王道

こんぶ

文字の大きさ
23 / 35
第二章 魔王軍戦

第十二話 秘境にて 惑星 前編

しおりを挟む
秘境。

それは、大地の奥の奥。

惑星の根源的な場所。

神秘の泉。生命の歓び。

知識の滝、欲望の川。

悪意の火山、美麗なる偶像。

万物の保管庫、消失点。


「すなわち、なんだろうね?」



ここは、どこだ?


とりあえず通信コミュニケーションで連絡を取るか…

通信コミュニケーション

「…駄目だ」


繋がらない。

可笑しくないか?

どこに飛んで来たんだ?


「…というか、ここは…」


辺りを見渡せば、白い世界しかなく、灰色の道が淡々と続いている。

「…ごくっ」


俺は、少し怖かった。

それは、この場所の不気味さである。

周りは白い世界だ。
だが、この白い世界にいったら、俺でも戻れないような、謎の恐怖がある。

更に、名にもしていないのに、こんなところにピンポイントで飛ばされるのは異常だ。

…一体どういう──


念話サイコトーク


「…おかしい」

反応、なし。


圧倒的疑問。


あり得なくないか?


念話とは、本来術者の技量や消費魔力量によってどこにでも誰にでも話すことが出来る。

そして、俺の魔力と技量。

これがあれば、基本繋げない場所はない。

まず、来られるということは、戻れない訳がないのに。

「なんだ、ここ」

とりあえず、通話出来ないことが分かったので、少し歩く。

灰色の道を歩く。

歩いても周りは白い世界でずーっと埋め尽くされている。


何も見えないわけではない。


灰色の道しか見えないのだ。


「…っ!?」

少し行ったところで、俺は途轍もない人を見つけた。


「田原!?」


「…」

田原は灰色の道に横たわり、ぐったりしている。


何か、嫌な感じがするぞ…

気になったので、鑑定する。


鑑定アナライズ


「──さぁ」


田原、見せてくれ。

そう、ステータスは、死人には与えられない。

「…」

来た。




─────────────
田原総一 Lv 403

物理的攻撃力  200
魔法的攻撃力  199
術的攻撃力      200
遠距離的攻撃力 500
射撃的攻撃力  600
斬撃的攻撃力 180
殴打的攻撃力  1200
切断的攻撃力  120
属性的攻撃力  20
武器的攻撃力  70
アイテム的効果 +6%
物理的防御力  500
魔法的防御力  210
術的防御力      31
遠距離的防御力 30
射撃的防御力  21
斬撃的防御力  43
刺突的防御力  74
殴打的防御力  74
切断的防御力  58
属性的防御力  33
万能的防御力  なし
スキル・省略
武器的防御力   +5%
アイテム的防御力  +5%
NEXT EXP   総合 
HP  22300/2200
MP 15000
SP 4200
STR 66000
VIT 10000
DEX 9000
AGI 12000
INT 24000
LUC   120
総ランク  A++
総合抵抗力 19%
─────────────


…HPが減ってる?

─────────────

HP22300/2100



HP22300/2000

─────────────




減ってる、減ってる!


「『臨時回復エクストラヒール』」

─────────────

HP22300/20000

─────────────



「よし」


あとは、えーっと


絶対目覚まし尻叩き


「いや、ルビ振った割に雑か!?」

あ、起きた。

「…てか、なんでこんなとこにいるんだ?」


お前もわからんのかーい。


「まぁ、いいや。とりあえず、進もうぜ」


あのHPが減るのは何だったんだろう…


まぁ、いいか。


「おう」





「ハァッハァッ、やっぱ、レベルの差って、半端ねぇな。はぁっ、ふぅっ」

「…はぁ、俺も少し疲れたけどな」


「…そうかよ…はぁ…つーか、はぁ、どれくらい走ったっけ?」

「全力で一時間くらい?」

「やべぇな、おい」

「だろ?」

「…おま、ラフ、速すぎなんだよ…音速以上じゃねぇか?」

「かもな」

「俺は筋肉特化なんだから…」

「…でも、ついたじゃねぇか?」

「…だな」

目の前には、巨大な透明なガラス?があった。

「入るぞ」

「おう」

すぅ──


「ぅっ、うぉぉ?」


ズズズ──と、吸い込まれていく。


体が、引き延ばされるようだ。


「っ!?なんだ…ここ」


「な、なんだなんだ?ラフ、怖いじゃないか」

ラフが入った後に田原が来るので、まだ入っていない田原は謎の恐怖を覚える。

「まぁ、来てみろよ」

と、親友の誘いがあれば、まぁすんなりと行ってしまうのだが。


「…?なんだ、ここ」

目の前には、庭園が広がっていた。



「庭園…か?」

「手入れの施された庭のようだ」

…美しい。

水飛沫を上げる小さな噴水に、鮮やかな花たちが周りを繕い、緑が生い茂る。

「おや?客人かな?」

その時、俺でも田原でも無い第三者の声がした。

誰だろうか。一応戦闘準備して──

「まぁまぁ、そう警戒することはないですよ」

「…」

「ようこそ、私の庭へ」

パチパチパチと手を叩きながら、そいつは近づいてくる。

男、のようだ。
好青年、悪い印象は見た目から感じさせない。

が、さっきからビクビク感じる。


「お前…何者だ?」


「何者?ここに来たからには存じているんでしょう?私は、裁判官ですよ…善の裁判官…この星そのものです」

「…っ!」


鑑定アナライズ


──────────────

ステータスはありません

──────────────


「だろうな」

「おい、ラフ、こいつが」

「あぁ、こいつも!」

「私は龍とは少し違いますからね、心してかかってきなさい…もし私に勝つことが出来たなら色々教えて差し上げますよ」

────バッ!

と、俺と田原の二強は飛び出した。


「いくぞぉぉっ!!」


「おうっ!!!」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

追放聖女だってお茶したい!─セカンドライフはティーサロン経営を志望中─

石田空
ファンタジー
「ミーナ今までありがとう。聖女の座を降りてもらおう」 貴族の利権関係が原因でいきなり聖女をクビになった庶民出身のミーナ。その上あてがわれた婚約者のルカは甘味嫌いで食の趣味が合わない。 「嫌! 人の横暴に付き合うのはもうこりごり! 私は逃げます!」 かくしてミーナは神殿から脱走し、ティーサロン経営のために奔走しはじめた。 ときどき舞い込んでくるトラブル。 慌ててミーナを探しているルカ。 果たしてミーナは理想のセカンドライフを歩めるのか。 甘いお菓子とお茶。そしてちょっとの恋模様。 *サイトより転載になります。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました

下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。 ご都合主義のSS。 お父様、キャラチェンジが激しくないですか。 小説家になろう様でも投稿しています。 突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】子爵令嬢の秘密

りまり
恋愛
私は記憶があるまま転生しました。 転生先は子爵令嬢です。 魔力もそこそこありますので記憶をもとに頑張りたいです。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...