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日本編
砕けた想い
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ニコライ、アンネ、エスト、ミッシェルチーム。
四人は今のところ、一人もかけることなく、森の中を進んでいた。
「おっ」
その足の先には、泉があった。
「すごいな、ここは本当に日本か」
「…えぇ…」
「疲れたし、休憩するか?」
「そうしよ~」
四人は泉の周りに腰を下ろす。
「よっこいしょ」
「はぁーっ、疲れたね」
「うん」
「…」
ミッシェルは終始無言でいた。
エストは体が小さいので、すぐに体力の限界が来てしまうらしい。
「はい、これ、水」
「あ、ありがとう」
アンネから水を渡される。水筒に入っている。
「水筒!?」
「偶々見つけたのよ~」
「…ねぇ…」
その時初めてミッシェルは口を開く。
「その水筒、何処に落ちてた?」
「はぁ?どこにって、すぐそこに」
「じゃあ、離れないと」
「?」
「ここから、離れないと」
ミッシェルは何かを握りながら、歩き出した。
「あっ、おい、ミッシェル。…お前ら、ついて行くぞ」
ニコライが言う。
「ええ─」
『ァアアアアア!!!』
「っ?」
「なんだ、この轟音は?」
「遠くの方から聞こえた…獣の声」
「っ、おいおい」
その時、同時にぱおーんという声もした。
後から。
そして、後を見てミッシェル以外の三人は驚愕した。
「…何だ。こいつら…」
眼前には様々な動物がいた。
鼠、蛇、サイ、キリン、象、カバ、シマウマ、トカゲ…
全て規格外の大きさである。
「多分、通常種とは全く異なる生命体。擬態してるだけ」
淡々とミッシェルは語る。
「殺すわ」
「えっ、あっ、ちょっ!」
アンネの呼び止めは虚しく、ミッシェルは暴風と共に走り出した。
「っ!?」
そして、眼前には血飛沫がいくつも幾つも吹き出ている。
「何が起きてるんだ?」
ニコライが驚愕した口調で言う。
「…斬ってる」
「へ?」
「斬ってるわ」
「…な、何を」
「動物たちを」
ミッシェル・フロウ。
主な武器
『黒刀』
ミッシェルに見とれている間にも、恐怖は近づいてくる。
「キャアッ!」
エストの前に巨大なキリンが立ち塞がる。
「い、いゃ、お兄、ちゃ、ん」
「エストちゃん!!」
アンネはすかさず助けに行こうとするが─
「くっ」
(間に合わ…ない)
アンネがどれだけ全力疾走したところで、届かない。
(嫌よ!)
助けれないなんて、嫌よ、とアンネは必死に走る。
そして、キリンは足を引っ込めて─
パァンとキリンの頭が弾ける。
「フゥ」
「ニコライ!」
ニコライ、主な武器『ライフル(特製)』
その特製ライフルでキリンの頭を撃ち抜いたのだ。
「エストちゃん」
アンネは歓喜の声と共にエストを抱いてやろうとするが─
「ピョエッ?」
キリンの胴体から眼球が出て来た。
そこで、今も尚大量殺戮をしているミッシェルは小さく零した。
「だから言ったのに」
そのキリンの目はエストを捉え、振ろうとしていた足を、振り抜いた。
「くそっ!」
ニコライは、届けと思いながらライフルを撃つ。
しかし、当たらず─
「あっ、えっ、あっ?」
エストの体は、いや、正確に記すならばエストの上半身は、内臓をまき散らしながら飛んでいった。
べちゃべちゃと、色艶やかな臓物が大量にエストの体からこぼれ落ちる。
べちゃべちゃ、と。
それから大量の血が噴出した。
プシュウウウと、風船に針を刺したように。
エストの下半身はその場に倒れる。
上半身は胸部から頭部にかけてしか残っていなかった。
「チクショウ!!」
「っ」
死んでしまった。
エストちゃんが…
「貴方たち、速く戦線に来てちょうだいよ、私一人でも何とかなるけど」
「っ!」
人が─人が死んだんだぞ!
と、ニコライは怒鳴りつけようとしたが、それを見越してかミッシェルは、こう言った。
「人が死ぬのなんて当たり前。どう死のうが私には関係ない」
─と。
「今は生きることだけ考えてちょうだい」
「っっ!くそぉっ!くそぉっ!」
「っ!」
ニコライは涙を流しながらライフルを撃ち続けた。
アンネは無心になってドリルで動物たちを穿つ。
象の巨大を。
シマウマの胴体を。
キリンの心臓部を。
「因みにさっきあったみたいに、頭部が弱点じゃないみたいよ。恐らくは心臓部ね」
と、ミッシェルは冷淡に言った。
「分かッて、るわよ」
でも、エストが死んだというのは、心に来るものがあった。
(そう言えば…)
と、思い出した。
(お兄ちゃん、て言ってたわね…その人には何て伝えればいいのかしら)
奇しくも同時刻、エストの兄は死んでいた。
─────────────────
「ハァーッハァーッ」
「フッフゥッ、か、数は削ったわね」
「そうね」
あといるのはゴリラのような奴だけだ。
「るじでだざいっ」
「何か喋ってるわよ」
「ゆるじでくだざい」
「いやよ」
ぴしゃりとミッシェルは言った。
「貴方は許しをこう程の罪を犯してないわ」
「ゆるじで」
「じゃね」
ミッシェルは、その黒い刀でゴリラの体を縦に真っ二つにした。
「すげぇな、おい。どんな腕力してんだよ」
いくら手袋で強化されていると言っても、あそこまで出来る自信は、ニコライとアンネには無かった。
「さて…いくわよ」
その時だった。
「あれ?」
ニコライが突然転んだのだ。
「あっ、ごめ、なんで転けたんだろ」
「えー?なに転んでるのー」
「スマンスマン、よいしょっと」
「早くしてよねー」
と、アンネは前の方へ歩いていった。
「…あれ?あれ?え?あ?起きれない……はっ?」
ニコライは最低なものを見た。
「ッアアアアアア!!」
「どうしたの?」
アンネが駆けつける。
「無い!」
「何が?」
「俺の…俺の足がぁ!」
ニコライの左足はすっぱりと切れていた。
太ももから下が無くなっている。
「…厄介ね」
前方からミッシェルが出てくる。
「ど、どうしたの?」
「何かに、足をかっさらわれた!」
「お、落ち着いて」
アンネはニコライの足を止血し、安全な対処をとる。
「…で、ミッシェル、厄介って何がよ」
「ええ。恐らくは私の相手にもならない奴ではあるんだけど、貴方たちからしたら厄介ってやつ」
「いいから!」
「そうねー。さしずめ。チーターってとこかしら?」
「チーター?」
「あっ、ホラ来た!」
その瞬間、ミッシェルは消えた。
「えっ?はっ?」
ミッシェルは動いているのだ。
超高速で。
それが見えないだけ。
音は聞こえる。強化された聴力のおかげだろうか。
『カンッカンッカンッカンッカンッカンッグルウウカンッカンッカンッルルルカンッカンッカンッ』
所々、獣のうめき声のようなものが聞こえる。
「すごい」
一体どんな戦闘が行われているのか。
アンネには見当がつかなかった。
でも、祈ることだけ。
それだけは出来た。
(ミッシェル)
「勝って!」
四人は今のところ、一人もかけることなく、森の中を進んでいた。
「おっ」
その足の先には、泉があった。
「すごいな、ここは本当に日本か」
「…えぇ…」
「疲れたし、休憩するか?」
「そうしよ~」
四人は泉の周りに腰を下ろす。
「よっこいしょ」
「はぁーっ、疲れたね」
「うん」
「…」
ミッシェルは終始無言でいた。
エストは体が小さいので、すぐに体力の限界が来てしまうらしい。
「はい、これ、水」
「あ、ありがとう」
アンネから水を渡される。水筒に入っている。
「水筒!?」
「偶々見つけたのよ~」
「…ねぇ…」
その時初めてミッシェルは口を開く。
「その水筒、何処に落ちてた?」
「はぁ?どこにって、すぐそこに」
「じゃあ、離れないと」
「?」
「ここから、離れないと」
ミッシェルは何かを握りながら、歩き出した。
「あっ、おい、ミッシェル。…お前ら、ついて行くぞ」
ニコライが言う。
「ええ─」
『ァアアアアア!!!』
「っ?」
「なんだ、この轟音は?」
「遠くの方から聞こえた…獣の声」
「っ、おいおい」
その時、同時にぱおーんという声もした。
後から。
そして、後を見てミッシェル以外の三人は驚愕した。
「…何だ。こいつら…」
眼前には様々な動物がいた。
鼠、蛇、サイ、キリン、象、カバ、シマウマ、トカゲ…
全て規格外の大きさである。
「多分、通常種とは全く異なる生命体。擬態してるだけ」
淡々とミッシェルは語る。
「殺すわ」
「えっ、あっ、ちょっ!」
アンネの呼び止めは虚しく、ミッシェルは暴風と共に走り出した。
「っ!?」
そして、眼前には血飛沫がいくつも幾つも吹き出ている。
「何が起きてるんだ?」
ニコライが驚愕した口調で言う。
「…斬ってる」
「へ?」
「斬ってるわ」
「…な、何を」
「動物たちを」
ミッシェル・フロウ。
主な武器
『黒刀』
ミッシェルに見とれている間にも、恐怖は近づいてくる。
「キャアッ!」
エストの前に巨大なキリンが立ち塞がる。
「い、いゃ、お兄、ちゃ、ん」
「エストちゃん!!」
アンネはすかさず助けに行こうとするが─
「くっ」
(間に合わ…ない)
アンネがどれだけ全力疾走したところで、届かない。
(嫌よ!)
助けれないなんて、嫌よ、とアンネは必死に走る。
そして、キリンは足を引っ込めて─
パァンとキリンの頭が弾ける。
「フゥ」
「ニコライ!」
ニコライ、主な武器『ライフル(特製)』
その特製ライフルでキリンの頭を撃ち抜いたのだ。
「エストちゃん」
アンネは歓喜の声と共にエストを抱いてやろうとするが─
「ピョエッ?」
キリンの胴体から眼球が出て来た。
そこで、今も尚大量殺戮をしているミッシェルは小さく零した。
「だから言ったのに」
そのキリンの目はエストを捉え、振ろうとしていた足を、振り抜いた。
「くそっ!」
ニコライは、届けと思いながらライフルを撃つ。
しかし、当たらず─
「あっ、えっ、あっ?」
エストの体は、いや、正確に記すならばエストの上半身は、内臓をまき散らしながら飛んでいった。
べちゃべちゃと、色艶やかな臓物が大量にエストの体からこぼれ落ちる。
べちゃべちゃ、と。
それから大量の血が噴出した。
プシュウウウと、風船に針を刺したように。
エストの下半身はその場に倒れる。
上半身は胸部から頭部にかけてしか残っていなかった。
「チクショウ!!」
「っ」
死んでしまった。
エストちゃんが…
「貴方たち、速く戦線に来てちょうだいよ、私一人でも何とかなるけど」
「っ!」
人が─人が死んだんだぞ!
と、ニコライは怒鳴りつけようとしたが、それを見越してかミッシェルは、こう言った。
「人が死ぬのなんて当たり前。どう死のうが私には関係ない」
─と。
「今は生きることだけ考えてちょうだい」
「っっ!くそぉっ!くそぉっ!」
「っ!」
ニコライは涙を流しながらライフルを撃ち続けた。
アンネは無心になってドリルで動物たちを穿つ。
象の巨大を。
シマウマの胴体を。
キリンの心臓部を。
「因みにさっきあったみたいに、頭部が弱点じゃないみたいよ。恐らくは心臓部ね」
と、ミッシェルは冷淡に言った。
「分かッて、るわよ」
でも、エストが死んだというのは、心に来るものがあった。
(そう言えば…)
と、思い出した。
(お兄ちゃん、て言ってたわね…その人には何て伝えればいいのかしら)
奇しくも同時刻、エストの兄は死んでいた。
─────────────────
「ハァーッハァーッ」
「フッフゥッ、か、数は削ったわね」
「そうね」
あといるのはゴリラのような奴だけだ。
「るじでだざいっ」
「何か喋ってるわよ」
「ゆるじでくだざい」
「いやよ」
ぴしゃりとミッシェルは言った。
「貴方は許しをこう程の罪を犯してないわ」
「ゆるじで」
「じゃね」
ミッシェルは、その黒い刀でゴリラの体を縦に真っ二つにした。
「すげぇな、おい。どんな腕力してんだよ」
いくら手袋で強化されていると言っても、あそこまで出来る自信は、ニコライとアンネには無かった。
「さて…いくわよ」
その時だった。
「あれ?」
ニコライが突然転んだのだ。
「あっ、ごめ、なんで転けたんだろ」
「えー?なに転んでるのー」
「スマンスマン、よいしょっと」
「早くしてよねー」
と、アンネは前の方へ歩いていった。
「…あれ?あれ?え?あ?起きれない……はっ?」
ニコライは最低なものを見た。
「ッアアアアアア!!」
「どうしたの?」
アンネが駆けつける。
「無い!」
「何が?」
「俺の…俺の足がぁ!」
ニコライの左足はすっぱりと切れていた。
太ももから下が無くなっている。
「…厄介ね」
前方からミッシェルが出てくる。
「ど、どうしたの?」
「何かに、足をかっさらわれた!」
「お、落ち着いて」
アンネはニコライの足を止血し、安全な対処をとる。
「…で、ミッシェル、厄介って何がよ」
「ええ。恐らくは私の相手にもならない奴ではあるんだけど、貴方たちからしたら厄介ってやつ」
「いいから!」
「そうねー。さしずめ。チーターってとこかしら?」
「チーター?」
「あっ、ホラ来た!」
その瞬間、ミッシェルは消えた。
「えっ?はっ?」
ミッシェルは動いているのだ。
超高速で。
それが見えないだけ。
音は聞こえる。強化された聴力のおかげだろうか。
『カンッカンッカンッカンッカンッカンッグルウウカンッカンッカンッルルルカンッカンッカンッ』
所々、獣のうめき声のようなものが聞こえる。
「すごい」
一体どんな戦闘が行われているのか。
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それだけは出来た。
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