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サフィニアは、思わずディアマンテの手を掴んでいた。彼はとんでもない勘違いをしている。
「陛下、私が貴方ではない誰かを愛しながら貴方に嫁いだと、そうお思いなの?」
「そうではないのか?」
確かにサフィニアは、マラカイトを愛してマラカイトを失って、魂の片翼をもぎ取られる痛みを知った。王家からディアマンテとの婚姻の打診をされた際にも、宰相はディアマンテを愛せずとも構わないと確かに言った。
けれども、それはディアマンテにも当て嵌まる事で、彼こそ自分の本心に蓋をして国の為にサフィニアとの婚姻を結ぶのだと思っていた。
「陛下。貴方が仰っているのは私の嘗ての婚約者の事?」
ディアマンテはサフィニアの問い掛けに無言のまま頷いた。
それを見て、サフィニアはひとつ深呼吸をした。大切な事を話す前に、気持ちを落ち着かせたいと思った。
「私はマラカイト様を愛しておりました。これからも彼を忘れる事は無いでしょう。」
ディアマンテが息を飲んだのが気配で解った。
「けれども、私は覚悟を決めて貴方に嫁いで参りました。陛下、」
そう言って、サフィニアはディアマンテの手を両手で掴んだまま青い瞳を見つめた。ディアマンテの瞳の中に自分の顔が映って見える。
「貴方は、私がいつまでも思い出を引き摺って女々しく生きる女だとお思いなの?」
「貴女は情が深い。嘗ての婚約者を深く愛して忘れる事はないのだと…」
「当たり前じゃない。一度は生涯添い遂げようと覚悟を決めた男性よ?簡単に忘れる事なんて出来ないわ。」
「では、」
「なのに新しい愛を知らずにはいられなかった。」
ディアマンテが、何かを言い掛けたのを遮って、サフィニアは先を続けた。
「宰相は、貴方との婚姻を打診する際に私に愛情を求めなかったわ。貴方を愛せずとも良いと言ったわ。マラカイト様を忘れずとも良いのだと。それで気持ちが軽くなったのは事実よ。私にとっても貴方にとっても、この婚姻は初めから政略だったのですもの。
けれども私は、だからこそ貴方には誠実でありたいと思ったの。同じ道を生きるたった二人きりの夫婦になったのですもの。貴方の治めるこの国の為に、国の頂に立つ貴方の為に。政ばかりでなく貴方のお子を成したいと、そう思っていたのよ。
貴方とのお子を授かったならと、何度思ったことか。だから、貴方が私に触れてはくれなくて、私はとても傷付いた。」
「君を傷付けようだなんて、そんな事は…。君に犠牲を強いるばかりの婚姻だった。手を触れずに、いつか君を手放そうと思っていた。」
「私がそれで傷付かないと思ったの?デリカシーが欠落している宰相に子は二人拵えろと言われていたのよ。何より、貴方はご自分の愛する方への誠意を通して、私には白い婚姻を通したまま何れその方を側妃に迎えるのだと、そう思っていたわ。」
「は?何を言ってる?側妃だなんて唯の一度も考えた事は無い。君は私をそんな不実を働く男だと思っていたのか?」
サフィニアが無言でいると、「思ってたのか」とディアマンテははあと大きな溜め息を付いて項垂れた。
「だって貴方には婚姻前から噂があったもの。」
「くそっ!」
「汚いよ、王様。」
静観すると見せて透かさず茶々を入れたスマラグドゥスを、ディアマンテはキッと睨みつけた。
「私、泣いてしまったの。」
「え?」
「貴方が私に触れてはくれないから。いつからか貴方のことが好きなのだと解って、なのに貴方がエメローダを愛する事に傷付いて、それで泣いちゃったのよ。」
「もっと言ってやれ、サフィニア。」
「お前は黙っとれ!サフィニア、君、泣いたのか?」
絶妙なタイミングで茶々を入れるスマラグドゥスを、ディアマンテは再びキッと睨みつけた。
「ええ、泣いた夜もあったわ。」
「すまなかった、サフィニア!」
握っていた筈の手が外されて、途端、サフィニアは大きなものに囲い込まれた。目の前に影が刺したと思った瞬間、息が止まるほどの圧迫感に襲われた。鼻腔を擽る森の香り。ディアマンテの香油の香りが薫った時には、夫の胸の中に抱き締められていた。
「そう云う事は、閨の寝台だけにしてくれないかな。」
「煩い、ちょっと黙っていてくれないか。」
「サフィニア、良いの?こんな堪え性の無い夫で。」
ディアマンテの胸の中に閉じ込められて熟れた林檎より赤くなったサフィニアには、スマラグドゥスへ返事を返すことは出来なかった。ただ、そろそろと手を伸ばして、愛しい夫の背に腕を回した。こんなに大きな背中だったのだと思いながら、込み上げる気持ちのままディアマンテを精一杯抱き締めた。
「サフィニアっ」
ディアマンテの胸の鼓動が煩く聴こえる。それに耳を澄ましていたのを、名を呼ばれて顔を上げた。
涼し気な目元が今は潤んで見えた。こんな表情をするのだと初めて知った夫の眼差しに、サフィニアまでとくとくと鼓動が跳ねる。
ディアマンテは瞳を潤ませたまま尋ねてきた。
「君はそれで良いのか?前の婚約者を忘れないまま、私を愛せるのか?」
そうだ、大切な事を伝えたかったのだと思い出して、サフィニアは口を開いた。
「私、知ってしまったの。一度愛を知ったからって、二度目の愛を知らずにいられる訳じゃないって。だって私、貴方を愛してしまったのだもの。」
それから続けてサフィニアは付け足して言った。
「マラカイト様は、私が貴方を愛したからとお叱りになる様な、そんな小さなお方ではないわ。」
「なんだろう、凄く悔しく思える。」
「頑張れ、王様。」
「お前、もう黙っとれ。」
王城裏にある小さな小屋に、窓から初夏の朝日が射し込んでいる。朝日に照らされて、王家に秘される『叡智』と若き王が戯れる姿を、サフィニアは眩しいものを見るように眺めていた。
だから王城で、小用に駆けて行ったきり姿を消した国王と、いつまでもアサカツから戻らない王妃夫妻を探して騒ぎが起こっているだなんて、そんな事はこれっぽっちも思いつかなかった。
「陛下、私が貴方ではない誰かを愛しながら貴方に嫁いだと、そうお思いなの?」
「そうではないのか?」
確かにサフィニアは、マラカイトを愛してマラカイトを失って、魂の片翼をもぎ取られる痛みを知った。王家からディアマンテとの婚姻の打診をされた際にも、宰相はディアマンテを愛せずとも構わないと確かに言った。
けれども、それはディアマンテにも当て嵌まる事で、彼こそ自分の本心に蓋をして国の為にサフィニアとの婚姻を結ぶのだと思っていた。
「陛下。貴方が仰っているのは私の嘗ての婚約者の事?」
ディアマンテはサフィニアの問い掛けに無言のまま頷いた。
それを見て、サフィニアはひとつ深呼吸をした。大切な事を話す前に、気持ちを落ち着かせたいと思った。
「私はマラカイト様を愛しておりました。これからも彼を忘れる事は無いでしょう。」
ディアマンテが息を飲んだのが気配で解った。
「けれども、私は覚悟を決めて貴方に嫁いで参りました。陛下、」
そう言って、サフィニアはディアマンテの手を両手で掴んだまま青い瞳を見つめた。ディアマンテの瞳の中に自分の顔が映って見える。
「貴方は、私がいつまでも思い出を引き摺って女々しく生きる女だとお思いなの?」
「貴女は情が深い。嘗ての婚約者を深く愛して忘れる事はないのだと…」
「当たり前じゃない。一度は生涯添い遂げようと覚悟を決めた男性よ?簡単に忘れる事なんて出来ないわ。」
「では、」
「なのに新しい愛を知らずにはいられなかった。」
ディアマンテが、何かを言い掛けたのを遮って、サフィニアは先を続けた。
「宰相は、貴方との婚姻を打診する際に私に愛情を求めなかったわ。貴方を愛せずとも良いと言ったわ。マラカイト様を忘れずとも良いのだと。それで気持ちが軽くなったのは事実よ。私にとっても貴方にとっても、この婚姻は初めから政略だったのですもの。
けれども私は、だからこそ貴方には誠実でありたいと思ったの。同じ道を生きるたった二人きりの夫婦になったのですもの。貴方の治めるこの国の為に、国の頂に立つ貴方の為に。政ばかりでなく貴方のお子を成したいと、そう思っていたのよ。
貴方とのお子を授かったならと、何度思ったことか。だから、貴方が私に触れてはくれなくて、私はとても傷付いた。」
「君を傷付けようだなんて、そんな事は…。君に犠牲を強いるばかりの婚姻だった。手を触れずに、いつか君を手放そうと思っていた。」
「私がそれで傷付かないと思ったの?デリカシーが欠落している宰相に子は二人拵えろと言われていたのよ。何より、貴方はご自分の愛する方への誠意を通して、私には白い婚姻を通したまま何れその方を側妃に迎えるのだと、そう思っていたわ。」
「は?何を言ってる?側妃だなんて唯の一度も考えた事は無い。君は私をそんな不実を働く男だと思っていたのか?」
サフィニアが無言でいると、「思ってたのか」とディアマンテははあと大きな溜め息を付いて項垂れた。
「だって貴方には婚姻前から噂があったもの。」
「くそっ!」
「汚いよ、王様。」
静観すると見せて透かさず茶々を入れたスマラグドゥスを、ディアマンテはキッと睨みつけた。
「私、泣いてしまったの。」
「え?」
「貴方が私に触れてはくれないから。いつからか貴方のことが好きなのだと解って、なのに貴方がエメローダを愛する事に傷付いて、それで泣いちゃったのよ。」
「もっと言ってやれ、サフィニア。」
「お前は黙っとれ!サフィニア、君、泣いたのか?」
絶妙なタイミングで茶々を入れるスマラグドゥスを、ディアマンテは再びキッと睨みつけた。
「ええ、泣いた夜もあったわ。」
「すまなかった、サフィニア!」
握っていた筈の手が外されて、途端、サフィニアは大きなものに囲い込まれた。目の前に影が刺したと思った瞬間、息が止まるほどの圧迫感に襲われた。鼻腔を擽る森の香り。ディアマンテの香油の香りが薫った時には、夫の胸の中に抱き締められていた。
「そう云う事は、閨の寝台だけにしてくれないかな。」
「煩い、ちょっと黙っていてくれないか。」
「サフィニア、良いの?こんな堪え性の無い夫で。」
ディアマンテの胸の中に閉じ込められて熟れた林檎より赤くなったサフィニアには、スマラグドゥスへ返事を返すことは出来なかった。ただ、そろそろと手を伸ばして、愛しい夫の背に腕を回した。こんなに大きな背中だったのだと思いながら、込み上げる気持ちのままディアマンテを精一杯抱き締めた。
「サフィニアっ」
ディアマンテの胸の鼓動が煩く聴こえる。それに耳を澄ましていたのを、名を呼ばれて顔を上げた。
涼し気な目元が今は潤んで見えた。こんな表情をするのだと初めて知った夫の眼差しに、サフィニアまでとくとくと鼓動が跳ねる。
ディアマンテは瞳を潤ませたまま尋ねてきた。
「君はそれで良いのか?前の婚約者を忘れないまま、私を愛せるのか?」
そうだ、大切な事を伝えたかったのだと思い出して、サフィニアは口を開いた。
「私、知ってしまったの。一度愛を知ったからって、二度目の愛を知らずにいられる訳じゃないって。だって私、貴方を愛してしまったのだもの。」
それから続けてサフィニアは付け足して言った。
「マラカイト様は、私が貴方を愛したからとお叱りになる様な、そんな小さなお方ではないわ。」
「なんだろう、凄く悔しく思える。」
「頑張れ、王様。」
「お前、もう黙っとれ。」
王城裏にある小さな小屋に、窓から初夏の朝日が射し込んでいる。朝日に照らされて、王家に秘される『叡智』と若き王が戯れる姿を、サフィニアは眩しいものを見るように眺めていた。
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