひょ、何を仰います。金運とは目先の金を指すのではございませんよ。今後とも当館を、ひいては当商会をご贔屓に」
アジャラタンさんは、それはそれは嬉しそうにニッコリ笑う。商売ってそういうものなのかとちょっと感心した。
そのとき、俺の隣から大きな唸り声が響いた。
「グルルルゥ! き、貴様あああああ! こんな小さい子供を奴隷にして一体何をするつもりだ! この人でなしが! 恥を知れ!」
助けようとして購入した狼奴隷さんに罵声を浴びせられました。
むむ、流石に助けようと思った相手に怒鳴られたのはムッとした。誤解だって分かるけど、ちょっとくらい反撃してもいいでしょう。
「やだな、小さい女の子に酷いことなんてしないよ? 俺がイロイロするのは狼さんにだよ?」
「グルルルル……は?」
「だから、イロイロされるのは狼さんの方だよ?」
俺は笑顔で言った。手足を治したり呪縛を解いたりイロイロするよ?
クロードさんはしばし目を点にして俺を凝視していたが、すぐに正気を取り戻した。
「こ、子供のうちからそんな、ふ、不健全なことをするものではない! 今すぐ考え直すのだ!」
「子供じゃないやい! 十六歳だもん。もう成人してるもん!」
「いや、その言動が子供だ! 身体も心もまだ未熟だ。そんな可愛らしい容姿のくせに、物狂いのようなことをするんじゃない。考え直せ!」
物狂いって、一体俺が何をすると思っているんですか?
「もう決めたんだ。後でまた会おうね」
「おい、待て! 待つんだ! 考え直せ!」
クロードさんは必死で俺を説得しようとしたけど、俺はそれをスルーしてアジャラタンさんと応接室に戻った。
◆ ◆ ◆
「ほほほほ、では金貨四十枚、確かにいただきました」
二人の奴隷を購入することが決まって、俺はギルドから金貨四十枚を引き出しアジャラタンさんに支払った。この世界では現金取引が一般的なんだとか。
クレジット払いとかあればいいのに。金貨さん、君、重いよ。
支払いが終わると、アジャラタンさんがクロードさんとリリアンちゃんを連れてくる。
クロードさんは片足がないので、左脇に松葉杖を挟んでなんとか応接室に入った。使用人が支えようとしたんだけど、頑なに拒んだらしい。
プライド高いな、勇者様。リリアンちゃんが心配そうに見てるよ?
立たせっぱなしも気になるので、アジャラタンさんに頼んで、二人の椅子を用意してもらった。
「くふふふふ、黒狼族の獣人種がクロード、ヒト種の少女がリリアンです」
「よろしくね。クロード、リリアン」
「グルルルルルルルルルッ」
「……あの、よろしく、おねがい、しま、す」
アジャラタンさんに、主が奴隷をさん付けで呼ぶのは世間体が良くないと言われたので、呼び捨てにする。そうしないと、逆に奴隷が非難される場合があるらしいから仕方がない。
「おひょひょひょひょ、ではさっそく、奴隷契約をいたしましょう」
「まだ何かあるんですか?」
「おや、ヒビキ様はあまり奴隷にはお詳しくないのですね。今から私の隷属魔法で、彼らを真の意味でヒビキ様の奴隷にするのですよ」
「真の意味で?」
「彼らは首輪を嵌めておりますでしょう? あれは魔法道具でして、あれに隷属魔法を込めることでヒビキ様の命令に従わせられるのですよ。害を為すこともできなくなりますのでご安心を」
「そこまでしないとダメなの?」
「隷属魔法は奴隷の証であり、奴隷にとっての身分証でもありますから絶対に必要ですな。むしろ奴隷なのに隷属魔法が掛かっていないとなれば、逃亡奴隷として処罰されます」
うーん、それなら仕方ないか。命令はなるべくしない方向で。
「どうすればいいんですか?」
「ほほほほ、私が隷属魔法を掛けますので、ヒビキ様は首輪の魔石に血を付けください」
「え、嫌です」
「くふふふふ?」
「痛いのは嫌です」
ここはきっぱり言っておかないと。
痛いのつらいの大変なのが困るから奴隷を買うのに、ここで血を出せとか嫌に決まっている! 注射だって大嫌いだからな。
「おひょひょひょひょ、でしたら唾液でも構いませんよ。ヒビキ様の情報を魔石に取り込ませるのが目的ですからな」
それなら最初からそう言えばいいのに、なぜ血を?
「分かりました。お願いします」
アジャラタンさんはほほほほと笑いながら、まずクロードに隷属魔法を使う。
「隷属魔法『主従契約』」
アジャラタンさんが唱えると、首輪の青い魔石が淡い光を放った。
「ほほほほ、この魔石に唾液を付けてください。魔石が赤くなるまでです。血なら一滴で済みますが、唾液だと少々多めに必要でしょうな」
唾液を多めね、了解です。
どうやって付けよう? 指で付けるのは何だかばっちぃな……直接付けるか。
俺は唸るクロードに近寄り、彼の太ももの上に跨り、首に顔を近づけた。座っていても高い位置にあるから大変だ。
「グルル……ひひゃっ!?」
「くふ? おひょひょひょひょ!」
「きゃっ!?」
クロードが素っ頓狂な声を上げ、アジャラタンさんは笑い出した。リリアンも小さく声を上げた。どうしたんだろう?
俺は魔石が赤くなるまで、夢中で魔石に舌を這わせ続けた。
いつの間にか部屋の中は静かになり、俺の舌の音だけが響いていた。
一分くらい舐め続けてようやく魔石が赤色に変わる。
ふう、疲れた。奴隷契約を血でする理由が分かったよ。
クロードを見ると、なぜか天井を見たまま硬直していた。隷属魔法の副作用か何かな?
【 名 前 】クロード・アバラス
【 性 別 】男
【 年 齢 】26
【 種 族 】獣人種(黒狼族)
【 状 態 】隷属
【 職 業 】騎士(レベル15)
【 レベル 】15
【 H P 】157/239
【 M P 】128/128
【 S P 】429/429
【物理攻撃力】102
【物理防御力】79
【魔法攻撃力】130
【魔法防御力】34
【 俊敏性 】28
【 知 力 】60
【 精神力 】57
【 運 】0
【固有スキル】なし
【技能スキル】『剣技レベル1』『槍技レベル1』『盾技レベル1』『槌技レベル1』『斧技レベル1』『体術レベル1』『瞬脚レベル1』『流脚レベル1』『豪腕レベル1』『体幹制御レベル1』『威圧レベル1』『統率レベル1』『気配察知レベル1』『危機察知レベル1』『威嚇レベル1』
【魔法スキル】なし
【 称 号 】『敗戦者』『負け犬』
【技能スキル『鑑定レベル3』を行使します】
【 名 前 】リリアン・ルージュ
【 性 別 】女
【 年 齢 】10
【 種 族 】ヒト種
【 状 態 】隷属
【 職 業 】非表示
【 レベル 】1
【 H P 】20/27
【 M P 】680/680
【 S P 】16/16
【物理攻撃力】10
【物理防御力】4
【魔法攻撃力】711
【魔法防御力】9
【 俊敏性 】13
【 知 力 】16
【 精神力 】9
【 運 】50
【固有スキル】非表示
【技能スキル】なし
【魔法スキル】『火魔法レベル1』『水魔法レベル1』『風魔法レベル1』『土魔法レベル1』『植物魔法レベル1』『雷魔法レベル1』『光魔法レベル1』『闇魔法レベル1』『支援魔法レベル1』
【 称 号 】非表示
何だか二人ともアンバランスなステータスだな。狼さんこと、クロードさんはレベルの割にステータスが低く、一方でスキル数が多い。
少女こと、リリアンちゃんはMPと魔法攻撃力がはっきり言って異常だ。あんなの暴発して当然だよ。
あと、この『非表示』って何だろう?
【固有スキル『識者の眼レベル1』がステータスの改ざんを認識しました】
【固有スキル『識者の眼レベル1』により再度『鑑定』を行使します】
え!? 何? どういうこと!?
【技能スキル『鑑定レベル3』を行使します】
【 名 前 】クロード・アバラス
【 性 別 】男
【 年 齢 】26
【 種 族 】獣人種(黒狼族)
【 状 態 】隷属・呪縛(不動の八鎖)
【 職 業 】騎士(レベル15)←勇者(レベル95)
【 レベル 】15(95)
【 H P 】157/239(4257)
【 M P 】128/128(3066)
【 S P 】429/429(4115)
【物理攻撃力】102(2211)
【物理防御力】79(1979)
【魔法攻撃力】130(1752)
【魔法防御力】34(1546)
【 俊敏性 】28(2142)
【 知 力 】60(718)
【 精神力 】57(2082)
【 運 】0(50)
【固有スキル】『地帝の聖剣(レベル10)使用不可』『精霊の豪剣 使用不可』
【技能スキル】『剣技レベル1(10)』『槍技レベル1(10)』『盾技レベル1(10)』『槌技レベル1(9)』『斧技レベル1(9)』『体術レベル1(10)』『瞬脚レベル1(10)』『流脚レベル1(10)』『豪腕レベル1(10)』『体幹制御レベル1(10)』『威圧レベル1(8)』『統率レベル1(9)』『気配察知レベル1(10)』『危機察知レベル1(10)』『威嚇レベル1(9)』
【魔法スキル】『大地魔法レベル10 使用不可』『水魔法レベル9 使用不可』『光魔法レベル10 使用不可』『嵐魔法レベル6 使用不可』
【 称 号 】『敗戦者』『負け犬』
【以下非表示】『救世主』『獣国の英雄』『守護者』『地帝の愛し子』
【技能スキル『鑑定レベル3』を行使します】
【 名 前 】リリアン・ルージュ
【 性 別 】女
【 年 齢 】10
【 種 族 】ヒト種
【 状 態 】隷属・魔力暴走(神域の暴流)
【 職 業 】15歳未満はなし(賢者)
【 レベル 】1
【 H P 】20/27
【 M P 】680/680
【 S P 】16/16
【物理攻撃力】10
【物理防御力】4
【魔法攻撃力】711
【魔法防御力】9
【 俊敏性 】13
【 知 力 】16
【 精神力 】9
【 運 】50
【固有スキル】『神域の暴流』
【技能スキル】なし
【魔法スキル】『火魔法レベル1』『水魔法レベル1』『風魔法レベル1』『土魔法レベル1』『植物魔法レベル1』『雷魔法レベル1』『光魔法レベル1』『闇魔法レベル1』『支援魔法レベル1』
【 称 号 】『賢者候補生』『神の試練を受けし者』
……サポちゃん何が起こったの!? よく分からないんだけど!
『サポちゃんより報告。固有スキル『識者の眼レベル1』が改ざん・秘匿されたステータスを認識し、公開しました。サポちゃんより以上』
それがよく分からないんだけど……。
『サポちゃんより報告。『辞書』の行使を推奨します。サポちゃんより以上』
そういえばそうだった。
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
固有スキル『識者の眼』希少ランクSSS以上
神が気まぐれで与える世界最上位の鑑定眼。その瞳はこの世の全ての真実を認識し、識別できると言われている。レベルが上昇するたびに神の視点に近い認識力を持つようになる。
通常はパッシブスキルとして機能するが、本人の意思次第でアクティブスキル『開眼モード』を使いこなせる。
神様やりすぎいいいいいっ! 固有スキルが全部希少ランクSSS以上って、いいのそれ!?
思い返すと俺のスキルって、全部希少ランクが高くない!?
『サポちゃんより報告。スキル使用者の所有スキルは『鑑定』『契約』『翻訳』『暗号解読』が希少ランクB、それ以外は全て希少ランクA以上です。サポちゃんより以上』
それって普通なの!?
『サポちゃんより報告。前代未聞です。サポちゃんより以上』
やっぱり! 前代未聞とかやめてよ、神様! ジュエルさんが言ってたでしょう!? 俺のスキルが希少すぎて狙われるかもって! 自重してください、神様!
(やーだよ。面白そうだもん!)
また何か聞こえた! 神様、明らかに過干渉ですよ! うう、どうしよう。
「どうされましたかな、ヒビキ様?」
「え? あ、いえ、何でもないですよ?」
「では次に行きますかな?」
「……もうちょっとだけ待ってもらっていいですか?」
「構いませんが……?」
とりあえず神様のことは一旦諦め……いや忘れよう。諦めちゃダメ!
つまり固有スキル『識者の眼』で見たステータスが、彼らの本来のステータスってことだよね。
リリアンちゃんは、非表示の固有スキルと称号が見えるようになった。
クロードさんのはよく分からないな。
『呪縛(不動の八鎖)』を確認しよう。
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
固有スキル『不動の鎖』希少ランクSS
見えざる呪いの鎖。このスキルを使用された者はあらゆる行動を制限される。スキルレベルが一つ上昇するたびに使用できる鎖の本数が増え、呪縛効果が高くなる。解呪は困難。
このスキルのせいでステータスおかしくなっているのか? 手足が無いのもこのスキルによる呪縛のせい? ……誰だこんな非人道的なスキルを使った奴は!?
それに職業も、本当は勇者なのに騎士に……勇者?
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
『勇者』
勇ましき者。勇気ある者を指す言葉。職業としては、世界で四人だけが就くことのできる希少ランクSSSの希少職。三種の神選職の一つ。世界を襲う災厄に立ち向かう救世主に与えられる職業。
ちょっと! 勇者様が何者かに封じられているんですけど!? これって世界の危機じゃない?
ツッコミどころが多すぎる……。リリアンちゃんの方は? 固有スキルを確認してみるか。
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
固有スキル『神域の暴流』希少ランクSS
このスキルを所有する者は神の住まう領域『神域』と魂が繋がっており、魔力を神域から与えられる。その魔力は膨大にして凶暴。本来、人の身では扱いきれないため自滅することが多い。神が与える試練のスキル。
神様、こんな小さい子になんてスキルあげちゃったの!?
(賢者に与えし試練だよー。仕方ないよー)
え? 賢者に与えた試練……?
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
『賢者』
道理に通じる賢く優れた者を指す言葉。職業としては、世界で七人だけが就くことのできる希少ランクSSSの希少職。三種の神選職の一つ。全ての魔法に精通する魔導士系最強の職業。勇者の相棒として有名。
俺の目の前に、世界を救う勇者パーティーがいました。
「おひょひょひょひょ、ヒビキ様、大丈夫ですか?」
「……は! だい、じょうぶです」
与えられた情報が濃すぎて意識が飛んでました。
「ほほほほ、こちらの奴隷達に興味がございますかな?」
「ええ、まあ、どうしようかなって考えてまして」
「くふふふふ、しかし彼らは見てのとおり戦うことなどできませんよ?」
なぜだかアジャラタンさんはニンマリと笑いながら俺にそう聞いてきた。
でも実際のところ彼らを購入して困ることは、多分ない。
リリアンちゃんのMPがあれば、クロードさんの身体も治せるだろうから、護衛はしてもらえる……今も唸って俺を睨んでるけど。
それにリリアンちゃんはMP要員、非戦闘要員扱いにしておけば大丈夫。
俺が欲しいのはあくまで戦える護衛と回復を手伝ってくれるMP要員だ。一人を買うつもりだったけど二人でも困ることはない。
それより気になるのは、勇者と賢者を俺の奴隷にしていいのかってことだよな。
いいんですか、神様?
(好きにすればいいんじゃなーい?)
もう会話になるほど軽いんですけど。まあ、神様がいいって言うならいいのかな。でもクロードさんの呪いはどうにかしたいかな。
『サポちゃんより報告。技能スキル『救済措置レベル1』の使用を推奨します。サポちゃんより以上』
『救済措置』? そういえば、先週新しく取得したスキルにそんなのがあったっけ?
【技能スキル『辞書レベル2』を行使します】
【技能スキル】『救済措置』希少ランクS
対象者が不当な理由によって外部から行動や思考を制限されている場合、その外圧から対象者を解放、緩和ができるスキル。外圧は種類を問わない。救済の可否はスキルレベルに依存する。
まるでクロードさんを助けるためのスキルだ。
神様は俺にクロードさんを助けてほしいのか。『チュートリアル』の運命操作ハンパないな。
そこまでお膳立てされてるのなら仕方がない。少しちょっかいが多いけど神様には助けられてばっかりだし、ここは協力しますか。俺としても、この二人を放っておくのは忍びない。
クロードさんとリリアンちゃんを買おう。
「おひょ? ひょひょ? おひょひょひょひょ、ひょひょひょひょひょっ、ひょひょひょひょひょひょひょひょひょおおおおおおおおおおおお!」
「アジャラタンさん!?」
俺が購入を決心した瞬間、アジャラタンさんが壊れてしまった。
「アジャラタンさん、正気に戻って!」
俺が呼び掛けても、アジャラタンさんの奇声は止まらない。
クロードさんとリリアンちゃんも、アジャラタンさんの突然の変貌に目を丸くしていた。
「ほほほほほほっ! ヒビキ様、ヒビキ様から!」
「お、俺!? 俺が何? どうしたの!?」
「くふふふふ! ああ、芳しすぎて、しょ・う・て・ん・す・るうううううう!」
やばいやばい、ホント何なの!?
結局五分ほど、アジャラタンさんはこの調子だった。怖かった……。
「おひょひょひょひょ、申し訳ございません。ヒビキ様からあまりに強烈な金運の香りがしたもので、昇天してしまいました。こんなことは初めてで……ポッ」
頬を赤らめてこっちを見ないで! マジ怖いから。
「あの、もう大丈夫ですか?」
「ほほほほ、ええ、もう落ち着きました。それで、もしやどの奴隷をご購入するかお決めになられたのですかな?」
すごいな、この人。もう元の状態に戻ってるよ。こっちは忘れられないトラウマものなのに。
「はい、決めました」
「くふふふふ、戦闘奴隷から選びますか?」
「いいえ、戦闘奴隷からは選びません」
「おやおや、おひょひょひょひょ、ではどちらから?」
ニヤニヤしちゃって。分かってるくせに。
「彼らを購入します」
俺は二人を指差して言った。アジャラタンさんはにっこり笑い、クロードさんとリリアンちゃんは今日一番の驚きの表情を見せた。
「お買い上げありがとうございます。二人合わせて金貨四十枚でございます」
「戦闘奴隷より全然安いですね」
「それはもう、彼らは『使えない奴隷』ですからな」
「金運の香りがしたのにごめんね」
「おひょひょひょひょ、何を仰います。金運とは目先の金を指すのではございませんよ。今後とも当館を、ひいては当商会をご贔屓に」
アジャラタンさんは、それはそれは嬉しそうにニッコリ笑う。商売ってそういうものなのかとちょっと感心した。
そのとき、俺の隣から大きな唸り声が響いた。
「グルルルゥ! き、貴様あああああ! こんな小さい子供を奴隷にして一体何をするつもりだ! この人でなしが! 恥を知れ!」
助けようとして購入した狼奴隷さんに罵声を浴びせられました。
むむ、流石に助けようと思った相手に怒鳴られたのはムッとした。誤解だって分かるけど、ちょっとくらい反撃してもいいでしょう。
「やだな、小さい女の子に酷いことなんてしないよ? 俺がイロイロするのは狼さんにだよ?」
「グルルルル……は?」
「だから、イロイロされるのは狼さんの方だよ?」
俺は笑顔で言った。手足を治したり呪縛を解いたりイロイロするよ?
クロードさんはしばし目を点にして俺を凝視していたが、すぐに正気を取り戻した。
「こ、子供のうちからそんな、ふ、不健全なことをするものではない! 今すぐ考え直すのだ!」
「子供じゃないやい! 十六歳だもん。もう成人してるもん!」
「いや、その言動が子供だ! 身体も心もまだ未熟だ。そんな可愛らしい容姿のくせに、物狂いのようなことをするんじゃない。考え直せ!」
物狂いって、一体俺が何をすると思っているんですか?
「もう決めたんだ。後でまた会おうね」
「おい、待て! 待つんだ! 考え直せ!」
クロードさんは必死で俺を説得しようとしたけど、俺はそれをスルーしてアジャラタンさんと応接室に戻った。
◆ ◆ ◆
「ほほほほ、では金貨四十枚、確かにいただきました」
二人の奴隷を購入することが決まって、俺はギルドから金貨四十枚を引き出しアジャラタンさんに支払った。この世界では現金取引が一般的なんだとか。
クレジット払いとかあればいいのに。金貨さん、君、重いよ。
支払いが終わると、アジャラタンさんがクロードさんとリリアンちゃんを連れてくる。
クロードさんは片足がないので、左脇に松葉杖を挟んでなんとか応接室に入った。使用人が支えようとしたんだけど、頑なに拒んだらしい。
プライド高いな、勇者様。リリアンちゃんが心配そうに見てるよ?
立たせっぱなしも気になるので、アジャラタンさんに頼んで、二人の椅子を用意してもらった。
「くふふふふ、黒狼族の獣人種がクロード、ヒト種の少女がリリアンです」
「よろしくね。クロード、リリアン」
「グルルルルルルルルルッ」
「……あの、よろしく、おねがい、しま、す」
アジャラタンさんに、主が奴隷をさん付けで呼ぶのは世間体が良くないと言われたので、呼び捨てにする。そうしないと、逆に奴隷が非難される場合があるらしいから仕方がない。
「おひょひょひょひょ、ではさっそく、奴隷契約をいたしましょう」
「まだ何かあるんですか?」
「おや、ヒビキ様はあまり奴隷にはお詳しくないのですね。今から私の隷属魔法で、彼らを真の意味でヒビキ様の奴隷にするのですよ」
「真の意味で?」
「彼らは首輪を嵌めておりますでしょう? あれは魔法道具でして、あれに隷属魔法を込めることでヒビキ様の命令に従わせられるのですよ。害を為すこともできなくなりますのでご安心を」
「そこまでしないとダメなの?」
「隷属魔法は奴隷の証であり、奴隷にとっての身分証でもありますから絶対に必要ですな。むしろ奴隷なのに隷属魔法が掛かっていないとなれば、逃亡奴隷として処罰されます」
うーん、それなら仕方ないか。命令はなるべくしない方向で。
「どうすればいいんですか?」
「ほほほほ、私が隷属魔法を掛けますので、ヒビキ様は首輪の魔石に血を付けください」
「え、嫌です」
「くふふふふ?」
「痛いのは嫌です」
ここはきっぱり言っておかないと。
痛いのつらいの大変なのが困るから奴隷を買うのに、ここで血を出せとか嫌に決まっている! 注射だって大嫌いだからな。
「おひょひょひょひょ、でしたら唾液でも構いませんよ。ヒビキ様の情報を魔石に取り込ませるのが目的ですからな」
それなら最初からそう言えばいいのに、なぜ血を?
「分かりました。お願いします」
アジャラタンさんはほほほほと笑いながら、まずクロードに隷属魔法を使う。
「隷属魔法『主従契約』」
アジャラタンさんが唱えると、首輪の青い魔石が淡い光を放った。
「ほほほほ、この魔石に唾液を付けてください。魔石が赤くなるまでです。血なら一滴で済みますが、唾液だと少々多めに必要でしょうな」
唾液を多めね、了解です。
どうやって付けよう? 指で付けるのは何だかばっちぃな……直接付けるか。
俺は唸るクロードに近寄り、彼の太ももの上に跨り、首に顔を近づけた。座っていても高い位置にあるから大変だ。
「グルル……ひひゃっ!?」
「くふ? おひょひょひょひょ!」
「きゃっ!?」
クロードが素っ頓狂な声を上げ、アジャラタンさんは笑い出した。リリアンも小さく声を上げた。どうしたんだろう?
俺は魔石が赤くなるまで、夢中で魔石に舌を這わせ続けた。
いつの間にか部屋の中は静かになり、俺の舌の音だけが響いていた。
一分くらい舐め続けてようやく魔石が赤色に変わる。
ふう、疲れた。奴隷契約を血でする理由が分かったよ。
クロードを見ると、なぜか天井を見たまま硬直していた。隷属魔法の副作用か何かな?
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