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『またね』 5人 女4(5):男1(2)

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※この話は実話です。
亡くなった人をネタにして常識がないって言われたのですが私は今の気持ちをこれからも生きてく中で絶対に忘れたくない、忘れないように台本として書きました。この今の気持ちは時間が経つにつれ気持ちは変化すると思います。今の私(なう(2022/11/18 )にはわかりませんけど、今のこの気持ちを大切にこれから生きてく中でとても大切な事だと思い台本にしてます。


~登場人物~

結城千風(ちかぜ):女性 20歳 美代子の娘 元気いっぱい 人を笑顔にするのが好き趣味でギターをしてる
(男性にしても構いません。ただセリフの内容は変えないようにお願いします)

結城美代子(みよこ):女性 55歳 千風の母親 子宮頚癌を患っている ものすごく強がり

結城文子(ふみこ):女性 53歳 美代子の妹 千風の叔母

結城芳江(よしえ):女性 78歳 千風のおばあちゃんで美代子の母親(セリフ少ないです)

結城りぼん:愛犬 ミニチュアダックスフンド(セリフなし)

先生:男性(女性でも○) 美代子を担当している病院の先生 

千風M:ナレーション



『またね』



千風M:11月26日 私の誕生日

美代子:千風、お誕生日おめでとう!もう20歳なんて早いわね。

千風:わーーーーい!お母さんありがとう!!やっとお酒飲めるううう!!

美代子:飲みすぎなさんなよ(笑)。

千風:わかってるって~(笑)。

文子:おめでとう!ほんと、あんなに小さかったのにもう20歳なんて。

千風:えへへ 自分でももう20歳かって思ってるよ~。

芳江:千風お誕生日おめでとう 美代子も文子もそう言ってるけどあなたたちも成長早いわよ(笑)。

美代子:たしかに(笑)。

3人:(笑)


千風M:お母さんに癌が見つかったのは私が小学6年生の時だった。ステージ2だった。治療して治っていたが3年ほど経ってまた再発し治療をする...私が20歳になるまでそれを繰り返していた。


千風:私の誕生日がすぎたってことはもうそろそろクリスマスだね。

美代子:そうね。クリスマスツリーを出さないとね。
 
千風:そうだね!...って私の部屋片付けないとクリスマスツリーを置く場所ないや...あはは....。

美代子:もーほんとすぐ散らかすんだから。  早く片づけなさいよ。

千風:は~い。  あ、そういえばクリスマスマーケット一緒にいかない?12月からあるらしいんだよ!!

美代子:クリスマスマーケット?

千風:そう!イルミネーションがめっちゃ綺麗でホットワインが美味しいらしいよ!他にもいろんな食べ物が売ってて、雑貨屋さんもあるんだって!

美代子:へ~(興味なさそうに)。

千風:ほら、お母さんイルミネーション大好きじゃん?行こうよ!

美代子:たしかにそうだけど...わかったわよ。

千風:やったー!!!!




千風M:12月 クリスマスマーケット



千風:わああああ!すごい!イルミネーションめっっっっちゃ綺麗!

美代子:ほんとね!すごく綺麗。

千風:来てよかったでしょ~。

美代子:そうね。

千風:ん~このホットワイン美味し~! ほらお母さんも飲んでみて!

美代子:お母さんは治療中だから辞めておくわ。

千風:そっか...じゃあ美味しいご飯食べれるだけ食べよ!

美代子:そうね。にしてもほんと千風は美味しそうに食べるわね~。 お母さん見てるだけで幸せだわ(笑)。

千風:そうかな~!えへへ美味しいご飯食べる時って幸せじゃん~!

美代子:千風、記念に写真撮っておかない?

千風:え~写真?また来年来たらいいじゃんー。

美代子:まぁまぁ ほら。

(写真を撮る)

千風:撮れてる?早くあの店も行ってみようよー。

美代子:はいはい わかったから少し落ち着きなさい(笑)。

千風:えへへ   ねぇお母さん。

美代子:ん?

千風:また来年も行こうね!!

美代子:そうね!



千風M:こうやって当たり前にいるお母さんと会話をし、当たり前の時間を過ごしていった。お母さんはどこか出かける度に記念の写真を撮っていた。



千風M:そして年が明けた。



千風:あけましておめでとーーーう!!

美代子:あけましておめでとう。 もう20歳になったんだからこれが最後のお年玉ね。

千風:えええええー!

文子:あけましておめでとう。 もう立派な社会人になるんだから。

千風:うぅ...社会人になりたくないよおお。

芳江:そんなこと言っても仕方ないわよ(笑) あけましておめでとう はい、おばあちゃんからも最後のお年玉ね。

千風:(ウソ泣き)...ありがとう(いじけてるような感じで)。

美代子:4月からビシバシ働きなさいよ~!

千風:社会人嫌だああああああ。

3人:(笑う)



千風M:お母さんはまた写真をたくさん撮っていた。



千風M:3か月経った4月。



美代子:病院の先生からね、去年はずっと抗がん剤治療をしてかなり体に負担が来てるから抗がん剤は辞めて癌がこれ以上大きくならないようにする薬を飲みながら様子を見ましょうって言われたの。

千風:そうなんだ....完治はしてないんだね。

美代子:うん...けど治療はそこまで辛くないから少しずつ仕事に復帰しようと思ってるの。

千風:そっか...無理しないようね!

千風:そうだ!仕事復帰できるまで復活してきたんだし私の給料入ったら旅行行こうよ!

美代子:いいわね。

千風:どこ行きたい?

美代子:んーハウステンボス。

千風:ほんとお母さんハウステンボス好きだよね(笑) 温泉旅行とかどう?大分に行こうよ! 別府温泉♪

美代子:温泉もいいわね! 楽しみにしてるわ。

千風:任せてっ!!



千風M:私は社会人となり仕事をし始めてた。お母さんは4月の下旬から仕事に復帰し無理しない程度に午前中だけ働いていた。お母さんの職場の人から「お母さん元気になってよかったね!」と言われたけど家にいるお母さんはいつも辛そうにしてたけど私には「大丈夫。大丈夫。」と言っていた。



千風M:しかし6月に入ってからお母さんの体調がだんだん悪くなっていた。



千風:やっぱ変だよ!病院に行ってきなよ!

美代子:うーん...大丈夫よ。

千風:大丈夫じゃないって!ご飯食べる量も減ってきてるじゃん。

美代子:じゃあ行ってみるわね...



千風M:次の日



千風:あ、もしもしお母さん?今日仕事終わるのが遅くなるから迎え来れそう?

美代子:うーん.....。今日、腹痛がひどいから無理そう...。

千風:そっか.....。 じゃあ歩いて帰るから遅くなるよ。 

美代子:気を付けてね。

千風:うん! そういえば病院どうだった?

美代子:んー...原因がわからないって。 新しく薬もらったからそれで様子見るように言われたわ。

千風:そっか...。

美代子:大丈夫! そのうち治まるわよ。



千風M:3日前までは車の運転は出来ていたけどもうできないほどまで悪化していた。
千風M:1日、1日と時間が過ぎていくにつれお母さんの状態は良くなるどころかさらに悪化していた。



千風:ただいまー!

美代子:.....おかえり(辛そうに)

千風:やっぱりもう一回病院に行った方がいいよ!!!(強めに)

美代子:そ..うね...明日また..行ってくるね..



千風M:そういってお母さんはまた病院に行った。
千風M:次の日の仕事の休憩時間にお母さんからlineで

美代子:詳しい検査をするから今から緊急入院することになった。
お母さん、今電話出来そうにないからお母さんの職場の人に緊急入院することになったと伝えてほしい。
検査結果は1週間後ぐらいにわかるらしい。


千風M:と連絡があり、お母さんの職場の人に伝えた。


千風M:1週間後
千風M:仕事が終わり家に帰った。


文子:おかえりなさい。

千風:ただいま。

文子:病院の先生から電話があってね、検査の結果、癌がいろんなところに転移してるから治療ができないって言われた。

千風:え...それって.....。

文子:明日詳しい話をするらしいから病院に来るように言われたよ。

千風:.........わかった....。



千風M:次の日 



先生:美代子さんの状態ですが、文子さんにはお伝えしましたがリンパや肺、腎臓などいろんなところに癌が転移しています。転移した癌には抗がん剤が効きません。手術もいろんなところに腫瘍があるので摘出することが出来ません。
現在は肺の腫瘍の進行が早く、転移した中でこの腫瘍が一番大きいです。
これ以上治療することが出来ない為、これからは緩和ケアに移行します。

千風:緩和ケア...?

先生:はい。美代子さんが最後を迎えるまで出来るだけ苦痛を無くすことです。

文子:それって...もう美代子は助からないんですか...?

先生:はい...おそらく長くて余命半年ぐらいと思います。

千風:.......。

先生:ただ、いつなにが起きてもおかしくない状況です。

千風:ってことは明日死ぬ可能性があるってことですか?

先生:はい。可能性がないとは言えません。

千風:...そうですか.......。

(少し間)

先生:美代子さんと面会しますか?

千風:お願いします。

先生:わかりました。薬の作用で眠気がありますが普通に会話はできます。

千風:わかりました。

先生:こちらです。

(病室のドアを開ける)

千風:よっ!!来たよー!(元気に)。

美代子:(きつそうに笑う) 来てくれたのね。

文子:急に来てごめんね。

美代子:大丈夫よ 来てくれてありがとう 少しびっくりしたけど(笑)。



千風M:お母さんは少しきつそうにベットに寝ていた。
千風M:お母さんには点滴や心電図、酸素濃度を測る機械などが繋がれていた。



先生:では、私はこれで失礼しますね。

文子:ありがとうございました。

先生:なにかあればすぐに看護師に伝えてください。

文子:わかりました。

美代子:千風、最近仕事はどう?

千風:んー人間関係とか大変だなって思うよ(笑)。

美代子:あんたは人付き合いが下手くそだもんね。

千風:んもー!その通りだけどさー!

3人:(笑う)

文子:でもちゃんと朝起きて仕事行ってるみたいよ。
文子:いつも「起きなさいよー!」って起こされてたのにね(笑)。

美代子:へぇ~偉いじゃん(笑)。

千風:ま、まぁね!(どや顔)。



千風M:それからいろんな話をたくさんした。
    だんだんお母さんが眠そうにし始めていた。



千風:だいぶ話したし疲れたでしょ?今日はもうそろそろ帰るよ。

美代子:えーもう帰るの。

千風:また来るからさ!

美代子:わかった。 気を付けて帰るのよ。

千風:はーい!

文子:また連絡するね。
 
美代子:...うん。



千風M:そして病室をでた。お母さんはすごく寂しそうにしていた。


千風M:私はどんどん弱っていくお母さんの姿をあまり見たくなかった。
けどなるべくずっと一緒に居たかったから私は仕事を辞めた。
面会に行くときには病院に電話をして行ってもいいか確認をして行けるときは面会に行った。
面会に行く度にお母さんの顔色や体形が変わっていき足のむくみも酷く、呼吸も苦しそうにしていた。



千風M:数週間後 7月中旬


文子:もしもし、結城です。

先生:お忙しいところすみません。結城美代子さんの担当医ですが、美代子さんの状態が悪化したので病院に来てください。

文子:...わかりました。

文子:千風、お母さんの状態が悪化したって すぐ病院行くよ。

千風:え.....わかった...。

千風M:私と文子とおばあちゃんは急いで病院に向かった。

文子:すみません、結城美代子の家族ですが...。

先生:こちらにどうぞ。

(部屋に移動)

先生:美代子さんですが、現在、肺の腫瘍よりも腎臓の腫瘍のほうが大きくなっています。腎臓だとそのうち意識レベルが低下し亡くなられると思います。今意識はまだありますが余命はおそらく持って今月...7月いっぱいの可能性が高いです。

千風:え........。

文子:今月...ですか.....。

先生:はい。ただ、この前お伝えした通りいつ何が起きてもおかしくありません。

千風:そうですか.....。

文子:このことは本人には伝えてるんですか?

先生:いいえ 伝えていません 伝えますか?

文子:...伝えなくて大丈夫です..。

先生:わかりました。



千風M:先生からそう伝えられた後の部屋は文子とおばあちゃんの泣き声が響いていた。おばあちゃんは先生の話を聞いている時から何も言わずただただ泣いていた。
私は泣けなかった。いつも当たり前にいたお母さんがいなくなるなんて信じられなかった。....いや、信じたくなかった。


千風M:私は少しでもお母さんが長生きしてほしくて千羽鶴を作ることにした。お母さんの意識があるうちに渡したくてひたすら夜もほとんど寝ずに鶴を折った。



千風M:二日後、千羽鶴はなんとか完成した。神社にも行きお母さんが長生きしますようにと願い、お守りも買った。そして文子と一緒に面会しに行った。


千風:お母さん!プレゼントがあります!

美代子:...ん?なに?

千風:じゃーーーん!千羽鶴!

美代子:お母さんの為に作ってくれたの?

千風:そうだよ!

美代子:すごい...グラデーションも綺麗だし...ありがとう!

千風:でしょ!?!?めっちゃ自信作(笑)。

文子:私も手伝ったけど、夜寝ずに作ってたのよこの子。

千風:だって早くプレゼントしたかったんだもん!

美代子:ありがとう...けど夜はちゃんと寝ないと!

千風:えへへ...プレゼントはこれだけじゃないよ!じゃじゃじゃーん!お守り!買ってきたんだ!

美代子:お守りまで...ありがとね...。

千風:うん!

美代子:千風は人間関係は不器用だけど手先はほんと器用だよね(笑)。

文子:たしかに(笑)。

千風:んも~その通りだけど!(笑)。

美代子:でもどうしてこんなに面会出来ているの?今って面会って出来ないはずじゃないの?

文子:.......

千風:.......

文子:先生からしていいですよーって言われたんだよね。

美代子:そうなんだね...。



千風M:なんとかお母さんの意識があるうちに千羽鶴とお守りを渡すことが出来た。けどお母さんの視点はどこを見てるのかわからず目が合わなかった。
お母さんは私や文子、おばあちゃん、先生などの表情や行動から自分はもう長くないんだろうって察していたのかもしれない。

千風M:家に帰ってからお母さんから

美代子:千羽鶴とお守りありがとう。点滴をかけるところに一緒に千羽鶴をかけてもらってるけど病室に来る看護師さんから何回も綺麗ですね~ほんとすごいって言われるよ(笑)

千風M:とlineが来ていた。
    誤字が多く頑張って文字を打ってることがものすごく伝わった。

千風M:そして7月28日の夕方。



文子:もしもし、結城です。

先生:結城美代子さんの担当医です。美代子さんの意識レベルが低下してきてるので急いで病院に来てください。

文子:......わかりました。


千風M:私と文子とおばあちゃんは急いで病院に行った。


先生:こちらにどうぞ。

先生:美代子さんの意識レベルはかなり低下してきてます。話かければ反応はしますが朦朧としています。恐らく会話出来るのは今が最後になると思います。

文子:...わかりました。

千風、芳江:........。

先生:では病室に案内しますね。

(ドアをノックする)

先生:失礼します 美代子さん ご家族の方が来られましたよ。

美代子:はぁ...はぁ...なんで....来たの.......。


千風M:お母さんは酸素マスクを着けていて今までで一番苦しそうに話した。
千風M:呼吸はすごく苦しそうでまるで水に溺れているかのようだった。唇が砂漠のように乾燥して口で私たちが合いに来るまで必死に呼吸をしていたのが伝わってきた。


文子:お見舞いに来たんだよ。

千風:..........。

千風M:私はお母さんになんて声をかければいいのかわからなかった。

美代子:りぼん....りぼんにあい...たい....。


千風M:お母さんはどんどん呼吸が苦しそうにしてナースコールを握りしめ、入院してから一回もあえてない愛犬の名前を何回も口にしていた。

千風M:私は看護師さんを呼びに行き、少ししたら四人ほど駆けつけて来てくれた。

千風M:呼吸が苦しい中、お母さんは必死に話そうとしてさらに苦しそうな状態になったので私たちは一旦帰ることにした。


文子:(泣きながら)りぼんに会うんでしょ!だから頑張って...。

美代子:うん...。

千風:(泣くのを必死に堪えながら)私のギター、まだ聴いてないやろ!

美代子:....うん。

文子:(泣きながら)元気になったらまた来るからね。

美代子:...うん.......大丈夫...大丈夫だから...。

千風:(泣くのを堪えつつ)旅行にも行くんだからちゃんと元気になってよー!

美代子:...うん.......大丈夫。

千風:またね また来るからね。

美代子:...うん.....ありがとね...。



千風M:おばあちゃんはずっと泣いて言葉を出せてなかった。
千風M:そして私たちは病室を出た。


千風M:7月29日 午前8時頃 お母さんは亡くなった。
    病室を出る時に言った「またね」は来なかった。


千風M:お母さんのスマホのライブラリには私と愛犬りぼんの写真が数え切れないほどあった。去年の誕生日、クリスマスマーケット、他にもたくさんあった。


千風M:クリスマスマーケット行く約束も旅行に連れていく約束も私のギターを聴かせる約束も愛犬のりぼんに会わせる約束も果たせなかった。

千風M:お母さんが亡くなってからほぼ毎日夢にお母さんが出てくる。



美代子:ただいま。

千風:え...お母さんどうして.....死んだはずじゃ..。

美代子:ん?あーあれウソだよ(笑)。

千風:え...癌は?

美代子:治ったよ。



千風:そんなはずない お母さんは亡くなった。 




美代子:私はいつ死ぬの?先生から聞いてるんじゃないの?

千風:どうだろうね...。




千風:............お母さんもう死んでるんだよ...もうこの世にはお母さんいないんだよ。




美代子:寂しい?。
千風:寂しいよ!寂しいに決まってるじゃん!! 早く帰ってきてよ!!



千風:........帰ってこないんだよもう お母さんは二度と帰ってこない。




千風:「入院してた病院にいけばほんとはまだいるんじゃないかな」
千風:「実はこっそり1人で旅行とか行ってていつか帰って来るんじゃないかな」
千風:「死んだら.......お母さんに会えるかな....」

    

美代子:千風、前を向きなさい 千風はやればできる子なんだから。
美代子:少しずつでいい ゆっくりでいい 千風が叶えたい夢あるんでしょ。
美代子:行動する前に諦めないで そしていつか立派になった千風をお母さんに見せて。
美代子:お母さんは千風が幸せになってほしいと心から思ってるわよ。

千風:お母さん....無理だよ お母さんを思い出にするなんて無理だよ。
千風:私これからどうしたらいいかわからないよ。

美代子:周りを頼りなさい。 千風の周りには必ず味方になってくれる人がいる。
美代子:1人で抱え込まない事! 千風の悪いところよ。
美代子:お母さんはいつまでも千風の味方よ 千風のことすっと応援するよ。



千風M:お母さんが亡くなってから3か月が過ぎた11月。



千風:お母さん、もう少しで私の誕生日だよ。 21歳になるよ。
千風:去年は20歳の誕生日で一緒にお酒飲んだね。
千風:誕生日が過ぎればもう少しでクリスマスだね。
千風:(軽く笑う)また部屋が散らかってるから片付けないとお母さんに怒られちゃうな(笑)。


千風:お母さん もっと私強くなるから 一人で歩けるようになるから。
千風:そして立派になったときに 今幸せだよ 私を産んで育ててくれてありがとうって伝えるから。

千風:そしてまた会えた時に自慢話いっぱいするからね!(笑)
千風:だからそれまで天国で見守っててね。

千風:『またね』

ー完ー
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