戦国武将石川達也

赤嶺誠

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第1話 始まりの地

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 1560年、石川達也は土佐に生まれた。幼名は龍之介。達也の家は貧しくろくに食料も手に入らなかった。達也は自分の生活が嫌いだった。だから、賢くなって将軍に仕える事のできる軍師を志した。
 達也は5歳から地理、文学、戦の戦法と3つの勉強をしはじめた。
 地理は6歳になる頃にはほぼ完璧に頭に入っていた。文学も6歳で普通の人の十倍は賢かった。しかし、戦の戦法はそうマスターできるものではなかった。達也の曽祖父は武士だったからあらゆる戦を知っている。だから、達也は曽祖父と学んだ。
 10歳になる頃には本物の天才少年だった。だから彼は土佐から遠い尾張に行った。そこには達也の父の友がいたそうだ。そこでとめてもらうことにした。だから彼は家族にお別れを言い、家を出た。途中で少しずつ休んだから土佐から尾張まで5日もかけてしまった。
 尾張についた達也は父の友の家を探した。すると男性が家から出て何か待っている様子だった。突然男性が、
「君が龍之介かい」
「は、はい。しかし名を改め石川達也となりました」
「そうか。間違えて悪かったね。今日はもう寝なさい。明日の朝、織田信長様のところに行って軍師にしてもらうよう頼めよ」
達也は父の友、名は基山治司。治司が優しいなと達也は感じた。
 次の日の朝、達也は信長の城に行った。信長の城についたら城門で見張りの2人が言って来た。
「何者だお主」
「織田信長様に会いに来ました。信長様のもとで軍師をさせていただきたくて」
「許可を取ってくる」
見張りの1人は信長様のところへ行った。そして、10分ほど待ったら帰ってきた。
「許可をだしてくれた。信長様の寛大なお心に感謝したまえ」
「ありがとうございます」
城門が開かれた。開かれたらある男性がいた。突然、
「待ってましたよ。私は信長様に仕える池田恒興だ。よろしく、石川殿」
「こちらこそ、恒興様」
「では、案内する」
 信長のところについた達也は頭を下げて言った。
「本日はこの石川達也のためにお時間をおつくり頂いてありがとうございます。本日は信長様にお願いがあって来ました」
信長は、
「お願いとは」
「織田家の軍師として私が仕えることをお許し下さい」
すると…
「よかろう。しかしお主の軍師としての力はまだ知らんから、次の戦でお主の力を試させていただく。戦は3年後。足利義昭公を打つ」
それを聞いた恒興は、
「殿。それはなりませぬ」
恒興の言葉を聞いた達也は、
「いや、いいと思います。恒興様、今足利義昭公を打っておかないと平和な世の中が来ませぬ」
信長は、
「さすが軍師を志すもの。言うことが違うな。気に入った。お主、城に住むといい」
「いや、しかし私は剣術などできませぬ。それ以前に剣など触った事がありませぬ」
信長は、
「よかろう。ならば、わしの刀を授けよう」
恒興は、
「まことですか殿」
「あぁ」
「しかし…」
「もう、いいだろ。恒興」
「はい。申し訳ありません」
「達也。受け取れ」
「ありがとうございます」
刀を頂き、家もくれた信長を達也は感謝していた。
 1573年ついに信長は戦うと決めていたが待った。すると、向こうの方から誰か来た。
「殿、足利義昭公が挙兵しました」
信長は指示を出した。
「皆のもの、戦を仕掛けてきたのは向こうだ。こちらが戦うことに何の問題も無い。それとこれは、達也の策だ。敵を怒らせ冷静な判断が出来ず、出陣してしまう。これが達也の策だ」
皆が達也を見習った。達也はまだ13だ。これが初陣だ。皆、期待をしていた。信長は再び指示を出した。
「挙兵だ」
皆が一斉に、
「おう」
戦が始まった。達也は皆に指示を出した。
「馬です。馬を使いましょう。たくさんの馬を囮に使い、裏から足利義昭の首を取りましょう」
信長は、
「わかった。馬だ、馬を使うぞ。皆は密かに残った馬に乗って行くぞ。少数で行くぞ」
皆は指示に従った。裏から行ったのは6人。池田恒興、柴田勝家、丹羽長秀、森可成、石川達也、織田信長の6人だ。結果は見事成功。馬に驚いた敵軍は撤退。足利義昭の首もとれた。首をとったのは石川達也。達也は戦が始まるまでの3年間、誰よりも剣術を励んできた。努力が実を結んだのだ。
 この戦で達也は正式に信長に仕える軍師となった。

 軍師石川達也の誕生だ。
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