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マーキスはエリザベートへ婚姻を持ち掛けた際に、自身の身分を明かした。
マーキス・グッドイヴ・グランヴィル。
今は生家の爵位名が抜けてマーキス・グッドイヴと名乗っている。
マーキスは、嘗てグランヴィル侯爵家の令息であった。前侯爵の四男、現侯爵の末弟である。
「貴女は貴族のご令嬢であるからお解りでしょう。貴族に嫡男は必須で、スペアは執務の補佐として重用される。三男がいたなら代官に置いて領地の差配を任せられ、従属爵位も三男までなら男爵位であれば譲れるでしょう。では四番目は?
四番目に継がせる爵位はそうそうあるだろうか。
戦のない平和な世で、多過ぎる男児とは家に益を齎さない。他家に嫁げる娘の方が余程使い道があるでしょう。末子だからと親から特段の愛を受けているのならまだしも、残念ながら私の生家はそうではなかった。私の両親の最愛とは嫡男である長兄でした。
私の洗礼式は四歳の頃で、その際儀式を執り行った司祭が、私に聖職者としての才があると言いましてね。その司祭は後にこの教会を預かる事になるのですが、当時は生家の領地にある教会の司祭でした。
彼の言葉が私の人生を運命付けて、結果私は聖職者の道へ入ることとなりました。五歳の年です。
彼は私を憐れに思ったのかも知れません。
貴族に生まれてその価値を見出されず、生きる術を自分で定めなければならない私の行く末を哀れに思ったのでしょう。
生家での暮らしがどうだったか、私はあまり憶えておりません。私の最も古い記憶とは、教会へ移り住んだ日のものです。両親の見送りは無かった様に思います。長兄だけが付き添ってくれました。揺れる馬車の中で、私の手を握る長兄の手の温かさが、私の憶えている最も古い記憶です。
私はそうして神の僕となった。貴女が御母上を亡くされたお年より少しだけ幼い頃です。年の離れた長兄は、今は爵位を継承して後継の男児にも恵まれている。
私の身分は既に平民で、幼くして別れた両親の顔も憶えていない。両親だけではなく兄達の記憶も朧げです。それは両親も兄達も同じでしょう。四番目の男児を産んだことを、母は忘れてしまったかも知れない。
ただ、長兄だけが私を憶えていて、今もこの教会に寄進を続けてくれている。貴女が美味しいと言ってくれた茶葉は、長兄が贈ってくれたものです。生家の領地は茶葉の生産地なのです」
マーキスの生い立ちと生家が貴族家である事に、エリザベートは言葉が出なかった。だが、マーキスの目鼻立ちの整った顔と澄んだ青い瞳には、確かに貴族の青い血が見て取れた。
グランヴィル侯爵家ならエリザベートも知っている。王国の西側にある茶葉の名産地として知られる旧家である。現当主の夫人とは、一度茶会で挨拶を交わした記憶がある。
「エリザベート様。貴女のご生家へ婚約の申し込みを致します。貴女も私も、一つくらい盛大な我が儘を言ったとしても、きっと神はお許し下さる。神は寛容です。些事など見逃して下さる」
「些事って……。というより、どうやって申し込みをなさるのですか?」
「流石に平民の身分では難しいでしょう。ですが方法ならあります」
混乱する侯爵家の執務室で、エリザベートは一昨日マーキスと交わした会話を思い返した。どうやらマーキスは長兄を頼ったらしい。
「伯爵、どういう事だ。グランヴィル侯爵家に未婚の成人はいないだろう。嫡男はまだ未成年の筈だ」
「前侯爵の四男です。幼少の頃に教会に入りまして、今は司祭を務めております」
「四男だと?司祭だと?平民ではないか」
「平民だって!?」
父の言葉に侯爵とデマーリオが畳み掛ける様に問うてくる。
「平民が何故、エリザベートを。エリザベート、君はそいつを知っているのか!?」
デマーリオが語気を荒げて言うのにエリザベートは答えた。
「ええ、存じ上げております。もう十年以上前から」
「十年以上?何故!」
「教会へは幼い頃から母に連れられて通っておりました。母が亡くなってからも」
「だから何故!」
「デマーリオ様。以前もお話ししたと思うのですが、お忘れになられましたか?寄進ですわ。母は司祭様のいらっしゃる教会に寄進をしておりました。私は母の遺言で、今も寄進に通っております。お父様もご存知ですよね」
「伯爵、それは真か」
「ええ、閣下。確かです。ミネルバは私と婚姻する前から教会へ寄進をしておりました。エリザベートが幼い頃もこの子を連れて教会へ通っているのは知っておりました」
「ミネルバが?それで司祭にエリザベートが見初められたとでも言うの?」
夫人の問い掛けに、父は益々顔色を悪くする。
「仰る通りです。教会で祈りを捧げる娘の姿を哀れに思っていたらしく、」
「哀れだと?」
「はい、閣下。噂を、司祭は噂を聞いたとのことです。デマーリオ殿と、その、ローズとの……」
「ああ、なんて事だ!君にもあれ程言っていたではないか。後妻と次女に立場を弁えさせろと!」
「妻もローズも大人しい気質です。分を弁えているものと、」
「そんな訳があるか!先日の夜会を見ただろう!後妻の娘がデマーリオから片時も離れず引っ付きおって。あれではまるで自分の方が婚約者だと言っているようなものではないか。確かにエスコートを認めはしたが、会場入りまでだと聞いていた。あれほど終始近くいられては困るのだ。デマーリオ、お前もお前だ。異母妹とは不義の子だぞ!常より気を付けろと言っていたではないか。子は母に似るのだと。伯爵、今ほど君に失望した事は無い。君の遣り様も、考え無しな妾とその娘の行動も。何より前妻が亡くなった途端、妾を娶り直系の長子を遠ざけるからこんな事になるのだ。デマーリオに甘かった私にも責はある。何もかも今更ではあるがな」
父は額に汗を滲ませ真っ青になっている。
妾と言う言葉は父には厳しいものだろう。エリザベートと半年違いのローズが不義の子と呼ばれるのにも、庇うことは出来なかった。
「エリザベート、君は司祭とは親しいのか」
矛先はエリザベートへと向けられた。
「物心が付く前からお会いしていた御方です。祈りを捧げる場で神の僕である司祭様に尊敬の念を抱いておりました」
「エリザベート、君もそいつに懸想していたのか!」
「そんな感情ではございません、デマーリオ様。ですが、自力ではどうにも進めぬ苦しい時に神に縋る思いであったのは本当です。深い悩みに喘ぐ私を見守って下さったのは、確かに司祭様でした。司祭様に救われたのも真の事です」
「深い悩み?」
「貴方とローズの」
「ああ!なんてこと!デマーリオ、貴方なんて事をしてくれたの!全て貴方と不義の娘の所為じゃない!どれほど私がエリザベートを大切にして来たのか貴方に解るの?ああっ」
到頭夫人は泣き出してしまった。
修羅場を更に混乱させたのは、侍従の言葉であった。彼は新たな来客を告げた。
「旦那様、マーキス・グッドイヴと仰る御方がお見えです。教会の司祭であると」
エリザベートの胸がとくんと跳ねた。
マーキス・グッドイヴ・グランヴィル。
今は生家の爵位名が抜けてマーキス・グッドイヴと名乗っている。
マーキスは、嘗てグランヴィル侯爵家の令息であった。前侯爵の四男、現侯爵の末弟である。
「貴女は貴族のご令嬢であるからお解りでしょう。貴族に嫡男は必須で、スペアは執務の補佐として重用される。三男がいたなら代官に置いて領地の差配を任せられ、従属爵位も三男までなら男爵位であれば譲れるでしょう。では四番目は?
四番目に継がせる爵位はそうそうあるだろうか。
戦のない平和な世で、多過ぎる男児とは家に益を齎さない。他家に嫁げる娘の方が余程使い道があるでしょう。末子だからと親から特段の愛を受けているのならまだしも、残念ながら私の生家はそうではなかった。私の両親の最愛とは嫡男である長兄でした。
私の洗礼式は四歳の頃で、その際儀式を執り行った司祭が、私に聖職者としての才があると言いましてね。その司祭は後にこの教会を預かる事になるのですが、当時は生家の領地にある教会の司祭でした。
彼の言葉が私の人生を運命付けて、結果私は聖職者の道へ入ることとなりました。五歳の年です。
彼は私を憐れに思ったのかも知れません。
貴族に生まれてその価値を見出されず、生きる術を自分で定めなければならない私の行く末を哀れに思ったのでしょう。
生家での暮らしがどうだったか、私はあまり憶えておりません。私の最も古い記憶とは、教会へ移り住んだ日のものです。両親の見送りは無かった様に思います。長兄だけが付き添ってくれました。揺れる馬車の中で、私の手を握る長兄の手の温かさが、私の憶えている最も古い記憶です。
私はそうして神の僕となった。貴女が御母上を亡くされたお年より少しだけ幼い頃です。年の離れた長兄は、今は爵位を継承して後継の男児にも恵まれている。
私の身分は既に平民で、幼くして別れた両親の顔も憶えていない。両親だけではなく兄達の記憶も朧げです。それは両親も兄達も同じでしょう。四番目の男児を産んだことを、母は忘れてしまったかも知れない。
ただ、長兄だけが私を憶えていて、今もこの教会に寄進を続けてくれている。貴女が美味しいと言ってくれた茶葉は、長兄が贈ってくれたものです。生家の領地は茶葉の生産地なのです」
マーキスの生い立ちと生家が貴族家である事に、エリザベートは言葉が出なかった。だが、マーキスの目鼻立ちの整った顔と澄んだ青い瞳には、確かに貴族の青い血が見て取れた。
グランヴィル侯爵家ならエリザベートも知っている。王国の西側にある茶葉の名産地として知られる旧家である。現当主の夫人とは、一度茶会で挨拶を交わした記憶がある。
「エリザベート様。貴女のご生家へ婚約の申し込みを致します。貴女も私も、一つくらい盛大な我が儘を言ったとしても、きっと神はお許し下さる。神は寛容です。些事など見逃して下さる」
「些事って……。というより、どうやって申し込みをなさるのですか?」
「流石に平民の身分では難しいでしょう。ですが方法ならあります」
混乱する侯爵家の執務室で、エリザベートは一昨日マーキスと交わした会話を思い返した。どうやらマーキスは長兄を頼ったらしい。
「伯爵、どういう事だ。グランヴィル侯爵家に未婚の成人はいないだろう。嫡男はまだ未成年の筈だ」
「前侯爵の四男です。幼少の頃に教会に入りまして、今は司祭を務めております」
「四男だと?司祭だと?平民ではないか」
「平民だって!?」
父の言葉に侯爵とデマーリオが畳み掛ける様に問うてくる。
「平民が何故、エリザベートを。エリザベート、君はそいつを知っているのか!?」
デマーリオが語気を荒げて言うのにエリザベートは答えた。
「ええ、存じ上げております。もう十年以上前から」
「十年以上?何故!」
「教会へは幼い頃から母に連れられて通っておりました。母が亡くなってからも」
「だから何故!」
「デマーリオ様。以前もお話ししたと思うのですが、お忘れになられましたか?寄進ですわ。母は司祭様のいらっしゃる教会に寄進をしておりました。私は母の遺言で、今も寄進に通っております。お父様もご存知ですよね」
「伯爵、それは真か」
「ええ、閣下。確かです。ミネルバは私と婚姻する前から教会へ寄進をしておりました。エリザベートが幼い頃もこの子を連れて教会へ通っているのは知っておりました」
「ミネルバが?それで司祭にエリザベートが見初められたとでも言うの?」
夫人の問い掛けに、父は益々顔色を悪くする。
「仰る通りです。教会で祈りを捧げる娘の姿を哀れに思っていたらしく、」
「哀れだと?」
「はい、閣下。噂を、司祭は噂を聞いたとのことです。デマーリオ殿と、その、ローズとの……」
「ああ、なんて事だ!君にもあれ程言っていたではないか。後妻と次女に立場を弁えさせろと!」
「妻もローズも大人しい気質です。分を弁えているものと、」
「そんな訳があるか!先日の夜会を見ただろう!後妻の娘がデマーリオから片時も離れず引っ付きおって。あれではまるで自分の方が婚約者だと言っているようなものではないか。確かにエスコートを認めはしたが、会場入りまでだと聞いていた。あれほど終始近くいられては困るのだ。デマーリオ、お前もお前だ。異母妹とは不義の子だぞ!常より気を付けろと言っていたではないか。子は母に似るのだと。伯爵、今ほど君に失望した事は無い。君の遣り様も、考え無しな妾とその娘の行動も。何より前妻が亡くなった途端、妾を娶り直系の長子を遠ざけるからこんな事になるのだ。デマーリオに甘かった私にも責はある。何もかも今更ではあるがな」
父は額に汗を滲ませ真っ青になっている。
妾と言う言葉は父には厳しいものだろう。エリザベートと半年違いのローズが不義の子と呼ばれるのにも、庇うことは出来なかった。
「エリザベート、君は司祭とは親しいのか」
矛先はエリザベートへと向けられた。
「物心が付く前からお会いしていた御方です。祈りを捧げる場で神の僕である司祭様に尊敬の念を抱いておりました」
「エリザベート、君もそいつに懸想していたのか!」
「そんな感情ではございません、デマーリオ様。ですが、自力ではどうにも進めぬ苦しい時に神に縋る思いであったのは本当です。深い悩みに喘ぐ私を見守って下さったのは、確かに司祭様でした。司祭様に救われたのも真の事です」
「深い悩み?」
「貴方とローズの」
「ああ!なんてこと!デマーリオ、貴方なんて事をしてくれたの!全て貴方と不義の娘の所為じゃない!どれほど私がエリザベートを大切にして来たのか貴方に解るの?ああっ」
到頭夫人は泣き出してしまった。
修羅場を更に混乱させたのは、侍従の言葉であった。彼は新たな来客を告げた。
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