転生したら従者になった話

涼音

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8歳になった次の日、教会に行き神父に部屋の奥に案内され、魔力測定の為魔法水晶に手を翳せと言われた
最初は淡い光が水晶を纏ったが、次第に黒く淀みバリーンと盛大な音と共に破壊された


見ていた両親や神父、当然俺も呆然とした


これはアカンヤツや
開いた口が塞がらないとは正にこの事で、頭の中が真っ白になった


「ユラ様の魔力は水晶では測りきれない程の量のようです。魔力が多ければ多い程制御が困難で、制御が出来ないと体外に放出されますので命の危険に関わります。魔力制御が出来るようになるまで、魔力制御の魔導具をつけることをお勧めいたします」

「そうですか。ユラ、この後魔道具屋に行くぞ」
「うん」

「それから、魔力の色が黒でしたので闇属性が強いようです。闇属性は光属性と同じで魔力が多くなければ使えません。それに加え水晶を破った。ノア様は素晴らしい魔術師になるでしょう。魔道具で抑えるのでしたら、こちらの小型水晶をお持ち下さい。これが割れない程度まで抑えておく事をオススメします」

神父は目元にシワを作りながら笑い、水晶を3つ程くれた

神父に礼を言って教会を出て魔道具屋に向かった
ピアス5つと指輪3つに腕輪とアンクレットを2つずつで漸く割れなくなった。制御道具はかなり高価で、しかも上位魔石が嵌め込まれている。値段聞いた瞬間倒れそうになったのは言うまでもない


かなりジャラジャラと鬱陶しい。
慣れるしかないが、しかし鬱陶しい


城に帰りこの事陛下に伝えに行く
謁見の許可が降り部屋に行くと、陛下が長椅子に座ってキセルを吹かしていた。
相変わらずのクール美人
輝かしい程の金に銀が入った肩に付くくらいの髪
濃い褐色の肌
目は透き通ったシルバーグレー
濃い褐色の肌と金髪は王族の証である
肩まで出た服はエロさを際立たせていてマジで目の毒
父さん、よくこんな人の従者やってられるな

教会の事を伝えると、

「従者にしておくのは勿体ないな。従者辞めてサフィラムになるか?」

と言った

サフィラムとは、この国の選りすぐりの魔術師の事だ。宮廷魔術師とも言う
国の為に魔術研究やら防御壁の管理やらを務めているらしい

従者より大変そうで面倒くさそう


「いえ、お心遣い感謝しますが私は従者になる為に今迄努めて参りましたので、そのお誘いお断りさせて頂きます」

今迄の叔父の扱きが無駄になるのは勘弁

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