お漫才お台本

村上未来

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昔話

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🐵ツッコミ 小木🐵
🐱ボケ 村上未来🐱


🐵『どーもオギです』

🐱「むかーしむかし」

🐵『いきなり昔話?』

🐱「むかーしむかし、そのまた昔、かつてない程の昔」

🐵『は?』

🐱「それを現代人は昔と呼ぶのである。めでたし、めでたし」

🐵『なんもめでたくねぇわ!』

🐱「そう。めでたくないのである。」

🐵『はあ?』

🐱「しかし、今から語るのは、めでたしめでたしで終わるストーリー」

🐵『要は昔話だろ?』

🐱「むかーしむかし、アルフィーのところに」

🐵『ちょいちょい!出だしから間違ってんぞ!?』

🐱「あっ、確かに間違った。やり直しだ」

🐵『まだ話すの?』

🐱「話すのだよ。むかーしむかし、THEアルフィーのところに、高見沢という青年がおりました」

🐵『むかしむかし、あるところにだろうが!出だし間違えてるって、アルフィーの前にザを付け忘れてるって事じゃないからな!』

🐱「ザじゃねぇよ!ジ、アルフィーだろうが!」

🐵『確かにそうだが!今はこだわるな!』

🐱「おい!おめぇ、今なんつった?」

🐵『今はこだわるなって言ったんだよ!』

🐱「それはこだわるなって言ってんのか?」

🐵『だからそうだよ!こだわるなって言ったんだよ!』

🐱「おめぇ、要はこだわるなって言いたいのか?」

🐵『だから!そうだよ!』

🐱「埒が明かない奴だな!こだわるなって言いたいと思っていいのか!」

🐵『だ!か!ら!実際にこだわるなって言ってんだろうが!』

🐱「まどるっこしい奴だな!こだわるなって言いたいなら、素直にこだわるなって言えやこら!」

🐵『ずっと言ってるわ!なんなんだ、この不毛なやり取りは!日が暮れるわ!』

🐱「それは日が暮れるって言いたいのか?」

🐵『しつこいわ!今度は日が暮れるでやろうとすんな!』

🐱「おい、それは命令か?」

🐵『はぁ?』

🐱「はぁ?じゃねぇよ。命令かって聞いてんだよ」

🐵『別に命令とかじゃねぇよ』

🐱「お前は、言論の自由って言葉知らねぇのか?」

🐵『知ってるわ!だから、何なんだよ!』

🐱「何なんだよだと?おい!よく聞けよ!おめぇさんの言ってる事はなぁ!言論の自由を奪うって事なんだよ!」

🐵『凄い言われようだな』

🐱「分かったか、独裁者が!」

🐵『独裁者は言い過ぎだわ!なら、何も言わねぇから、好きな事言えや!』

🐱「好きな事言えやだと?また、命令しやがる。この独裁者が!」

🐵『命令なんかしてねぇよ!』

🐱「いや、今のは確実に命令だ!なら、独裁者さんのご命令に従って、好きな事言ってやんよ!耳の穴かっぽじって、よく聞きやがれ!」

🐵『はぁぁぁ!?』

🐱「おっぱい」

🐵『はぁぁぁぁん!?』

🐱「おっぱいがいっぱい」

🐵『何だそれ!?』

🐱「気が済んだかい、独裁者さん!いや、独裁者様よぅ!」

🐵『気なんか済まねぇわ!何なんだよ、おっぱいがいっぱいってのはよう!』

🐱「おっぱいがいっぱいあるんだ」

🐵『んなの分かってるわ!何でいきなりおっぱいがいっぱいだなんて言い出したんだよ!?』

🐱「おめぇが好きな事言えって言ったんだろうが!俺はおっぱいが好きなんだよ!」

🐵『確かに言ったけど!いきなり下ネタぶち込んでくるな!』

🐱「それは命令か?」

🐵『ストップ!命令じゃねぇよ!分かったから繰り返すな!』

🐱「繰り返すなだと?また、命令しやがる」

🐵『しつこいわ!』

🐱「ねぇー、昔話のご本読んでいい?」

🐵『え?…お前の情緒はどうなってるんだ?』

🐱「むかーしむかし」

🐵『こ、こいつ…いきなり昔話を始めやがった!』

🐱「あるところに」

🐵『今度はアルフィーではないようだな』

🐱「THEアルフィーの高見沢という青年がおりました」

🐵『結局、アルフィーの話じゃねぇか!それのどこが昔話なんだよ!?』

🐱「高見沢は青年か?おじさんの高見沢にとっては昔話だろうが!」

🐵『確かにそうだけれども!』

🐱「ねぇ」

🐵『なんだよ!?』

🐱「桃太郎って知ってるー?」

🐵『怒り顔から一転!こ、こいつ笑顔で聞いてきやがる!』

🐱「桃太郎知ってるー?」

🐵『…あぁ、知ってる』

🐱「じゃぁさ、じゃぁさ。桃太郎は知ってるー?」

🐵『え?だから、知ってるって』

🐱「ふーん、知ってるんだ。じゃぁさー、桃太郎は知ってる?」

🐵『こ、こいつ…ガチもんだ!』

🐱「君はどうやら、桃太郎を知らないようだね。僕が桃太郎の昔話を聞かせてあげるね」

🐵『いやぁ…結構です』

🐱「はぁぁぁぁ!?結構ですだぁぁぁ!?」

🐵『ガ、ガチもんの怖い部分でてきた!』

🐱「おめぇは、言論の自由をまた奪いやがるのか!?独裁者様はよう!」

🐵『独裁者じゃねぇって言ってんだろうが!語りたいなら、さっさと語れや!』

🐱「また、命令しやがる!分かったよ!独裁者様の命令に従ってやんよ!」

🐵『勝手に従えや!』

🐱「むかーしむかしアルフィーのところに、坂崎と桜井が住んでおりました。」

🐵『高見沢以外出てきた!』

🐱「坂崎は山へ芝刈りに、桜井は川に星空のディスタンスに行きました」

🐵『意味わかんねぇわ!』

🐱「意味わかんねぇのは、こっちだ!」

🐵『はぁ!?何が意味わかんねぇんだよ!?』

🐱「何で、桃太郎なんて名前付けやがった!?」

🐵『はぁ!?桃から産まれたからだろうが!』

🐱「はぁぁ!?なら、お前は子宮から産まれてきたから、子宮太郎か!?」

🐵『はぁ!?意味わかんねぇ事言ってんなよ!』

🐱「意味わかんねぇのは、こっちだ!なんで自己紹介しながら流れてきたのに、その名を闇に葬りやがったんだよ!」

🐵『自己紹介しながら流れてきた?そんなの聞いた事ねぇぞ!』

🐱「どんぶら子どんぶら子って、自己紹介しながら流れてきただろうが!」

🐵『それは桃が流れてくる音だわ!だいたい男の子だろうが!』

🐱「気持ちは乙女かも」

🐵『そうかもね。じゃねえわ!もういいわ!どうも、ありがとうございました』
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