ヒビキとクロードの365日

あてきち

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11月

11月2日『習字の日・書道の日』

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クロード「玉ねぎ、ほうれんそうにさやえんどうを植えてっと……11月になっても私の家庭菜園はフル稼働ですね。収穫が待ち遠しいです。さて、ヒビキ様にお願いしてヒビキ様の世界の肥料を購入してこなくては。ヒビキ様、どちらですかー?」

 ヒビキ「何か用?」

クロード「おや、リビングにいらしたのですね。ヒビキ様、近いうちにヒビキ様の世界へ……部屋中が何やらインク臭いですね?」

 ヒビキ「インクじゃなくて墨汁だけどね」

クロード「ぼくじゅう? そういえば筆など持って何をしているのですか? 絵でもお描きになっているので?」
 ヒビキ「違うよ。少し早いけど年末準備ってところかな?」

クロード「年末と筆に何の関係があるのですか?」

 ヒビキ「俺、年賀状は手書き派なんだよね。だから習字の練習だよ。今日11月2日は『習字の日・書道の日』でもあるしね。クロードもやる?」

クロード「何ですか、その『習字』やら『書道』とは」

 ヒビキ「あー、こっちの世界での筆記って羽ペンとか万年筆とかだっけ? 習字とは書写のことで、文字を正しく美しく書くことで、書道は文字の美しさを表現する造形芸術のことだよ」

クロード「どちらも同じような気がしますが……」

 ヒビキ「習字は技術、書道は芸術って感じかな? 公益財団法人『日本習字教育財団』が文字の大切さを知ってもらうために制定したんだ」

クロード「文字の美しさのために財団が存在するとは。そちらに驚きですよ」

 ヒビキ「言われてみればそうかも。まあ、それだけ自国の文化を大切にしたい人が多いってことだよきっと。ちなみにこの記念日、元々は日本習字が創立された9月1日がそうだったんだけど、創立65周年を迎えた2013年9月に、今日を記念日とすることに変更されたんだ」

クロード「記念日の変更を? 何のために?」

 ヒビキ「『いい文字』=『いい(11)文字(2)』の語呂合わせだよ。あと、夏休み明けの9月に習字っていうのがピンと来なかったのかもね。11月なら地域の文化祭とかも多い時期だから習字の記念日としての覚えてもらえると思ったんじゃないかな」

クロード「世間は記念日が溢れていますから、記念日競争を勝ち残りためにも常に変化を求められるのですね……なんと世知辛い」

 ヒビキ「そういう捉え方はやめようね。どこでも本音と建て前は大事だよ? というわけで習字をしているんだけど、クロードもどう? 一緒にやる?」

クロード「やめておきます」

 ヒビキ「そう? 別にいいけど、やってみてもいいのに」

クロード「ヒビキ様の手を見て思いました。真っ黒じゃないですか。つまり手に墨が付くわけです……私の真っ黒な体毛の上に。つまり……」

 ヒビキ「墨がついてもどこについたんだか分からないね。うん、クロードはやめておいた方がいいよ。洗い損ねてどこかにずっと墨が付きっぱなしになる可能性大だ」

クロード「ご理解いただけて何よりです。それでヒビキ様、近いうちにヒビキ様の世界へ行って肥料を購入したいのですが」

 ヒビキ「うん、了解。じゃあ、これが終わったら一緒に行こうか」

クロード「ありがとうございます。では、今のうちに私は土いじりで汚れた体を洗ってきますね。失礼します」

 ヒビキ「はーい。……お風呂に入らなくても『バブルウォッシュ』で全身洗ってあげるのに……て、そうすれば習字やっても問題ないじゃん」

★★★★★
その他の記念日『タイツの日』
※株式会社エムアンドエムソックスが制定。
※11月は女性がタイツでおしゃれをするベストシーズンであるということで制定。
※タイツは片足ずつ編み、後で1つに縫製され、形が数字の11に似ている。
※また、その2つがペアであることから、11月2日は『タイツの日』となった。

クロード「正味な話、口実さえあれば何でもいいんですね。記念日の由来なんて」
 ヒビキ「みんな記念日に関連付けようと必死なんだからそんな風に言わないの。ところでもふもふ体毛のクロードがタイツをはくとどうな――」
クロード「なんですかその私サイズっぽいタイツは!?  絶対にはきませんからね!?」
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