転生したら従者になった話

涼音

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《はーい。ターゲット残り100名切ったので中間発表しま~す》

さっきまでアシュと逃げて居たが、気づいたら一人になっていた。
俺を狙っていたシューターから逃げ、一時休息の為透過の魔具を使って木陰に避難した。
ゲームが始まって凡そ4時間は経った頃、周りに緩い放送が流れた。

《生き残り後79名。シューターに1名無双者がいまーす。その生徒のヒット数なんと50。しかも、学年は従者クラス1年のユーラス・シュリアン君でーす。何やってんだポンコツ上級生!もっと気張れよ。では、それ以下の順位とヒット数発表していきます。》

ユラが50ヒットて事は、既に弾切れ?俺の勝ち?
いや、ユラに限ってそんな馬鹿な事はしないだろう。
魔力消費激しいが、いざという時の為に取っておいたサーチ使うか。
サーチとは、探知魔法の一つで自身の周りに風の幕を張り風の振動で危機を察知する魔法で弾が飛んでくる方向を察知するには最適な魔法である。
半径が長ければ長い程魔力量の消費が激しい。

だがもう、相手がユラだと手段を選んでいられないわけで......
この透過魔法も今回ので使用限度に達したし、この魔法が解けたらが勝負だ。
透過が切れた瞬間、直ぐにギリギリ2時間持ちそうな半径を設定し、サーチを発動する。




「.....みーつけた」
周りを警戒しながら進んでいると、聞き覚えのありすぎる声でハートが付きそうなテンションが耳に届き冷や汗が流れた。
と思ったら、周りの空気が僅かに揺れ、弾がこっちに飛んで来て紙一重で交わす
弾が速過ぎて、来るのが分かっても交わすのが難しい。
他の奴らとはレベルが違い過ぎる....
このままだと撃たれる!

1発足を狙われ交わした瞬間、隙が出来た別の場所を狙うの繰り返し。交わす余裕と体力を削られ疲れて来た。
50ヒットしたと言っていたのに、まだ弾切れしてないのかよ。弾切れが読めないから弾切れを狙えないし。
弾が飛んでくる距離から大体の場所は把握したが、俺がその場から動けないよう、絶妙な位置とタイミングに打ってくる。こんなに腕が立つなら俺にヒットさせるのなんて朝飯前だろう。恐らく、いや絶対遊ばれてる。ユラのやつ間違い無くドSだ。

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