よくある脱出ホラーですが

霜月そら

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旧校舎編(第１章)

伝説と学校と

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ロックが外れた
中を覗くとそこには何故かドライバーが入っていた
「なんでこんなところに...」
前島も疑問に思っているらしい
「でも、これで下駄箱の板を外せるな」
私がそう言うと二人は声を揃えてうんと言った

玄関に移動していると何やら武本が私の服の裾を
握っていることに気がついた
「武本、どうした？」
そう聞くと武本はビクッとしながら手を離し、
「あ！すみません...！」
と謝ってきた
「ん、謝らなくてもいいぞ」
どうやら何か隠しているらしい
しかし、詮索をする間もなく、目的の場所にたどり着いた

私はドライバーを手に取り、ネジを一つ一つ回し、取っていった
「板を取るぞ」
そう言って板を取ると中には謎のメモと
青く透き通った綺麗な数珠が置かれてあった
「何ですか？この数珠は...」
武本が数珠を手に取る
すると...

「助けて..........」

どこからともなく声が聞こえた
しかし、声は一度きりでもう一度聞こうとしても
聞くことができずにいた

「それと...この紙は？」

【月詠伝説とこの学校との関係】

謎の紙のタイトルにこう書かれてあった
それと、続きはこうだ...

---------遠き山の奥、月に最も近い場所から
三宝を祀り巫女は舞い躍る
隠されし通路、鍵が開く
勇気ある者よ、百年後に起こる災害に備え
番人と対峙し、その先の秘物を手にせよ

この古文書から読み取れるものは
どこかにある山の頂上にある祠に三つの宝を供え
巫女と呼ばれるひとを舞わし
隠された秘物を手にしろという抽象的な
表現が多用されたものではあるが
私はついに、その山と三宝についてを解き明かした
まずは山について書こう
遠き山、名称が深月山みつきやま深月という地域にある山だ
それと、三宝について
ひとつめはここにある銀の手鏡
ふたつめはここからすぐ近くの海岸にあるという洞窟
その中にあるとされている潮の化石
そしてみっつめが深月山の神社に祀られている月の涙

これらを見つけることができ、巫女を探し出せば
世界に平和が訪れるらしいのだが...

紙はここから破られた跡があり、先を見ることができなくなっているようだ

「ん、もう一枚あるぞ」

【白数珠の使い方】

この数珠は色を見ることで周りがどのような状態であるか
確認することができます

白→清められている場所です
青→霊気が周りに漂っています
緑→良くない霊が近くにいます
紫→悪霊が沢山、または強い悪霊がいます
黒→すぐにここから立ち去りましょう

「ということは...霊が近くにいるのか...」
そしてこの白数珠がどのように活かされるか
ここではまだ彼女たちはきづいていなかった

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