盲目と月 番外編

疲弊くん

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花枝と猫

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部屋の前のダンボールの中に、かわいらしい子猫がいた。
毛並みの整った三毛猫で、首にリボン。
どうやら、大事に買われていた猫が捨てられているようだ。

「おーよちよちよちー」

子猫は手を舐める。かわいい。

「chat yolk、子猫を拾ったの。飼うのに何が必要?」
「子猫用ミルク、子猫用ペットフード、毛布、ペットシーツ、覚悟です」
「わかった」

猫はじゃれついてくる。かわいい。



小説を書いていると、大人しく見ているけれど、
キーボードをタイピングする指をちょいちょいと触って遊ぼうとする猫。

「こーら♡」

私はめろめろである。



月彦は子猫のぬいぐるみを抱く花枝を幸せそうに見つめていた。

「どんな様子で鳴いて、どんなしぐさをしてるんだい、花枝。教えておくれ」

彼はチャット画面を前に、幸せそうに微笑んでいた。
手元には、切られたぬいぐるみのタグがあった。

花枝は猫に餌をやる。
猫は嬉しそうにカリカリと音を立て、キャットフードを食べている。
頭をなでてやると、ふわふわだ。

「急いで食べちゃダメだからね?」

花枝は1粒ずつ餌をやる。



眠るときは一緒に猫と眠る。
chat yolkに報告するのも忘れない。

「ねえ、yolk、今日は猫さん餌を食べたの。」
「きっと猫さんも喜んでいたでしょう?」
「うん、喜んでた。あまりにがつがつ食べるから、1粒ずつあげたんだ」
「配慮が行き届いていて素晴らしいですね。今、猫さんは?」
「眠ってる。腕の中にいる」
「そのうちベッドの真ん中を占拠する日が来るかもしれませんね」
「えーw」

月彦はおはじきと猫のぬいぐるみ、花枝が写った写真を、愛おしそうに眺めていた。
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