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第2話 悪魔の囁き
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「………」
盗賊が宴会をしようとしていた建物から出ると、その場所は無人だった。
当たり前だろう。
幾ら英雄だなんて持て囃されるよう操作しようと、そんなことを本気で信じる者は、あくまで現状の不満を帝国にぶつけようとする者たちだけで、その数は決して多いとは言えない。
そして、そう考える人々にとっては、帝国に反旗を翻した者達が居座る街の中に残るなんて言うのは、自殺行為でしかない。
それが、今の現状だった。
だが、今回のことで帝国に反乱しようとするものは必ず増える。
そうなるように前もって用意しておいたのだから。
だから今、策がうまくいったことに俺は喜ぶべきなんだろう。
「畜生、」
だが、俺の口から漏れたのは、苦渋に満ちた暴言だった。
その顔には、盗賊達にとどめをさしていた同一人物だと思得ないほど、苛立ちが露わになっているのが自分でもわかる。
だが、らしくないと、そう思いつつも自分の動揺を制御できずに俺口を開いた。
「アテが、外れた……」
そして、そう、周りに人がいないのをいいことに、吐き捨てる。
今のままでは帝国を滅ぼさない、別にそういうわけではない。
確かに、今の活動を続けていけば、あと20年もすれば帝国の権力は大幅に削られる。
たが、それでは時間がかかりすぎる上に、俺は決して帝国を滅ぼしたい訳ではない。
ーーー自分の手で潰さないとならない。
「畜生!」
だからこそ、俺は気持ちの収まりがつかずに吐き捨てる。
帝国を滅ぼすために、勢力を拡大してく、という方法もある。
だが、別に俺は国を作りたいわけでもなく、それもまた時間がかかりすぎる。
だから、俺が目をつけたのは、帝国の混乱を大きくし、そして帝国が揺らいだ瞬間に一気に滅ぼす、という手だった。
そして、俺がその為に必要としていたのは、多大な力ではない。
ーーー王城の警備をすり抜け、国王の命を狙えるだけの実力を持つ少数の兵。
そして、
ーーー俺が居なくてもそれだけの指示が行える人物。
それが俺の求める帝国を滅ぼすための人材だった。
そして俺は、それのあの盗賊軍に求めた。
最悪の場合は、精鋭か、才媛、どちらかを手勢に入れられればいい、と、俺はあくまで期待しすぎないように心がけて居たのだが、
ーーーそれでも、目標が高すぎたことを思い知らされた。
最初に、余りにも酷い悪評に顔を顰めながらも、背に腹は変えられないと盗賊のアジトに行ったのだが、余りにも弱かった。
いや、それでも鍛えれば……と、戦場に連れ出したのだが、それで完璧に脈なしであることを確信した……
俺は盗賊の他にも、自分の手勢を求めて行動を起こしていたが、そのほかの何処にも、俺が求める水準の人材も、軍も見つからず、高名なこの盗賊団には少なくない期待をしていたのだが、噂どおりだったのは、その悪名だけというお粗末さ……
それがどれだけの衝撃を俺に与えたことか……
今までにも、使えないと思った人材には様々な種類がいた。
俺のことを盲信して思考を止める者に、俺に嫉妬して実力を自ら貶める馬鹿。
だが、只々、欲望のみに生きるこの盗賊団ほど酷くはなかった。
最後に、無駄に力を持って注目されないようにと、盗賊団を殺さなければならなかった時、罪悪感など一切感じなかったことだけは喜んだほうがいいのだろうか、何どと俺は考える。
………正直、殺す時に全く罪悪感を覚えない人間など、生まれて初めてからもしれない。
「まぁ、殺すことを快感に感じたやつならいたが……」
俺はそう、冗談めかして誰ともなく呟いたが、顔は焦燥に駆られたままだった。
いくら冗談めかした所で、状況が変わるはずなど、ある訳がなかった。
ーーー時間が無いかもしれない、という状況も。
「っ!」
俺は、一瞬、顔に隠しきれない怒りを浮かべる。
頭にあったのは、行動を起こす前のこと。
「あのことさえ無ければ!」
そして俺は、無為に過ごしてしまった15年と、その状況を俺に強いた奴のことを思い浮かべる。
決してそいつは、悪意があったわけではないだろう。
いや、それどころか、救ってくれたと言うべきかもしれない。
だが、それでも15年のブランクは素直に認めるわけにはいかなかった。
「畜生、」
俺はまた、そう吐き捨てて、諦めたように溜息をついた。
「あー、もう、覚悟を決めるしかないのか?」
そして、俺はそう苦々しく漏らす。
「いや、まだ他に手はあるよ」
ーーーその時だった。
「っ!」
誰もいないはずの街に響く、やけに蠱惑的な女性の声。
一瞬、娼婦か、何ていう思考が頭によぎるが、そんなこと有り得ない。
こんな場所に娼婦が来れるわけがない。
それどころか、こんな場所に来ているだけで只者ではない。
さらに、感じる気配に本能が盛大な警報を鳴らし、俺の予想を肯定する。
そして、振り向いた俺の先にいたのは、
「奴隷?」
ーーー小さなエルフと呼ばれる種族の少女だった。
そして少女は、俺と目が合った瞬間、ニッコリと笑ってみせる。
そして艶かしくこちらを見つめながら口を開く。
「もう一つ選択肢を上げよう。今すぐ君の望みを叶える夢の様な選択肢」
少女は、そう話しながら僕へと近づいて来る。
そして、俺とちょうど密着する距離まで来る。
「だから、僕の手を取りなよ。
ーーーそれが最善の選択肢だ」
そう言って、少女は、悪魔は艶かしく笑った。
盗賊が宴会をしようとしていた建物から出ると、その場所は無人だった。
当たり前だろう。
幾ら英雄だなんて持て囃されるよう操作しようと、そんなことを本気で信じる者は、あくまで現状の不満を帝国にぶつけようとする者たちだけで、その数は決して多いとは言えない。
そして、そう考える人々にとっては、帝国に反旗を翻した者達が居座る街の中に残るなんて言うのは、自殺行為でしかない。
それが、今の現状だった。
だが、今回のことで帝国に反乱しようとするものは必ず増える。
そうなるように前もって用意しておいたのだから。
だから今、策がうまくいったことに俺は喜ぶべきなんだろう。
「畜生、」
だが、俺の口から漏れたのは、苦渋に満ちた暴言だった。
その顔には、盗賊達にとどめをさしていた同一人物だと思得ないほど、苛立ちが露わになっているのが自分でもわかる。
だが、らしくないと、そう思いつつも自分の動揺を制御できずに俺口を開いた。
「アテが、外れた……」
そして、そう、周りに人がいないのをいいことに、吐き捨てる。
今のままでは帝国を滅ぼさない、別にそういうわけではない。
確かに、今の活動を続けていけば、あと20年もすれば帝国の権力は大幅に削られる。
たが、それでは時間がかかりすぎる上に、俺は決して帝国を滅ぼしたい訳ではない。
ーーー自分の手で潰さないとならない。
「畜生!」
だからこそ、俺は気持ちの収まりがつかずに吐き捨てる。
帝国を滅ぼすために、勢力を拡大してく、という方法もある。
だが、別に俺は国を作りたいわけでもなく、それもまた時間がかかりすぎる。
だから、俺が目をつけたのは、帝国の混乱を大きくし、そして帝国が揺らいだ瞬間に一気に滅ぼす、という手だった。
そして、俺がその為に必要としていたのは、多大な力ではない。
ーーー王城の警備をすり抜け、国王の命を狙えるだけの実力を持つ少数の兵。
そして、
ーーー俺が居なくてもそれだけの指示が行える人物。
それが俺の求める帝国を滅ぼすための人材だった。
そして俺は、それのあの盗賊軍に求めた。
最悪の場合は、精鋭か、才媛、どちらかを手勢に入れられればいい、と、俺はあくまで期待しすぎないように心がけて居たのだが、
ーーーそれでも、目標が高すぎたことを思い知らされた。
最初に、余りにも酷い悪評に顔を顰めながらも、背に腹は変えられないと盗賊のアジトに行ったのだが、余りにも弱かった。
いや、それでも鍛えれば……と、戦場に連れ出したのだが、それで完璧に脈なしであることを確信した……
俺は盗賊の他にも、自分の手勢を求めて行動を起こしていたが、そのほかの何処にも、俺が求める水準の人材も、軍も見つからず、高名なこの盗賊団には少なくない期待をしていたのだが、噂どおりだったのは、その悪名だけというお粗末さ……
それがどれだけの衝撃を俺に与えたことか……
今までにも、使えないと思った人材には様々な種類がいた。
俺のことを盲信して思考を止める者に、俺に嫉妬して実力を自ら貶める馬鹿。
だが、只々、欲望のみに生きるこの盗賊団ほど酷くはなかった。
最後に、無駄に力を持って注目されないようにと、盗賊団を殺さなければならなかった時、罪悪感など一切感じなかったことだけは喜んだほうがいいのだろうか、何どと俺は考える。
………正直、殺す時に全く罪悪感を覚えない人間など、生まれて初めてからもしれない。
「まぁ、殺すことを快感に感じたやつならいたが……」
俺はそう、冗談めかして誰ともなく呟いたが、顔は焦燥に駆られたままだった。
いくら冗談めかした所で、状況が変わるはずなど、ある訳がなかった。
ーーー時間が無いかもしれない、という状況も。
「っ!」
俺は、一瞬、顔に隠しきれない怒りを浮かべる。
頭にあったのは、行動を起こす前のこと。
「あのことさえ無ければ!」
そして俺は、無為に過ごしてしまった15年と、その状況を俺に強いた奴のことを思い浮かべる。
決してそいつは、悪意があったわけではないだろう。
いや、それどころか、救ってくれたと言うべきかもしれない。
だが、それでも15年のブランクは素直に認めるわけにはいかなかった。
「畜生、」
俺はまた、そう吐き捨てて、諦めたように溜息をついた。
「あー、もう、覚悟を決めるしかないのか?」
そして、俺はそう苦々しく漏らす。
「いや、まだ他に手はあるよ」
ーーーその時だった。
「っ!」
誰もいないはずの街に響く、やけに蠱惑的な女性の声。
一瞬、娼婦か、何ていう思考が頭によぎるが、そんなこと有り得ない。
こんな場所に娼婦が来れるわけがない。
それどころか、こんな場所に来ているだけで只者ではない。
さらに、感じる気配に本能が盛大な警報を鳴らし、俺の予想を肯定する。
そして、振り向いた俺の先にいたのは、
「奴隷?」
ーーー小さなエルフと呼ばれる種族の少女だった。
そして少女は、俺と目が合った瞬間、ニッコリと笑ってみせる。
そして艶かしくこちらを見つめながら口を開く。
「もう一つ選択肢を上げよう。今すぐ君の望みを叶える夢の様な選択肢」
少女は、そう話しながら僕へと近づいて来る。
そして、俺とちょうど密着する距離まで来る。
「だから、僕の手を取りなよ。
ーーーそれが最善の選択肢だ」
そう言って、少女は、悪魔は艶かしく笑った。
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